家族狩り オリジナル版

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著者 : 天童荒太
  • 新潮社 (2007年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (562ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103957027

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家族狩り オリジナル版の感想・レビュー・書評

  • 長かった~やっと読み終えた。そして衝撃的な内容だったわ・・・
    家族のあり方を考えさせられる。
    自分も子育てをしてきた(まだしてるけど)身だけど、どうだったんだろうかって考えてしまう。
    子どもを愛してきた。そう思ってるけど・・・
    ん~~しばらく考え悩んでしまいそうだ。
    評価は衝撃的過ぎるから。

  • この本は予想とはまるで違った展開だった…。そこは良かったが…。今までこれほど残虐な描写を目にしたことがあっただろうか?(読んでいる途中震えが来て、そのシーンだけ読み飛ばしてしまった)活字を目で追うだけで、リアルにイメージ出来るほどの作家の筆力に舌を巻く思いだ。(貴志さんの「黒い家」も相当怖かったが、あちらは心理的に怖かったのであって、怖さの種類が違うような気がする)
    面白かった、とは言えないが狂気を描いた本の中では一級品だと思う。天童荒太さん、素晴らしいです。

  • 凄惨な一家殺害事件が起こるが、警察は家庭内暴力を繰り返していた息子の無理心中と判断する。それに疑問を持った刑事の馬見原、死体の第一発見者となった巣藤、彼らの周りの人物も巻き込み事件の顛末とそれぞれの人間模様を描いた小説。

    本のテーマは「家庭崩壊」でしょうか。テーマが重く、二段組みで500ページ以上の大作なので読むにはそれなりの気力が必要でした。

    犯人の狂気については理解できなくもないのが悲しいところ。犯人の主張はある意味では正しいのかもしれませんが、それはあまりに一方的なものなのではないかと思ったり……ただ思ったのは当たり前のことですが親子関係には本当に正解が見当たらないということ。

    徐々に崩壊していく家族の様子の克明な描き方も鮮烈でした。他にも殺害シーンなどサイコ的な怖さもあるのですが、家庭崩壊はどこかの家庭でも起こっていそうでそのリアルな怖さが何とも言えない…

    切ないのは自分の家庭ほどなぜか距離を感じてしまうように感じてしまう馬見原の姿でした。刑事の馬見原は冷戦状態にある娘とうつ病を患う妻がいるのですが、二人のことは気にしつつもなぜか優しくできないのに、ある事件で関わりあった母子には簡単に優しい言葉をかけてあげられる。そのあたりの微妙な心理の描き具合がまた絶妙でした。

    美術教師である巣藤もある女生徒やカウンセラーとの出会い、そして事件によって少しずつではありますが変わっていく姿が印象的でした。

    読んでいるうちにミステリーであることを忘れてしまう天童さんの作品ですが、そうやって読んでいると一発かまされてしまうんですよね。一家惨殺事件だけでなく、作中で起こる小さな事件でもちょっとした仕掛けがあって良かったです。

    文庫版は大幅に改稿がされているそうでそちらもそのうち読んでみたいですが、内容がシリアスなだけに当分先のこととなりそうです。

    第9回山本周五郎賞
    1997年版このミステリーがすごい!8位

  • 久々に読みごたえのある小説に出会った感あり

    犯人誰だ―
    と思いながら、そっち行ったか
    まぁ主要登場人物の中から...と考えれば
    途中から怪しげさ満載になっていきましたからね

    いつの世も悩みは絶えず...

