ダリア

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著者 : 辻仁成
  • 新潮社 (2009年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103977056

ダリアの感想・レビュー・書評

  • 痴呆気味の祖父、倦怠期の父母、三人の子供と犬と言うどこにでもありそうな家庭に入り込むダリヤと言う男。
    ややエロとグロが入り痴呆の祖父の見るこの世とあの世が混濁した世界も入りますが家族それぞれに男がもたらす今までとは違ってしまうモノが怖い。
    得体のしれないダリヤが持ち込んだ得体のしれないモノはこの後、この家庭でどう育って行くのか…と思って読んでいたら最後の一話でネタばれ的な自己語りになり肩透かしを喰らった気分です。
    何と言うか…消化不良を私の中で起こしています。

  • それは男でも女でもなく、人間でも怪物でもない。

    平凡そうに見える家族の前に突然と現れた一人の男の姿をした存在、ダリア。

    退屈している妻を、非行に走る長男を、性欲に襲われる長女に、幼い次男、犬までもが
    そして一家の主である夫すらもダリアにとらわれ、頭で危険性を感じても、体がいうことをきかないでいる。

    悪魔だった。人の心のすき間に入り込んでくる。
    痴呆が進む祖父は現実と幻想を行き来しながらも、それの存在にだけはしっかりと気づいていた。

    肉体を持つということの途方のなさを感じたよ)^o^(

  • 作家生活20周年記念作品。
    悪魔=ダリア。
    褐色の肌と黒い瞳の青年。

    一見、どこにでもいそうな、子供二人と痴呆症の老人のいる家族。
    妻から次々と、ダリアの形の無いカオスのなかに吸い込まれていく。
    そのとき、確かな判断ができたのは痴呆症の父だけだったのかもしれない。
    死の世界と現実の世界。自分と他の人。夢と現実。過去と未来。
    境界のあるようで、ないそれぞれの空間が交わっていく。

  • 自分が必死に守ってきた何かが、呆気なく価値を無くしても、その現実を受け入れる事は、実は自由で愉快なのかもしれない。
    犬ー悪魔ーダリアー時間を含んだ世界
    犬ー悪魔ーダリアー時間を含んだ世界

  • 古い映画で、テレンス・スタンプ主演の「テオレマ」と設定が似ている。あの作品の訪問者は癒しをもたらすようで、去った後に戻れない空しさを残した。このダリアは悪魔的存在で家族を崩壊させるけど、気まぐれな欲望と謎に満ちて生者と死者の夢を見守る。幻想的な部分など好きなんだけど・・書き下ろしの最終話「時の意向」は蛇足というか強引というか不要というか・・興ざめ。ダリアは謎で終わった方が良かったと思う。

  • なぜ辻さんって人の悪いところ、悪の感情がこんなにわかるんだろう。。。しかもそれを表現してしまう。
    綺麗事ばかりの世の中だから、あえてタブーへ挑戦しているような気がする。
    人間の最悪な部分を知りたくない人にはすすめません。

  • 辻仁成さんの作品を初めて読みました。
    正直あんまり受け付けなかったです。
    現実と死後の世界とごちゃごちゃしてきて、不思議な気味悪さがあったのと、人のどこかだめになりたいような願望が描かれているような気がしたのとで、もやもや感がつのった作品でした。

    ただ字も大きいし、文章も長くないのでさくっと読み終えることができました。

  • ん~ちょっとダメだったわ。
    辻さんのお話って、はまるものははまるんだけど
    精神論みたくなっちゃうと、理解が出来なくなってしまう・・・

    けどテラスから見た風景が物語を紡ぎ出し、
    書かずにはいられなかった、という辻さんのあとがきには
    なんとなく納得してしまった。

  • この本、あー辻さんの本だわってひしひしと感じられる本です。詩的だけどくどい。
    辻仁成の本って私はダメ、なのに読んでしまうのはなんでだろ。
    ちょっと今までと作風変えてきた感あります。
    連作短編小説。
    生きているものと死んでいるものの区別がつかなくなった老人の話しからはじまります。
    ただ気持ち悪いです、相変わらずのナルシシズム
    私的には嫌いではなかった、彼の作品にしては珍しく読めたし。
    でもこの話、好きっていうひといるのかな。

