私と踊って

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著者 : 恩田陸
  • 新潮社 (2012年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103971115

私と踊っての感想・レビュー・書評

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  • 恩田陸さん短編集。

    動物好きとしては、やはり#忠告 #協力 #理由ですね♪

    #忠告 
    フォロワーさんと
    「ペットからの手紙、わかるかな?」
    「絶対わかると思う!」
    なんてやりとりをしたのですが…
    読んでみて、やっぱりわかると思いました。
    わかってあげたいよね。

    #協力
    あとがきの”犬を書いたらやはり猫も書かないと。”ふふ。
    ココちゃん怖い(笑)

    #理由
    「ウカツ」「ソコツ」どっちが右で、どっちが左?
    しっぽでわからないかな?…と考えている私。
    問題はそこじゃないから!(笑)

    #心変わり #思い違いも面白かったし、
    和菓子好きとしては#東京日記も良かったです。
    怖かったですけどね。

    そして#交信
    使命を全うした小惑星探査機「はやぶさ」
    そのけなげさにうるうる。

    相変わらずの世界感。
    恩田ワールド、堪能させていただきました。


    ちなみに、最近知ったんですが、
    恩田さんて『やっぱり猫が好き』の恩田三姉妹からなんですね。
    大好きなドラマだったので、なんか勝手に親近感♪

  • =恩田ワールドアンソロジー=

    素敵なタイトル、そしてカラフルな表紙☆
    内容もジャンルが幅広く器用な恩田さんならではの凝りよう。
    実験的な感じ。
    だけど・・・図書館の保護カバーのせいで「交信」は
    読めませんでした。。。(ノД`)・゜・。

    「心変わり」「骰子の七の目」「忠告」「弁明」「少女界曼荼羅」
    「協力」「思い違い」「台北小夜曲」「理由」「火星の運河」
    「死者の季節」「劇場を出て」「二人でお茶を」「聖なる氾濫」
    「海の泡より生まれて」「茜さす」「私と踊って」「東京の日記」
    「あとがき」「交信」

    たくさんの恩田さんの作品が楽しめます。
    犬、猫ものも良かった。

    「少女界曼荼羅」「死者の季節」「海の泡より生まれて」
    「茜さす」が特に好きだけど、どれもみな素敵。

    キラキラしてる短編集。
    わたしは恩田さんは長編ものが好きだなぁ・・・と思った。

  • 恩田さん久々の新作。待ってました!!
    SF、ファンタジー、ミステリ、様々なジャンルを楽しめる短編集です。

    やはり恩田さんの書かれる文章は好きだな。
    他のどの作家さんよりも、するっと自然に心に入り込んで来る。

    対になっている作品があったり、
    カバー下にも作品が載せられていたり(図書館の人は見れない^^;)と、
    ちょっとした仕掛けと遊び心がある本ですね。すごく凝ってます。

    徐々に異常さが明らかになっていく「骰子の七の目」
    犬と猫がある日突然…!?「忠告」「協力」
    外に出る度に風景が変わる奇妙な世界「少女界曼荼羅」
    どこか懐かしさを感じる湿った都市「台北小夜曲」「火星の運河」

    …等々、恩田ワールド全開。
    順位を付けるのが難しいくらい、本当にどの短編も面白かったです。

  • 恩田陸さんの短編集。いきなりグイグイ引き込まれ、これは短編連作に違いないと思い込んでどんどん読んだら、連作ではなく短編集でした。ちょっとだけ残念に思いつつも、恩田節に酔いしれつつ楽しく読了。読了したと思ったら、恩田さんによるそれぞれの作品にコメントした贅沢なあとがきがあり、まだ読んでない短編が2つ。一方は横書きのため終わりから刷られていたので気づかなかっただけでそのあとちゃんと読みました。でももう一方は表紙の裏に印刷されているとのこと、図書室所蔵本で表紙はテープで留められており、読むこと能わず。そのことだけがとても残念でした。

  • 恩田さんの新作短編集です。 帯に「冴え渡る恩田ワールド、きらめく十九の万華鏡」とあるのが言い得て妙。(*^_^*)