    最後がハッピーエンドの人たちもいて後味は悪くないかな

  • 東京の静かな住宅街で立て続けに起こった殺人事件

    家庭内暴力をしていた子供が家族を惨殺し
    自分も自殺した・・

    そう警察も結論付ける中、たったひとりの刑事だけが
    疑問を抱いていた。

    巻き込まれた高校教師、施設の女性職員たちと
    犯人に迫る

    重い、とにかく重い。
    そして「家族」というものを深く考えさせられる。

    全編、狂気に支配された骨太な小説です

  • 怖かった・・・。

  • 「まとも」な家族がひとつも出てこない。
    と思ったところで、「まとも」って何?とわからなくなる。

    これが95年の作品だと思うとすごいな。

    「家族」ってなんだろう。
    定義づけできることじゃないんだろう。
    脆くて、強くて、はかなくて、ゆるぎなくて、
    強固で、やわらかくて、矛盾だらけ。

    だけどある時期においては確実に自分の一部または全部で。

    家族について悩まない人っているのかな。
    思春期には思春期の、旅立ちには旅立ちの、悩みがそれぞれあった。
    今もある。
    なにがあっても生涯、切り離せない。離れない。
    それが私にとっての、家族。

  • 家族とは……といったことを考えさせられる本でした。
    子どもが不登校になったり、荒れてしまったときの親の気持ちや、大人を信用できない子どもの気持ちはわかるけれども、犯人の気持ちは全くわからなかった。
    いかにも「フィクション」という感じの小説。

  • 登場人物ほとんど頭おかしい。読んでいるこっちもおかしくなってしまう。増補改訂版も読む気だったけどその気なくなった。

  • 1995年作だが、当時もこういう家族殺し事件があったのだろうか、最近は日常茶飯事に起こっているような気がするが、本文でもあるように戦前からこのような事件は多々あり珍しい物ではなかったようである。本作は家族殺しを装った猟奇事件であったわけだが、犯人は早い段階で想像がつくが、出てくる家族、家族が全て危うくヒヤヒヤさせられる。TVで放送が開始されたが、やや期待はずれの出来でがっかりで、WOWOWか映画化してもらいたかった。大長編であるが書き込み過ぎでややくどかった。

  • 最初で失敗したかな…と思った。猟奇的な描写は苦手なので。
    読んで行くうちに社会的な問題を扱った作品だと気がついたが、さらに読み進めるとミステリーに。ミステリーにならなければ良かったのになぁと思う。10代の家庭内暴力を掘り下げて行く作品だと思ってた。浚介のキャラクターが変わっていくんだけど、その変化が早かったように思う。
    ミステリーとして最後は収まるべきところに収まった感じ。

  • 2013.12.14読了。図書館で借りる。

    読了後の感想は、まず、疲れた。
    しんどかったなぁ。
    しかし、一人の人間を作り上げるのは、全ては親なのだと。どの親だって、自分の子供は良い子で優秀であって欲しいと思うだろうけど、じゃあ良い子って?優秀って?良い家族って何だろう。
    登場人物全ての人に苛立ちを感じるってことも中々ないよな。

  • ノコギリ惨殺コワイ

  • 家族のあり方、社会のあり方を考えさせられる本。
    事件が起きた時のマスコミや周りの人の対応。ワイドショーとかみてて最近思ってたことが集約され物語になってたのでグイグイ引きこまれました。

  • 最初、文庫版の幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉~5までを
    読んだ

    しかし オリジナル版は内容が少し違うと知り 探して読んでみた

    文庫版より、ハードかもしれないけど 私は好きです

    天童荒太・・・だな、という感じ

  •  東京の閑静な住宅街で、立て続けに起きた一家殺人事件。両親は見るも無残な姿で斬殺され、息子は自室で同じような内容の遺書を遺し、息絶えていた。子どもの問題行動に苦しんでいたという両親。誰もが、親を殺した少年が自らの手で死を選んだものと信じて疑わなかったが……。
     そんな中ベテラン刑事馬見原だけが、何者かの犯行でないかと疑いを持つ。子どもが親をそんなにも貶めるはずはないと。それは、長年育て上げた刑事の勘でもあり、自らの家庭にも問題を抱えた父親の願いでもあったのか。そして、第二の事件が……。

