待ち伏せ街道: 蓬莱屋帳外控

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 30
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103986072

作品紹介・あらすじ

さる藩の江戸留守居役の奥方を西国へ逃がしてほしい-。ご法度を承知で危険極まる注文を引き受けた仙造。しかし待ち受ける伏兵をかわしながら隘路を進むうち、彼女はしだいに本性を現わし始めた…。遠国の脇道をも知り尽した通し飛脚。膂力と覚悟は人一倍ながら、活路の見えぬ時はある-。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズが進むにつれてストーリーだけになってきたような…
    最後のお話なんてドラマの脚本みたい。
    あいかわらずおもしろいけど、シミタツファンとしては少々物足りないなあ。

  • 飛脚問屋「蓬莱屋」シリーズの3作目。職人ものながら、道中の描写がロードムービーのようで好きなこのシリーズ。今回も面白かった。たどった道筋や地図が載っていたらいいのに…!

    超個人的な感想ですが。最初の話のどんくさい奉公人「長八」が、脳内で俳優の荒川良々に変換されてしまい、おかしくてしかたなかった。

  • 江戸時代の旅の難しさがよく書かれている.大きな道には関所があり,それを回避する抜け道を通らざるを得ない場合もある.様々な旅人が登場するなかで,それぞれの個性が面白く感じられる三編の物語だ.

  • 《予約》シリーズ3冊目。絶対に読みたいシリーズ。ひたすらカッコイイ。細かく書き込んであるのが嬉しい。続けて読んだ娘とも言ってたのは、コース地図が欲しいねっていうこと。

  • シリーズ3作目でますます磨きがかかった語り口で楽しく読みました。

  • 蓬莱屋帳外控シリーズの第3弾。
    今作は飛脚というより、訳ありな物(人)を運んでいるのだが、どれも一筋縄ではいかない。追い詰められながらも、慌てることなく確実に依頼を遂行しようとする彼らのクールさが渋い。

    巻末でもいいので、道筋など、どこを進んでいっていたのか、載せてあるとうれしいのだが…

  • 飛脚問屋「蓬莱屋」シリーズの第三作。今回も敵対するお寺の芽を盗んでの仏像運び、某藩の権力闘争、旗本未亡人の江戸抜け手伝い等難しい依頼が舞いこんで飛脚は西へ東へ、追手をかわして脚を早めるが道中は困難が待ち受ける。どうやって切り抜けるのか、そして訳有りの依頼の裏は、と早く読み進めたくなる。感想とは直接関係ないのだが、一方ではどうして江戸の時代で携帯も無線も無い時代に追っ手はああも簡単に街道・裏道と網を掛けることができるのであろうか?という素朴な疑問。友人が私立探偵を雇いある人物の粗鋼を調査していたが何時も失敗ばかりで後さえ付けるのに苦戦してるのを聞くとちょとばかり不思議な気がする。

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著者プロフィール

1936年、高知県生まれ。雑誌のライターなどを経て、81年『飢えて狼』で小説家デビュー。86年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞、91年『行きずりの街』で日本冒険小説協会大賞、2001年『きのうの空』で柴田錬三郎賞を受賞。2007年、初の時代小説『青に候』刊行、以降、『みのたけの春』(2008年 集英社)『つばくろ越え』(2009年 新潮社)『引かれ者でござい蓬莱屋帳外控』(2010年 新潮社)『夜去り川』(2011年 文藝春秋)『待ち伏せ街道 蓬莱屋帳外控』(2011年新潮社)と時代小説の刊行が続く。

「2019年 『疾れ、新蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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