    異界の話あり、星新一を思わせるストンと落とすショート・ショートあり、実話ふう怪談話あり、推理ものあり、と、不思議話をおもちゃ箱に入れこんだような一冊でした。

    私が好きだったのは、犬がある日突然、字が書けるようになり飼い主に切々と手紙をしたためる「忠告」。犬らしいストレートに忠義な手紙で、その愚直さとせっかくの彼の忠告が頭に入っていかない飼い主とのすれ違いが面白かった。同じ趣向で猫版もあるのだけど、こっちは今一つ・・・。でも、恩田さんは、案外、猫派なのかもしれないな、なんて。

    そして、怖かったし、興味深かったのは、「死者の季節」。
    恩田さんによると、ほぼ実話、とのこと。早稲田祭で出会った占い研究会の女性から面白半分で手相を見てもらった恩田さんや友だち。舞台建てはシンプルで、占いの女学生本人も神秘的な雰囲気が何もない、からこそ、占いの最後にぽつりと呟いたことがとても気にかかる。
    人の掌には、本当にその後の運命があれこれ表示されているのだろうか。
    統計的な手相占い、とはちょっと違った角度からら、それが見えてしまう人、というのが本当にいるのだろうか、と。

  • ほんとうに、万華鏡のようにさまざまにきらめく短編ばかりで、うっとりしながら読み終えた。
    私は「夜のピクニック」や「チョコレートコスモス」のような現実的でかっちりしたものが好きなのだが、短編はこういった不可思議な味わいのものが好きだ。長編でこれだとちょっとついていけないので。
    「忠告」と「協力」は思わずニヤリとしてしまう作品。さもありなんの結末なのだが、それが無性に心地よい。
    台湾を舞台にしたものはエキゾチックな雰囲気で、よくわからないのだが、くらくらするような感覚を覚える。

  • ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団の公演を観たのは、、、いつだったかなぁ~
    私が最近、気になってる恩田陸。バラエティに富んでるようで入門編には良いかも?

    新潮社のPR
    「ダンサーの幸福は、踊れること。ダンサーの不幸は、いつか踊れなくなること――稀代の舞踏家ピナ・バウシュをモチーフに描きだした表題作をはじめ、ミステリからSF、ショートショート、ホラーまで、物語に愛された作家の脳内をきらきらと映す全十九編の万華鏡。」

