屍鬼 上巻

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (545ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103970026

作品紹介・あらすじ

死が村を蹂躙し幾重にも悲劇をもたらすだろう-人口千三百余、三方を山に囲まれ樅を育てて生きてきた外場村。猛暑に見舞われたある夏、村人たちが謎の死をとげていく。増え続ける死者は、未知の疫病によるものなのか、それとも、ある一家が越してきたからなのか。

感想・レビュー・書評

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  • GWの休みを利用して手をつけた大作、明日から仕事なのにようやく上巻読了です。

    感想は下巻で纏めて。

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    商品の説明
    死が村を蹂躙し幾重にも悲劇をもたらすだろう―人口千三百余、三方を山に囲まれ樅を育てて生きてきた外場村。猛暑に見舞われたある夏、村人たちが謎の死をとげていく。増え続ける死者は、未知の疫病によるものなのか、それとも、ある一家が越してきたからなのか。
    内容(「BOOK」データベースより)
    死が村を蹂躙し幾重にも悲劇をもたらすだろう―人口千三百余、三方を山に囲まれ樅を育てて生きてきた外場村。猛暑に見舞われたある夏、村人たちが謎の死をとげていく。増え続ける死者は、未知の疫病によるものなのか、それとも、ある一家が越してきたからなのか。
    内容(「MARC」データベースより)
    人口千三百余、三方を山に囲まれ樅を育てて生きてきた外場村。猛暑に見舞われたある夏、村人たちが謎の死をとげていく。増えつづける死者は、未知の病によるものか、それとも、ある一家が越してきたからなのか…。

  • (2023/07/01 10h)

  • 田舎、夏、人の死、村で権力を持つ家…(ひぐらし!SIREN!)などと勝手に連想して読もうと最初のページをめくったら、ものすごく読み応えのありそうな…読むのに時間がかかりそうな…
    読もうと思ったきっかけがフジリュー漫画版とアニメを見たかったから。やっぱり原作を先に読まねばと思ったので、量に圧倒されつつも覚悟を決めて読んだ。

    最初の3人の死、というものに秀司や恵が含まれていると思っていたんだけど老人のことだということに上巻を読み終わってからやっと気がついた。(なんで?)
    この時点で主人公は敏夫、静信、夏野の3人だと思ってたんだけど違うみたいですね…夏野も主人公で良くないか!?
    田舎のとにかく悪いところが沢山描写されてて「わかる〜」って思いながら読んでた。嫌だと思いつつもここから抜け出せない、というのもわかる気がする。だからこそ夏野が特別に見えたのかもしれない。
    恵や正雄はどこにでもいるよなぁこういうの。高校生らしいと言えばらしいけど…
    上巻の時点で結城氏が一番苦手だった。自分が個人的に夏野に肩入れしているからというのもあるけど、彼の自分の父親に対する「自分は常に正しい側にいると信じ込んでいる」という冷静な評価が本当にその通りだなと思ったからかもしれない。多分自分もそう言う人間が苦手なんだろうな。

    人が死ぬまでの登場人物が多すぎて(人が死んでからも)この人誰だっけ…というのがたまにあった。
    土葬なんていいことひとつもないと思うんだよな。ゾンビものを観ても一目瞭然だし…
    いつもより人が死ぬ数が多くても、まぁたまにこういうことあるよね、という呑気な住人の考え方がまさに田舎社会を表してるな。
    おかしいと気づく人がちらほら出て、実際に行動したり敢えて言葉にしないで情報収集する人たちもいるけど、彼らの方が外場村では異端なんだろうな。
    まさか医者である敏夫が人ではないものに気づき始めるのが少し意外だった。

    ところで漫画版の表紙とかはちょいちょい見かけたことがあったので、1巻のあの謎ポーズしてるのは夏野だよな…?
    正雄はあの性格と田舎というのが相まって絶対坊主頭だろうと思い込んでたんだけど(全国の正雄さん酷い偏見で申し訳ない)アニメ版のをちらっと見たら想像と全然違ってて爆笑してしまった。

  • 外の世界から隔離されている人口1,300人ほどの小さな村。そこに桐敷家が引っ越してきてから、すべてが狂い始める。

    村では、原因不明の病気で亡くなったり、いつの間にか街に引っ越したりする例が多発する。しかも、それは身近な人に伝染していく。

    もしかすると、これは病気ではなく、おきあがり(屍鬼)によるものなのかもしれない。そのことに医者の尾崎敏夫と、僧侶の室井静信が気付く。そのほか、何人かが証拠を見つけたり、思い至ったりする。

    それぞれが何とか村を守ろうとするが、力を合わせることができない。あまりに突拍子もないことなので、誰にも言えないのだ。なすすべなく、事態は悪い方向に進展していく。

    敏夫と静信が屍鬼に血を吸われたところから話は急展開する。敏夫は村人を集め、屍鬼を狩り始める。杭を心臓に打ちつけるという方法だ。近親者だったり、子どもだったりしても関係なく。村人は憎悪に支配されてしまう。

