- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103858010
感想・レビュー・書評
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サイコホラーか。プロローグ1ページ目から文章に打ち消し線が引かれていたのが怖かった。
春さんのことを想いすぎるあまり、じわりじわりと狂っていく三津子。日記に綴られる狂気の中の幻想はふわりふわりと掴みどころのない感じで、なんだか不思議な世界に迷い込んでしまった気分。黒く塗り潰すという表現方法が、視覚的に狂気を伝えてきて鳥肌が立った。
あとがきの「おしまいの日ごっこ」のお話は面白かった。旦那さん、こんなことやられた日にはたまらないだろうなぁ(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本は、とても怖くて難しいと思いました。
大まかに、この本を説明するとしたら、以下の様になるでしょう。
「元々依存体質の専業主婦の主人公が、夫が仕事で忙しい為に孤独を抱え、心が壊れていき、最後には・・」
しかし読み進めるうちに、主人公だけでなく、本全体から、歪みを感じました。
読み終わり、電気を消して、久しぶりに暗闇が怖いと思いました。
誰がどうと線引きがつけられない、やりきれなさを感じる本です。
また、この本が主張している価値観は、とても偏っています。
読んだ感想を色々な人から聞いて、論じ合いたい、そんな気持ちにさせる本でもあります。 -
面白いホラー小説、と言うので読んでみたけれど期待外れ。
「おしまいの日」って、何がおしまいなのかもよく分からない。結婚生活?
あれだけ他人に依存してきた女性が、だれにも頼らず失踪したというのも不思議。 -
2014年6月28日
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ナルニア・ナルニア
異常なのはどっち?
ナルニア・ナルニア
正直、疲れました。
でも、お勧めします。 -
最愛の夫を想うが故に、その想いが段々と狂気に変わってくお話。
じわじわ怖い。けど読む手が止まらなくなる。なんか色々わからなくなってわぁーってなる。
「相手のため」精神って、バランスと想像力が大切なんだろうなぁ‥。正直なところ、私、思い込みが激しい性質だから、みっちゃんほど極端ではないにしても、みっちゃんの気持ちがまったく理解できないわけではないかも。そして春さんも狂ってるよね‥。
孤独とか不安とか、人が秘め持ち合わせている暗い感情を、とてもうまく表現したお話だと思う!私、きっと、この本、買っちゃう(笑) -
狂っていくけれど、かわいいから読めた。
高校生のときに読んだいまでも好きな本。 -
もう15年以上前に読んだ本。
夜、布団の中で読んでいたら気付いた時には朝になっていました。
大好きな夫の帰りを待ちわびて、待ちわび過ぎて狂っていく主人公。
帯にはサイコホラーとあります。
当時、私はこの主人公が羨ましかった。
不安や寂しさで狂ってしまえるのなら、どんなに楽だろうと。
現実は不安や寂しさがどんなに激しくても人は狂わない。
狂えない。
現実の厳しさから逃げ出せないことの苦しさ。
今は随分楽に生きられるようになったなぁ。