プリズム

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著者 : 野中柊
  • 新潮社 (2007年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103999041

プリズムの感想・レビュー・書評

  • ひとりのことだけずっと好きだというのは難しいのだろうか。
    よっぽどお互いに上手に気遣いができて、思いやりも忘れず・・・
    そんなふうに変わらず過ごせていけたら可能だろうか。
    相手になにも期待せず、自分は常に思いやりをもって、というのは
    人間ができていないとなかなかできない、気がする。

    その人との時間に慣れていくように、そのときのしあわせにも慣れていく。
    その慣れをどこまで自分で惰性として一体化させないか、
    そのしあわせに感謝して過ごせるか、が大切なのだろう。

    そういったことを考えた一冊。

  • 夫を裏切って恋をする妻。同性としては、彼女の気持ちになって読むのが普通なのかもしれない。でも私は自分が裏切られた時の事を考えてしまう。ときめきよりも、安心感や安らぎを感じる夫に恋人がいたら…。激しい嫉妬で自分を見失うのか、淡々と事実を受け入れるのか、怖いのはきっと後者だろう。恋をして結婚に至るまでの瑞々しい気持ち、何年経っても変わらないと信じていたものが何時の間にか変質していたら…。自分は浮気なんてしない、と思う前にそんな事を考えさせられてしまった作品。

  • 図書館

    装丁が素敵!!

    ストーリーというか起こったことだけ取り上げると
    山田詠美様の AtoZ とほぼ同じなんですが
    書く人によって全然違ったものになるんですね〜

    ちょいちょい出てくるディテールが私好みじゃない
    モチーフがプリズムってのも好みじゃないな〜

  • 夫は外科医。何不自由ない生活をしている。
    そして波子は夫の親友・高槻と倫ならぬ恋をしている。

    波子の周りには上手い具合に?そういった婚外恋愛している人が多くいる。
    現実ではそんなのありえないじゃ〜んと思う一方で
    それでも文体が素直で読みやすいからか、女性としての心理を上手く表現しているからなのか
    案外、こういうものなのかな、とも思う。

    結局夫にも恋人がおり、恋人の運転する車に乗っている途中で事故に遭うことで
    その関係が露呈してしまう。
    ちょうど波子が高槻への想いをたぎらせながら、高槻との関係を終えようとしていたときに。

    もう私にはこういった隠れた恋愛などする気力もなく、それに対する魅力も感じないししてみようとは思わないけど
    こういう本が好きで良く選び、加えてその女性の心理描写にうんうんと頷いたりできるということは心のどこかに願望があるのかしら?
    疑似体験なのかなぁ。。。
    読んでる分には害がないからいいよね。
    実際にそうなるとコワイけど

  • するすると読めてしまう、柊さんの恋愛小説は実は怖いんだと思う。自分の気持ちとは裏腹にどこかへ漂ってしまう想い。彼が、気軽に合鍵なんかをよこすからいけないんだよ。そんなことされたら、たくさん錯覚してしまう。まるで、居場所ができたのかと思ってしまう。平凡なオチだけど、それが良い感じで収まるかな。

  • 夫はわざと病気の高槻を部屋にあげて妻と2人にしたんだろうか…
    試された?

    高槻は男として 女が魅かれるタイプなのかな
    ふっとバーの陰でキスをされたりしたらで女はぐっ〜と心をつかまれてしまう それがさりげなく素敵なキスだったとしたら…
    夫と2人のベッドでのやりとりが もう…罵倒されるよりキツイ…

  • 夢だ。馬鹿げた夢だ。でも、たやすく叶えられるだろうこともわかっている。なにを捨てる覚悟もなく、私は彼に恋をしている。いずれ彼に捨てられる覚悟をしつつ、恋焦がれている。彼と抱き合う恍惚を、どうしても忘れられずにいる。

    やっと会えた、私の目の前に彼がいる。
    会えたら言いたいと思っていたことをー
    伝えたいと思っていたことを、私は一言も口にできない。涙すらこぼれない。今このとき、私の目は、彼を見つめるためだけにある。いっそ、なにもかも捨てることができたらいいのに。

  • こんないい恋愛小説読んだの久しぶり

    甘やかで、繊細で、それでいて鋭くて
    まっすぐ心に刺さってくる

    でも、その後広がるのは温かさ
    家族 夫婦 兄弟 恋人 友人 同僚

    さまざまな人と人とのつながりが丁寧に描かれているからでしょうか

    きれいな装丁も後押し
    私の本棚への仲間入りは決定です

  • 文章は読みやすく綺麗だし、腹違いの妹と、父親が違う弟がいるという設定は面白かった。
    ただ、ヒロインである波子の印象がふわふわと捉えどころのない印象で、夫の親友に惹かれる理由もよく判らない。
    不倫の話なのに、あまりドロドロとした感情表現もなく、全体的に甘く綺麗な感じがして、何だか違うなあという違和感を持った。