    一旦こうなると、屍鬼は弱い。夜しか活動できない。昼は無力だ。屍鬼は狩られるしかない。

    ・・・あらすじだけを見ると、典型的なパニック小説のようでもある。悪対正義。そして最後には正義が勝つ。

    ただ、この小説の屍鬼には、人間だったときの自我がそのまま残っている。血を吸うという行為が、たとえ「生きていく」ために必要な行為だとしても、罪の意識からは逃れられない。人間は生きていくため当然のように他の生き物の命を奪っているのに。。。そんな屍鬼が人間に狩られるシーンは、むごいとしか言いようがない。

    物語は、静信と屍鬼の沙子が逃げ延び、ひっそりと生きていくいうところで終わる。それが唯一の救いだ。

    とにかく長い。ただその長さが、この小説の良さでもあるように思う。どっぷりと世界を堪能できました。

  • 中学2年の時に読んだと思いますが・・・
    怖くて、悲しくて、それでも面白くて最後まで読破してしまいました。
    親子で読んでいて、母と奪い合って読んだ記憶があります笑
    最初文庫本で読んでいたのに、まだ文庫本は途中までしか出ていなくて、図書館でこの分厚い上下巻を借りて最後まで読みました。最後は本当に切なかった・・・。

  • 下巻も合わせて読み終えました。
    相手側が妖怪(?)なので一見ホラーですが、実際にはパニック集団暴走虐殺話でした。
    登場人物にびっくりするほどかしこい人がいませんでした。
    かしこいリーダーがいないと、碌な結果になりませんねという話だと思いました。

  • 死が村を蹂躙し幾重にも悲劇をもたらすだろう
    ―人口千三百余、三方を山に囲まれ樅を育てて生きてきた外場村。猛暑に見舞われたある夏、村人たちが謎の死をとげていく。増え続ける死者は、未知の疫病によるものなのか、それとも、ある一家が越してきたからなのか。
    (「BOOK」データベースより)

    だいすき小野さん。
    屍鬼はもう何十回読み返したかわからないくらい読んでる。
    尾崎先生がすきです。

  • 「しき」と読みます。最初「しかばねき」かと。。(-o-;
    内容は和製ランド・オブ・ザ・デッド(笑)

    ・・・・面白い!!!!!!!

    最初、読み始めは・・やべっ!面白くなさそう!と。。

    とりあえず単行本で分厚い上下巻!
    文庫本だと全5巻という内容!先は長い!
    それだけでも挫けそうになったんだけど
    読んでくうちにその世界観にすっかりはまって・・。

    【ドがついてもあまりあるほどの田舎。
    村と言う一つの閉ざされた集落。
    そこで続く死人。疫病なのか?
    一体何が村で起きているのか?】

    とにもかくにも登場人物が多いです!
    流し読みがクセなので途中で誰が誰だかわかんなく
    なってしまうほど人が出てきます。
    それでもまぁ、主要人物がしっかりしてるので
    脇役の名前が曖昧でもなんとか読めます(^-^;

    田舎の話と聞くと敬遠してしまうくせに
    天然コケッコーって漫画もそうだったけど
    読み始めるとその世界観にはまってしまうのは私の両親が田舎出身で、未だ親戚もたくさん住んでるし隣の家までは歩いて10分以上かかり、山があり川があり・・
    というそんな田舎を体感してるからかもしれません。

    だからこの物語の世界観がすごく自然に想像つくわけで。
    読み終わってもなお、このお話の事を考えてしまうほど
    好きな話でした。

    ただ、長いです!物語の中に出てくる小説とか飛ばして読みました。
    あれがいいって人たくさんいるだろうけど私にはいらなかったです。
    もう少し短くできたんでは!?とも思うけど
    終わってしまうのが残念なそんな気持ち。

  • 小野不由美
    残穢 黒祠の島 に続き3作品目くらい?
    短編も読んだかな。

    期待して読み始めるも
    なかなかストーリーが進まず
    前半はとくに、どうなる?どうするのか?

    残穢みたいに始まらないなと感じながら終わるパターンなのか?
    黒祠の島みたいな推理ものに期待して読み始めるが、そうではない様。
    小説のジャンルがわからないままスタートすると大変でした。
    だって表紙と題名で読みたくなるじゃないですか。

    割り切って読むと徐々に読書スピードが上がってなんとか上巻読了。
    後半どう締めるのか期待してまいります。

    気になります。
    ちらっと他の人のネタバレみてしまった。
    やっぱり推理小説ではないみたい。
    じゃ後半はガラガラと破急ってなるわけかな。
    早く早く読みたい。
    期待度はMAXです。

  • 感想は下巻に書く

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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