     読み始めて、何度後悔したことか。フィクションともノンフィクションとも思えなくなって、怖くて、怖くて。家族ってそんなに脆いものなのだろうかと。  途中から、ミステリ色が強くなり、展開も多少は読めて、やっと読み物として楽しめるようになりました。希望を感じさせながらも、すっきりとはさせてくれないラスト。文庫版では、どの辺りを書き改めたのか気になるところ。

  • 心の闇を描き出した作品。
    これでもか!というグロテスクにも思える描写に読んでいてまいりそうにもなりましたが、心に響く作品でした。
    最後の電話相談室のやりとりは鳥肌もの…

    2014年8月再読
    ドラマ化されたこともあり再読。

  • 全体通しては面白いけど、クライマックスからラストのバタバタ劇〜ハッピーエンド〜と見せかけてまだ•••的なとってつけたような感じはある意味普通すぎて残念。
    テーマとしては重く、深い、考えさせられる内容であり、一読の価値ありだと思う。

  • 背が泡立つような気味悪さが漂ってました・・・

  • 文庫版と別物と聞いて読んでみた。
    文庫版のほうが改稿しただあってきれいになとまっているし、
    救いや再生のエピソードが盛り込まれている。

    でも私はこっちのほうが好きだ。
    グロテスクなシーンも多いけど、息子を殺めてしまった夫婦が
    その後にしたことの場面がとても衝撃的だった。
    文庫版では削られていたと思う。
    直接的に書くのは憚られるけど、妙にリアルだった。

    目を背けたい、綺麗事ではない挿話がこちらには多い。
    もちろんどちらも、家族愛、子供への愛、夫婦の愛を考えさせられる良書だと思う。

  • 家族をテーマにしたサイコサスペンスが読みたいと思ってたところに思い出して読んだらドンピシャの小説だった。

    さすがとしかいいようがない。
    自分の読みたい気分とも重なって
    文句のつけようがない面白さだった。

  • 図書館にて。
    ずっと気になっては読まないでいた本。
    推理小説だったんですね。
    子供が追い詰められて家族に暴力を振るようになるくだり、丁寧に描かれていた。
    もういいよ、と目をそむけたくなる描写の連続。
    犯人たちの残虐な殺し方には意味があったんだろうか。
    苦しみを味あわせようという、自分達の過去の姿を傷つけているような気持だったんだろうか。
    そんなことまでしなくても、とあの描写では残酷すぎて我に帰る感じだった。

  • 外からの介入を拒む家族。
    狭く小さい社会の中で、逃げ場なく、さりとて向かいことなく、ただお互いがお互いを傷つけあう。
    その恐さを丁寧に、そして想像することを後悔させる程の文章力で書かれています。
    家族のあり方というよりも、家族と社会の繋げ方を考えさせられます。

  • 憑依型現代作家代表の天童さん
    文庫版は大幅に増補改訂がなされたと聞き
    こちらから手を付けてみました


    やはり主として描かれるのは
    <家族>という織物の捻れ捩れ破れで
    それはそれは体力を要する底深さなのですが
    子供の体温で紡がれていた「永遠の仔」と比べると
    どちらかといえば今作は親側の比重が重めだったように感じました
    犯人探しというよりは動機探しの方が支柱のミステリなのですが
    伏線回収はとんとんとリズム良く進み
    ラストもきちんと一滴闇を垂らして終わってくれるので
    読み物としての読後感は思いの外すっきり

    また
    どんなに表現者の感覚が鋭くとも
    自分の食べたことのないものの味 は
    他人の共感を得られるほど明確には書き表せないわけで
    多分天童さんは作品を出すたび
    どこかキャンバスを覗かれたあの亜衣のような気持ちになっているのだろうな
    などと 何だか当たり前のことをしみじみ感じた一冊でもありました
    次は文庫版の方を読んでみようと思います

  • 表現がリアルで怖いです。でも引き込まれてしまい、一気に読みました。
    心の闇。怖いもの見たさで読んでしまいました。

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