- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103986072
作品紹介・あらすじ
さる藩の江戸留守居役の奥方を西国へ逃がしてほしい-。ご法度を承知で危険極まる注文を引き受けた仙造。しかし待ち受ける伏兵をかわしながら隘路を進むうち、彼女はしだいに本性を現わし始めた…。遠国の脇道をも知り尽した通し飛脚。膂力と覚悟は人一倍ながら、活路の見えぬ時はある-。
感想・レビュー・書評
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シリーズが進むにつれてストーリーだけになってきたような…
最後のお話なんてドラマの脚本みたい。
あいかわらずおもしろいけど、シミタツファンとしては少々物足りないなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
江戸時代の旅の難しさがよく書かれている.大きな道には関所があり,それを回避する抜け道を通らざるを得ない場合もある.様々な旅人が登場するなかで,それぞれの個性が面白く感じられる三編の物語だ.
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シリーズ3作目でますます磨きがかかった語り口で楽しく読みました。
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蓬莱屋帳外控シリーズの第3弾。
今作は飛脚というより、訳ありな物(人)を運んでいるのだが、どれも一筋縄ではいかない。追い詰められながらも、慌てることなく確実に依頼を遂行しようとする彼らのクールさが渋い。
巻末でもいいので、道筋など、どこを進んでいっていたのか、載せてあるとうれしいのだが… -
飛脚問屋「蓬莱屋」シリーズの第三作。今回も敵対するお寺の芽を盗んでの仏像運び、某藩の権力闘争、旗本未亡人の江戸抜け手伝い等難しい依頼が舞いこんで飛脚は西へ東へ、追手をかわして脚を早めるが道中は困難が待ち受ける。どうやって切り抜けるのか、そして訳有りの依頼の裏は、と早く読み進めたくなる。感想とは直接関係ないのだが、一方ではどうして江戸の時代で携帯も無線も無い時代に追っ手はああも簡単に街道・裏道と網を掛けることができるのであろうか?という素朴な疑問。友人が私立探偵を雇いある人物の粗鋼を調査していたが何時も失敗ばかりで後さえ付けるのに苦戦してるのを聞くとちょとばかり不思議な気がする。