著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104013043

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。海。風薫るウィーンの旅6日間。バタフライ和文タイプ事務所。銀色のかぎ針。缶入りドロップ。ひよこトラック。ガイド。みな、ちょっと不思議な話。ひよこ、、、が良かった。

  • *バタフライ和文タイプ事務所
    ぞくりとする、きれい。
    台詞の間、句読点の位置までなんとも言えない艶っぽさ。

  • 最近ちょいちょい読んでる小川洋子。まだ博士にも猫や象にもいきませんよv
    単行本の表紙が木綿の手触りっぽくてなんかいいと思っていたら、クラフト・エヴィング商会だったので、またやられた!ってかんじ。
    短編集。不思議で、ちょっとエロくて、切なくて、可愛くて、色々楽しめる。

    装幀 / 吉田 篤弘・吉田 浩美
    初出 / 『新潮』2004年2月号・6月号、『小説現代』2004年4月号、『週刊新潮』2004年5月13日号・8月26日号、『群像』2006年10月号、『New History 街の物語』2001年7月刊所収。

  • 小川洋子のさまざまな魅力を一度に味わえる短編集。
    短編であっても、ページをひらくと彼女が作り出す不思議な世界が茫洋に広がっている。

    <収録作品>
    海/風薫るウィーンの旅六日間/バタフライ和文タイプ事務所/銀色のかぎ針/缶入りドロップ/ひよこトラック/ガイド

  • 短編集。海からの.風がある時だけに鳴る不思議な楽器・鳴鱗琴を奏でる少年、動物たちの抜け殻をプレゼントしてくれる無言の少女、町の公認ガイドの母と同行している少年と「題名屋」の小父さんの心の交流など、子供に関する心温まる小品が多かったです。「博士が愛した数式」に通じるところがありそうですね。また「風薫るウィーンの旅6日間」はひたすら老人ホームに毎日付合わされるヒロインの気持ちに思わず同化してしまうこれも楽しい小品でした。

  • 今 小川洋子さんの作品にはまっている。
    言葉を大切にする人の作品は つくづく言葉の芸術だなぁと思う。
    こんな風に 自在に表現できたらきっと楽しいだろう。

    心がほんわか温まる作品集。

  • 『バタフライ和文タイプ事務所』は、活字に関わりのある人なら胸を打ち抜かれないはずがない、と言ってしまいたい。
    そんな静かな力があった。

    ラストの『ガイド』は文句なく良かった。
    小川洋子の描く少年は礼儀正しくて純粋でかわいらしい。

    最後に老人に今日一日の題名をつけてもらう下りがとても好き。

  • 小川洋子さんの雰囲気たっぷりの短編集。時間の合間に1話づつ読むのにちょうどいい。
    ホントに短い短編でも心にトンと何か残るかんじ。

  • 短篇集。
    2〜3ページで終わってしまうものもあれば、十数ページの短篇もあり、内容もさまざま。

    やっぱり「ガイド」が秀逸かな。
    そして、表題作の「海」。そのなかに出てくる架空の楽器「メイリンキン」(鳴鱗琴)。きれいな音がするんだろうなと思うと同じに、どことなく静けさも漂う。

    全体を通して、不思議な静けさが漂っていたように思う。
    ひじょうに 満足。

  • 短編集
    最後の「ガイド」が好き
    →題名屋さんと少年のはなし

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著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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