屍鬼 上巻

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (545ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103970026

感想・レビュー・書評

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  • カインとアベルの話をモチーフにするのは分かるのですが、いかんせん事前の説明がダラダラ長いと感じました。そこまで新しい設定でもないので、あの事前説明はつらいです。

  • コミック、アニメとも見たけど原作はやっぱり秀逸。ホラー要素だけでなく社会的な問題や日本文化・風土の特徴にも思いを到せさせられる。

  • 初めての不由美san。単行本全1,200頁の超長編でしたが、少しずつ、一つずつ言葉をかみしめながら読み進めました。

    忍び寄る死者の群。息を潜め、闇を窺う村人たちー。屍鬼と人間。凄惨なシーンは多かったですが、どちらの狩りも生存するために必要なこと。本編と並行する若御院の執筆にも心惹かれました。

    不由美sanの語彙力に脱帽です。次は、十二国記へ!!

  • 群像劇のように沢山の村人たちの視点から物語が進行していく。描写があまりにも緻密で執拗で読むのに体力がいる、でも気になって読むのを止められない……疲れた……

  • 手にとった時覚悟しましたけど本当に不気味で何だかわからないけど怖くてもう本の中に囚われている自分…

  • キングの呪われた町を読んだ後に、オマージュしたと言われる本作を読んだ。

    結果だけでいうと、こちらの方が面白い。

    元々洋書は登場人物の区別がつきにくく、読み辛いが、呪われた町はキングの初期の方の作品だからなのか、未完成感が凄い。

    それに比べ、こちらは身近な日本だということを差っ引いても、とても雰囲気が出ていて、登場人物やストーリーも練りこまれ、まさに和風ホラーに仕上がっている。
    長さを感じさせず、とても楽しく読めた。

    あえて不満をいうとすれば、文体や言葉選びが少し気になる。この著者の作品は初めてみるが、敢えて狙ってるのかもしれないが、あまり使わないような言葉選びや文体が少々あったので、最初少し混乱した。
    それに人の会話。まだ十代の子供同士の会話で「無下に扱う」とか「一面の真理」「頓着してくれない」などあまりにも現実感がない。それ相応の言葉使いをしてくれないと、言葉の裏に著者の姿が見えるのでやめてほしい。

    だが、慣れてくるとまるで気にならなくなるのは凄い。小野不由美のことが好きになった。

    他の作品も読んでみたいが、とりあえず
    下巻にも期待^ - ^

  • 夏場に一気に読むべき。

  • 私の場合漫画版から入っていったので、人物の名前とどんな村人であるかのイメージは掴みやすかった。

    ハードカバー版は特にその厚みから読了するまで時間がかかるだろうと思っていたが、冒頭から徐々にのめりこんではページをめくる手がなかなか止まってくれなかった。今では何度も、何周も繰り返して読んでいる程に好きな本となった。「怖い」というよりも「哀しい」話であるかもしれない。

  • 「村は死によって包囲されている」
    なんと抽象的でありながら、的を得た確信的な文句なのだろう。
    なぜ村は死に取り囲まれることになったのか。
    閉鎖的な田舎の村に起こる死の連鎖。
    その始まりから正体までを描く”上巻”は、
    死の理由が明かされないまま進む、
    村人の日常の物語がメインであり、
    疫病やウィルスなのか、呪いや霊的な超然的なものなのか、
    それとも人的なものが原因で人が死んで行くのか、
    その原因が分からない、対処できない恐怖と、
    静かに、だが確実に広がりを見せる死の恐怖とが混在する、
    見事なホラー小説に仕上がっています。

  • ■上下巻読んでからの感想■
    食事は「人の血液」以外受け付けないというような説明があったのですが終盤になってから正雄が「羊の血」で飢えを凌いだというシーンがあり、動物の血でも飢えを凌げるとなると話が変わってくると思うのでこの矛盾は痛いと思います。
    そもそも作中を見てわかるように「屍鬼は必ずしも人を殺さなくても生きていける」という大きな矛盾がありますがこの辺を言いだしたら物語が成立しなくなるので目を瞑ります。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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