  • わざとなんだろうけど曖昧に表現して明言を避ける箇所がいくつか見られるのが残念。

    不倫の話。表紙しか見てないくせに不倫の本ばっかり借りてきてしまう自分を呪う。

    幼いころ離婚して家を出たお母さんの記憶を抑圧して記憶を改竄し脳内で葬式まであげそのときの死に顔の母を世界で一番うつくしかったとしていたところは素敵だった。普通に生きていてその後改めて付き合いをすることになるけれど。
    不倫してるってなったとき、その相手が父違いの弟だったら面白いのにな~と思ったのはそういう報われてはならない恋が好きだから。いろいろすてきなところは見られたけれど総合的にみると気になるところが多かったかな~。
    初めての作家さんだったから、他の小説も借りてみることにする。

  • 虹は光がまっすぐに降り注いでいるときには目にすることができない。
    光が屈折してはじめて虹になる。

    まっすぐじゃない人生の美しさ、そして儚さをを描きたかったのかな。

  •  さくさくスルスルっと読めました。不倫のおはなしだけど、文章の雰囲気がすきなかんじなので、気持ちよく読んでしまった。w
     サンキャッチャー欲しくなっちゃったー

  • こういう家族設定は面白いと思った。それがあったからこそ、それぞれの「恋をしている」状況が生きていたと思うけど、結局お金と余裕のある女の戯れ事みたいに見えてしまう瞬間もあった(たぶん私がそういう恋愛ものが苦手だから余計にそう感じたのかも知れない)。

  • 狭い中で浮気とか不倫とかしてる。人生に余裕アリって感じだねぇ。

  • 不倫のお話でした。
    不倫をしていたのは妻だけでなく、夫も…。
    最後は「四月の雪」みたいな展開に。
    それよりもっと苦しそう。

  • 普通。とらえどころの少ない話?

  • かつて記憶の底に葬った筈の母。

    父を捨て恋人の元へいってしまった母が亡くなった。
    幼かった私も結婚し妻になり、夫の友人の高槻さんに、恋をしてしまった。

    揺れる思い。父の新しい家族と、母の新しい家族、たんたんとすぎる日常。

    人妻の不倫の話、ですね。
    うまいなぁ、って感じ。最初の母の葬式はちょっと意味がわからなかったけど。あとたまに理解できない言葉?言い回し?がでてくる。

    やっぱりでてくる食物がおいしそう)^o^(

  • さらっと読めた。
    とにかく読みやすい。

    内容はよくある話って感想だけど、他の作品も読みたくなった。

  • 素直な読みやすい文章でスルスルっと読めてしまいました。描写や表現もわりと好き。でもストーリーとしてはどうかな。読んだ後に残るものがあまりない感じがした。別に内容がつまらないってこともないんだけどね。

  • やっぱり野中さんの書く女性は好きです。
    久々にhitでした。
    途中、切なくなってしまって、泣きそうになってしまいました。
    好き、嫌いがわかれる内容かもしれないけど、好きな人はハマると思います。

  • こんないい恋愛小説読んだの久しぶり


    甘やかで、繊細で、それでいて鋭くて

    まっすぐ心に刺さってくる


    でも、その後広がるのは温かさ

    家族 夫婦 兄弟 恋人 友人 同僚

    さまざまな人と人とのつながりが丁寧に描かれているからでしょうか


    きれいな装丁も後押し

    私の本棚への仲間入りは決定です

  • するすると読むことができたし、
    波子たちのライフスタイルがお洒落でいいなあと思ったけど、

    個人的に、どうにも無理やり終わりに持っていこうとする感じが否めなかった。こじつけ感。
    自己陶酔に自己完結、自己満足。
    もっとゆっくり進めてほしかったかな。流れる空気自体はゆっくりだったのだけど。


    あんまり自分のなかに残らなかった。


    大人の恋愛ものはまだまだわたしにとって理解しがたいものなんだな、と思いました。

  • 私と夫、夫の友人の高槻さんと奥さんの紀代美さんの4人で
    以前はよく一緒に食事に行っていた。
    高槻さんが離婚してからは高槻さんのそのときの彼女と4人で。
    実は私は高槻さんの部屋の鍵を持っている。
    夫と飲んでいた彼が熱を出してうちで看病したときに
    ふと渡されたのだ。適当に使っていいと言われて。
    それで何となく彼のいない間に部屋に入ってみるようになった。
    ある日いたずら心から花を飾って帰ってみると
    次に行ったときに私宛のメモが残されていた。
    そこから本格的に私と高槻さんの関係が始まってしまった。
    夫はこのことに気づいているのだろうか。
    装画:ヒラタシノ 撮影:青木登(新潮社写真部)
    装丁:新潮社装丁室

    少女漫画みたいな話が読みたい気分で読み始めたのに
    不倫の話でした。雰囲気は十分ふわふわしてるんだけどね。
    実母の死のエピソードはなくてもよかったんじゃないか。
    最初に家族の話で始まるからもっと妹や弟が絡んでくるのかと思った。

    30代の女性が主人公の恋愛小説って不倫ものの方が多いのかな。
    経験則としてはそんな気がする。

  • 繊細なタッチ
    ダリアより、大人な話

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