枕草子REMIX

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103985044

感想・レビュー・書評

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  • 冲方丁氏の『はなとゆめ』を読んだ後での読了。
    あちらでの清少納言は奥ゆかしい感じだったが
    こちらではなんつーかいけ図々しいというのか
    オバサン予備軍の今どきのギャル的な描かれ方だった。
    通ったフィルター(という書き方も難だが)の性別による差なのだろうか。
    個人的には『はなとゆめ』の方が好みだったなー
    などと思う自分の思考は男寄りなのかも。

    どちらにも共通なのは
    如何に清少納言が藤原定子を慕い敬っていたか、ということ。
    こちらではそれに加えて定子亡き後の栄華やら力関係やらに関する諸々も垣間見えて
    面白かったり物悲しかったり。
    ただ、訳がいまいち解り難いのと訳文の量が物足りない感じ。
    取り敢えず30年前くらいに流行った『桃尻語訳枕草子』を読んでみたいと思った。
    原文に挑戦する勇気と気概は私にはないぞ(爆)。

  • 古典への入り口としては良かった

  • 軽くさらっと。原文読んでみるかねえ。

  • 『徒然草REMIX』が面白かったのでこちらも。
    結果として、徒然草ほどの面白みはなかった。

    その昔、『桃尻語訳枕草子』に挫折した時は、その言葉遣いにどうしても馴染めないためだと思っていたが、どうやら私は清少納言の思想・嗜好があまり好きではないらしい。
    兼好さんの方が共感できる。

    とはいえ、古典の常識という感じで読むにはちょうどいいので、受験生とかいいかもね。

  • 2013年4月7日

    装画・挿画/坂崎千春
    装幀/佐藤可士和

  • 学生時代に出会っていれば、もう少し古典が好きになれただろうな。

  • 色々興味深い。
    ただただ、誰かを「待つ」ってこと、してみたいよなー。

  • 『負け犬の遠吠え』のブレイクがまだ記憶に残る酒井女史による枕草子共感エッセイ。
    きれいな物にうっとりし、自分の知性に誇りを持つ一方、「講師はイケメンに限る!」「三歳児ってナマイキ!」「ぶさいくとぶすがいちゃいちゃすんな!」とどっかで聞いたことあるあるな感性も標準装備。
    そんな清少納言が身近に感じる。
    男も女も、人間って本当に変わらない。

    装画・挿画 / 坂崎 千春
    装幀 / 佐藤 可士和
    地図 / パンアート
    初出 / 『波』2002年4月〜2003年9月号、加筆修正、書下ろし

  • 本当のお嬢様の定子に対し中途半端な立場だからこそ、色々言いたくなる心理。

  • ●酒井順子による枕草子解釈。一見難解に思える古典も、今風に読んでみれば、ほーら難しくもなんともないでしょ? 清少納言もけっこうそのへんにいそうで自分と気が合いそうだわ〜、みたいな。これが新しい皮衣に古い酒を入れるってやつか。←逆だよ。

    ●今回も切り口は独身30代女、すなわち清少納言。
    酒井順子的に解説すると、彼女は男に不満を持ちながら都会で一人働く女だそうです。
    かなり思い入れたようで、各々の段の解説&所感に加え、勝手に清少納言と自分との対談を創作しております。出来は微妙。
    酒井さんは、歴史上の人物と脳内会話してしまう自分にちゃんとセルフツッコミを入れたのか、そこが気になる。

    ●このテの解釈モノの名作としては、NHKの『まんがで読む枕草子』がありますが、超えられなかったね。残念。
    あの番組は、清水ミチコがナビ役で出ており、好きでした。
    あの清少納言は、ここに描かれてる清少納言よりも、モノの考え方がだいぶ若々しかったなあ。それって時代の差? 昭和は遠くなりにけり。

著者プロフィール

エッセイスト

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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