8月17日、ソ連軍上陸す―最果ての要衝・占守島攻防記

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著者 : 大野芳
  • 新潮社 (2008年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103904069

8月17日、ソ連軍上陸す―最果ての要衝・占守島攻防記の感想・レビュー・書評

  • 8月15日の終戦を迎え、千島列島の最北端の占守島を守っていた日本軍は、
    武装解除の軍使を待ちつつ、これまでの苦労を労って休息していた。

    しかし3日後の8月17日午後10時45分ごろ、国端崎に突然の砲撃を受けた。
    それは日本軍には信じられないことだったが、日ソ中立条約が
    まだ有効であったはずのソ連軍の攻撃だった。

    ソ連軍の大量の兵士の上陸と攻撃に、必死に防衛した日本軍。
    1日で占守島を占領する予定だったソ連軍の思惑を大きく狂わせ、
    4日間も彼らを足止めし、死守したのだ。

    その結果、島の缶詰工場で働いていた400人の女子従業員たちは、
    内地に引き揚げることができ、北海道の土地もソ連軍に占領されずに
    すんだということだ。

    生き残った兵士たちの証言と、ソ連軍の資料から検証された1冊。

    知らなかった。
    彼らのおかげで、今私たちは北海道の豊な自然を享受できているんですね。

  • 終戦記念日とされる8月15日よりも後、北の果ての占守島の日本軍守備隊と突如侵攻してきたソ連軍との死闘の記録です。
    敗戦の報を聞いて悔し涙を流した15日、一夜明けて「家に帰れるんだ」といった安堵感を感じながら武装解除を進めた翌日、そのような中で突如砲撃とともに上陸してきた国籍不明(戦闘開始時において)の部隊との戦闘への突入。

    彼らの奮戦により、時間と戦力を費やすことになったソ連軍は、北海道侵略を諦めざるを得ませんでした。
    多くの日本人にとって忘れられた(もしくは認知されていない)戦いであると思います。

    池田末男大佐が出撃前に部下に対して行った、「赤穂浪士となって恥を忍んで生き残り将来仇を報ぜんとするか、白虎隊となって日本民族の防波堤として玉砕するか」という問いかけと、それに対して白虎隊としての道を勇み選んだ部下たち。
    この姿が忘れられません。

    書籍自体については、ちょっと各証言や資料の矛盾点の整理・検証にページを割きすぎている印象はありますので、そのあたりが読みづらく感じてしまう方も多いかと思います。
    とはいえ、歴史資料的な観点で見れば、そういった検証部分についても大変貴重なものだと思いますし、かなりの労力を費やされたのでしょう。
    占守島での戦いを知る資料としては、よい書籍であると思います。

  • 2010年8月17日

    カバー写真/北千島慰霊の会
    表紙写真/戦車第十一連隊士魂会
    装幀/新潮社装幀室

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