  • ダリア 悪魔 夢 家族 なんとなく家族のつながりが見え隠れ、話がいまいち なぜ悪魔??悪魔の設定にするとすべてがその言葉の印象でつよくどす黒い感じがして、もうすこしダリアがさらっとした感じだったら、なんとなく共感できたかも。ちょっと くどい 長々とした印象をうけた

  • 犬の散歩先の公園で女はダリアと出会った。
    最初はダリアの部屋で辱めを受けるだけだったが
    ダリアの命令で彼を家に招待することとなった。
    その気品と知性、そして美貌に
    高校生の長男、中学生の長女、小学生の次男、
    認知症の義父、さらには夫までが彼を歓迎した。
    そしてダリアは長女の家庭教師としてこの家に通い
    彼ら家族の1人1人に接触していく。
    カバー写真:Wolfgang Tillmans 装丁:新潮社装丁室

    現実世界と死後の世界が二重写しになる。
    その2つの世界を行き来できるダリアは
    何のために存在するのか。
    グロテスクな描写と精神世界論があまり受け付けませんでした。

  • ダリアって何だったのかな
    男にでも女にでもなれるし
    若くて美しい
    毎日の生活の中で
    抑圧されていたものを
    開放してくれる手助けをした功労者なのに
    悪魔は呼ばわりはないよね
    ある家族にはいりこんでは
    家族の誰とも
    打ち解け合ったのはダリアだけでした

  • 男の名前はダリア。
    人々を魅了して
    心の奥深くの欲望を
    かきみだしていく。

    彼は、何者なのだろう。

  • ムズカシイ・・・

    そう感じたけど
    一応全部読んだ。

    おかしな話だけどね
    全てに繋がりがあって・・・
    すっごいメンタルに響く感じ。

    ダリアってどういう存在?
    結局は何が言いたいんだろう?

    こういうの、好きな人いると思う。
    あたしは好きにはなれないけど・・・。

  • 「あんたは自分の幸せを呪って、それを壊したいと願いながら生きてきた。俺はあんたの望みを叶えるために、ここにいる」―父も、妻も、娘も息子たちも、さらに愛犬までもが、褐色の肌の美しい青年の虜になり、そして、家族のすべてが変わっていく―。フランスSeuil社より仏語訳刊行が決定。作家生活20周年記念作品。
    ***
    男でもなく、女でもなく。
    天使でもなく、悪魔でもなく。
    光でも闇でもないダリアとある家族の話の連作集。
    不思議ときどきエロなお話でした。

  • “はじまり”と出会ったある家族の物語。
    構成員別視点で繰り広げられる“はじまり”との会話。

    時間の流れは閉じこめられています。
    “はじまり”の真実は蹂躙でした。


    なんだろう、不思議感覚です。
    ふしぎっこじいやが一番手じゃ仕方がないヨネ。

  • 二男を学校に送り迎えする妻の日常に異分子が接触してくる。異国の匂いのする青年は、家族に紹介しろと迫る。息子たちが尊敬の眼で見つめる。娘は家庭教師になってとねだる。夫は酒の相手として迎えいれる。
    家族が変わっていく・・・。

    辻氏の文章は、読むことの歓びを感じさせてくれる。内容はともかく・・、

  • 僕がTHE・辻様だなとおもった作品笑

    しかしそれがわかっててよんでるし楽しみにしているので満足なんです。

    書籍自体がうすかったのでこの評価もうちょい夫の切ないとことか書いてほしかったかな

  • 何が確かなものなのか、この地に足をつけている感覚は確かなはずなのに、気付けば足元から砂がさらさらとこぼれだし、砂と一緒に滑り落ち…いや、それは夢だ、あれ?夢ではない?
    と、こんな感覚に陥る連作集。
    夢と現実の境目が曖昧で、夢だと思って読むと現実だったり、その逆もあり。
    ダリアと呼ばれる異国の青年が、その原因だろう。
    いや、ダリアは結局何者なのだろう?全てが曖昧で、けれど敢えてはっきりさせたくなくて。
    とても不思議な世界の不思議な余韻の残る作品だった。

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ダリアの作品紹介

「あんたは自分の幸せを呪って、それを壊したいと願いながら生きてきた。俺はあんたの望みを叶えるために、ここにいる」-父も、妻も、娘も息子たちも、さらに愛犬までもが、褐色の肌の美しい青年の虜になり、そして、家族のすべてが変わっていく-。フランスSeuil社より仏語訳刊行が決定。作家生活20周年記念作品。

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