- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103915041
感想・レビュー・書評
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クイズ「5000円札に描かれている明治の女流作家は」との問いに「松葉崩し」「帆かけ茶臼」「仏壇返し」・・・・・・答えているのは80前後の爺さん婆さん。皆、少し認知症が入っている。第一章からいきなり腹を抱えて笑わせてもらった。80歳前後の高齢者であっても異性と知り合い感情がゆらめけば、それがいい刺激になって元気も湧いてくる。恋の喜びの先にあるのがセックス。それがあるから女とつきあう。これが動物としての人間のまっとうな欲望。合コンを強姦と聞き違うのには笑いを通り越して驚きさえも。合コンは爺にも婆にも艶めいた風を送り込む。皺だらけの爺と婆との妖しくも生々しい夜がゆっくりとふけていく。年をとるというのは歯止めがなくなるということ。日常生活にはない刺激を求める欲望が、ついには戦死者さえ出す遊戯へと老人たちを駆り立てる。老人だって戦うべき時にはやる。気づけば日本防衛義勇軍。何のこっちゃ。荒唐無稽と一蹴できないところに、この物語の底知れない怖さがある。
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面白いと思いながら読み進めていくと…
途中からメチャクチャになっていきました。 -
団塊世代への応援小説⁉️
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☆☆☆3つ
清水義範せんせー、しばらく小説的創作活動を停止していたとおもいきや、このようなあっ!と驚く作品を新潮社から、しかも書き下ろしで出しちゃうのですね。
やはり凄いです。
最近わ日本史偉人伝のシリーズ本を何冊かサイバラ姉御さまとの共著で書いておられましたが、こうやって小説作品も虎視眈々と復活の機会を待っていたのですね。
そしてお題がなんとも清水義範せんせーらしくてとても良いです。
さあ次はどこかの雑誌への連載オファーを待ってるぞ!ってっところですか。
ガンバレ団塊の世代(^_^;)