勝っても負けても 41歳からの哲学

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104001071

感想・レビュー・書評

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  • んむむむむむ....
    哲学とはなんぞや、ということはわかっておりませんが、これこそがザ・哲学という気がします。
    普遍的な真理を、そうじゃなくて、そうじゃなくて、そうじゃなくて、という形であくまで頭で探っていくような感じ。
    それはとても誠実なやりかたなのだろうと思うのですが....当然、私を導いてはくれないのです。だって、私の「真実」は私が考えないといけないのだもの。
    ああ、哲学ってそうなのかぁ、と思いました。
    (でも、今の私はもっと身体をはっていきたいのです....)

  • 相変わらず、すばらしい切り口で論を展開しているなと思います。とくに政治家がかたる言葉について書かれた論考には、思わず唸ってしまいました。

  • 池田さんの本初めて読んだ。雑誌に寄稿していたエッセイの寄せ集めで、軽いノリで読める。「やりたいことがわからない?」という章はまさに今の自分のためのあるようなもので、非常に読み応えがあった。確かに自分の好きなことだけするということは、やりたくないことをすることであり、相当の覚悟が必要だと読んでからわかった。

  • 毎回、同じことをいっているのに、なぜこんなに読んでしまうんだろう。ここが、「知識」と「知」のちがいなのだろうと思う。ソクラテスと対話した弟子たちも、きっと、「毎回、おんなじ議論なのに、なぜ、こんなにワクワクするんだろう」と思ったのにちがいない。

  • 「41歳からの哲学」の続編。
    笑って、元気が出る本だ。
    とても哲学書とは思えないが、何だかわからないところがやっぱり哲学を感じさせられる。

  • 言葉についてのエッセイ

    いわゆる哲学のような哲学でない。
    しかし、自分で考えることを推奨している。

    私もタイトルの年齢に近づいている。
    しかし、時事ネタは20年近く昔のことで、
    違和感もある。

    言葉は何かを固定させる安心な嘘、
    というのが底辺に響く主題だろう。

  • この本を読んで、難しくて理解しにくい文章への見方・姿勢が変わった。池田さんいわく、文章はわからないもの、今の人は言葉で理解しようとしすぎ。これを読んで、難しい内容の本でも、ただそよ風のごとく読むことを意識している。

  • 人として生まれて後進に尊敬される年寄りにならなければと思う。一回きりの人生思い切り楽しまなくちゃ損だというのは、ある意味では正しいが、快楽が目的化すると人は馬鹿になる。本当の快楽は、快楽も苦痛も同じことこの世の現象だと見抜き、現象に左右されない賢い人間になるところにある。それが人生の意味なのである。が、若いうちにはなかなかこの真実には気がつかない。この真実を若者に教えることができるのはより賢い人間になろうと考えながら生きてきた賢い年寄りだけなのである。そういう年寄りに私はなりたい。

  • 久しぶりにこのような本を読んだけど、あらためてもっと考えることをしたいと思った。

  • 2011.10
    勝っても負けても
    顔は見えると言えない言葉は感情の言葉だが顔が見えないと言えない言葉は理性の言葉
    人を見て法を説け
    縁なき衆生は度し難し
    本当の自由とは自分からの自由である
    己を超えた或る存在 天才は才能によって天と直結している

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、存在の謎としての生死の大切さを語り続けた。著書多数。2007年2月23日没。

「2022年 『言葉を生きる 考えるってどういうこと?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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