  • 恩田さんの本は何故か秋から冬に読みたくなる。
    帯のピナ・バウシュにをモチーフに書いた表題作を読みたくなって、手に取る。恩田さんのタイトルにはいつもやられるけれど、今回のもまた切実な声が聞こえてきそうな気がするタイトル。
    『心変わり』
    友人であり同僚のおかしな内線に、彼のデスクを尋ねてみると、彼は消えて彼の残した不自然なデスク周りの状況が残されていた。彼はどうして、どこに?
    運命がまだ心変わりしないうちに、必ず。という一文の祈りのような感情が胸に来た。それは私だけかもしれないけれど。
    『骰子の七の目』
    私が出掛ける"戦略会議"は良識のある大人だけで構成され、そこではいつでも正しい話し合いがなされてきた。ある日見知らぬ女が会議に現れるまでは…。彼女は高笑いのもと吐き捨てた。「馬鹿馬鹿しい」
    『忠告』
    ある日宇宙船が放った光を浴びた動物たちが人語を介しだした。そして飼い主へ手紙を書く。下手くそな文字と文章で。「ごしゅじん にげてくだい しんぱい」
    『弁明』
    少女は一人小さな舞台に立ち、とある一日を語りだす。果たしてその日の終わりは?そこで語られたものの物語との結びつきは?『中庭の出来事』のエピソードの裏話
    らしい。こちらをよみたくなる。
    『少女界曼荼羅』
    セカイは動き続け、一時として同じではいない。これは比喩ではなくこの世界の姿。そこで毎日を過ぎす"私"は遠くまで流されてしまった"地学の教室"がまた戻ってくるのを待ち、友人たちと"彼女"の噂をする。
    こういうお話大好き。少し六番目の小夜子チックだななんて思った。
    『協力』
    ある日宇宙船が放った光を浴びた動物たちが人語を介しだした。そして飼い主へ手紙を書く。下手くそな文字と文章で。"にわ ばら ねもと かくしてゆ"
    『思い違い』
    喫茶店で起こった一悶着。そして事件解決。
    正直これは私にはあんまりだった。また読んだら違うかしら?
    『台北小夜曲』
    友人だった映画監督が亡くなって暫く、彼の追悼の意味で彼の愛した台北の地で記念フィルムを撮ることになった私。私が見かける少年の影。"ここはデジャヴの街"。午前四時のmail。「ドアは開けておいて。蛇口を閉めてくれるかな?」
    恩田さんのノスタルジックマジックな一話。
    『理由』
    両耳から猫のしっぽ。そんなお父さん。
    『火星の運河』
    "台北小夜曲"と対の物語。
    友人と乗った遊覧船の上、いつか撮った少女の面影が揺れて覆いかぶさる。果たされなかった約束の飛び立つ、台南の甘い街。
    『死者の季節』
    恩田さんいわく、最初で最後の実話怪談。
    『劇場を出て』
    美しい少女の燃えるような瞳が見えるような、短いけれど、よくある場面だけれど、幻想的。スポットライトのような街灯の下で。
    『二人でお茶を』
    コンクールの直前、私の中で出会った"彼"。その抜きんでた技術とピアノへの情熱。向学心で突き詰められたピアノ、そして最後の「二人でお茶を」。穏やかで聡明な二人の物語。
    『聖なる氾濫』
    写真を撮った実際の場所へ立つことでその時の写真を撮った人の心を読み取る能力を持つ青年のもとを訪れた夫人は、父の最後を、その真実を知りたかった。
    『海の泡より生まれて』
    エーゲ海。その発掘現場で青年は語った。「色彩だ。自然の色彩を模したところから文明が、文化が始まったのだ」親友の至った発想を知りたかった教授。"聖なる氾濫"の青年のお話し。そしてここで出てくるアリスは"ブラック・ベルベット"のアリスかしら?
    『茜さす』
    "海の泡より生まれて"の青年の魂の里帰り。
    映像が流れていく様は美しい。
    『私と踊って』
    彼女は"壁の花"だった私に言った。「私と踊って」
    それから年月は過ぎ、彼女は世界的なダンサーに。けれど彼女と踊れるのは、私なのだ。
    たぶんこの短編で一番好き。
    『東京の日記』
    彼は"自粛"を強いる東京での日々を日記に綴る。季節の和菓子と、チンドン屋、ハトの雨、そして黒バス。どこかすぐ隣の私たちの世界を除いたような短編。
    『交信』 
    どんどん近くなる、そのために遠くなったもの。
    はやぶさを思った短編。この短さで少し涙が出た。

    これ、長編で読みたい!と思うお話がたくさん合った。恩田さんの書く世界がやわらかで、秋の落ち葉のように鮮やかだ。

  • 恩田陸短編集。バラエティに富んだ作品が19編収録。
    恩田陸の短編は、物語世界をスパッと切り取った一部分を見せられている気になります。背後、いや周囲に大きな世界の広がりを感じさせられます。なので物語のプロトタイプやプロローグのような雰囲気を持ったものもあります。今までにも短編から長編へと繋がったものもありますし。そしてそれぞれ趣向が異なれど、どれも濃厚なまでに恩田陸の世界なんですね。次々と世界は変わるのに根源となるものは変わらない、そんな印象を受けます。
    お気に入りは、「火星の運河」、「私と踊って」どちらも幻想的であり美しい。「少女曼荼羅」のある種のバカバカしさも素敵。そして「東京の日記」は確かに怖い。物語は世界を映す鏡。こわいこわい。

  • 短編集。おもしろかったー!恩田さんの短編集らしさ満載で。どれもが長編の一部だとか予告編だとかのよう。今回特に好きなのは<骰子の七の目>、対になっている<忠告>と<協力>、<死者の季節><二人でお茶を><東京の日記>。あとがき読んだら<東京の日記>が2010年夏の作品とあってびっくり。(これは確かに書いた本人が一番驚いただろう…)恩田さんやっぱり大好き。文庫版が出たら買おう。

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私と踊っての作品紹介

パーティ会場でぽつんとしていた私に不思議な目の少女が声をかける。「私と踊って」。彼女は私の手を引いて、駆け出した。稀代の舞踊家、ピナ・バウシュをモチーフにした珠玉の小篇。冴えわたる恩田ワールド、きらめく十九の万華鏡。

私と踊ってのKindle版

私と踊っての文庫

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