中庭の出来事

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103971078

感想・レビュー・書評

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  • 演劇や舞台が苦手なので、終始???という感想だった。そちらの感性を持ち合わせていれば、合間合間で出てくるセリフ回しや描写も楽しめたかもしれない。

  • 3人の女優などが登場して、戯曲バージョン。
    同じシーンを3人の女優が繰り返し演じてみせて、実際は何が起こっていたのかを検証してゆく。

    同じ場面ばかり、どう繋がるのかわからない場面を断片的に繰り返しセリフを変えて再現しているので、変化がなくて読んでいて退屈だった。

    実験的な手法で、自分には合わなかった。

  • 2014年6月22日。

  • 恩田陸の作品好きでけっこう読んでるが、これは酷い。
    はじめて100頁過ぎたあたりで挫折した。

    同じシーンをなんども繰り返す。意味があるんだと思うが、小説家としての技巧を見せつけたいだけか、頁数稼ぎかと鼻白んでしまい、物語になっていない。登場人物の素性が分からず、誰にもこころを預けられない。

    誰それを殺したのは誰か、という謎解きなのだろうが、ミステリーらしい種の巻き方がおかしいよな、と思う。

    図書館でいつも借りてないくらいきれいだし、古書店でもよく見かけるので気になっていたのだが、納得した。

    これが読みとおせた人はよほどの読書通なんだろうな。

  • 難しい。

  • ずいぶんと試験的な作品を書いたものだと、ため息が出ました。
    かなり”クセ”のあるお話。得意・不得意がはっきり分かれるであろう作品。
    これは、「舞台演劇」を見ているような構成になっています。
    それも、「舞台」のパートと、「現実」のパートが交互に登場してくるものだから非常に混乱しやすい。
    最初から覚悟して読むべし!と、これから読もうとしている方には助言したいものです。

    実際の舞台を見たことがないので分かりませんが、
    きっと本の中で読むもの以上に、例えば役者さんの声だったり表情だったり、もちろん動きだったり、
    そういった可視的な部分からリアルに伝わってくるものが大きいはず。
    そしてそれ以上に感情的な伝達が、いわゆる感動につながるものだとも思います。
    文字で文章でどこまでそれを再現できるのか。
    取り組みとしては素晴らしいチャレンジであったと思いますが、
    実際問題、舞台と小説世界を比較しようがないし、すべきでないのかも。

    個人的には、亡くなった女子学生が笑っていたり怒っていたり、
    見る人によって表情が違っていたことの謎が明かされずに終わっているのが残念です。
    最後二人の男と3人の女+1人の男がいっきに共演して、
    うまくまとめたところは、スッキリしました。
    「カーテンコールよ」と言って、深くお辞儀する終わり方、悪くないです。

    しかし恩田作品は、もっとシンプルな作品が好き。「常野物語」の続編は書かないのかなぁ。
    ★☆☆☆

  • 何が現実で何が劇中なのか、さっぱりわからなかった。
    読むのも途中で挫折してしまった。

  • 瀟洒なホテルの中庭。こぢんまりとしたパーティの席上で、気鋭の脚本家が不可解な死を遂げた。周りにいたのは、次の芝居のヒロイン候補たち。自殺? それとも他殺? 芝居とミステリが融合した、謎が謎を呼ぶ物語のロンド。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    瀟洒なホテルの中庭。こぢんまりとしたパーティの席上で、気鋭の脚本家が不可解な死を遂げた。周りにいたのは、次の芝居のヒロイン候補たち。芝居とミステリが融合し、まったく新しい恩田ミステリの幕が開く―。

  • 2007.1.14.読了

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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