世界のひびわれと魂の空白を

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著者 : 柳美里
  • 新潮社 (2001年9月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104017065

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世界のひびわれと魂の空白をの感想・レビュー・書評

  • 野次馬と化して言えば、論争に係わる最後の3編が殊のほか面白い。但し、モデル問題で裁判所に持ち込まれた小説に関しては、未読だし何も判定を下せないのだが……。図書館本。 125

  • 昔、フルハウスなど何冊かおもしろく読ませていただいた。つらいいじめにあわれていたことの関してわ、同情というか、かなりつらい経験をされているのは気の毒でかわいそうとしか言いようがありませんが、小説を読む分にはいいのですが、こういう文章に出てくる彼女の歴史認識というか、思想には共感できません。

  • 筆者の祖父は、戦前(日本占領下だった頃)、マラソンの選手だったらしい。彼女の作品はエッセイは特にそうだが、在日、韓国、イジメ問題は避けて通れない。
    作家というものはアイデンティティを喪失したところから書き始めるのではないでしょうか。涼信が祖国である韓国を離れて日本に渡ったときからすでに筆者の流離の旅は始まっている。永遠の旅人。
    アウシュビッツにいたゲシュタポの中には千五、精神的な山井を抱えているものが多く、その症状は四孫にまで現れているそうだ。恐怖は虐殺を行った側にも当然あり、遺伝子にまで刻まれるという事実に慄然とした。
    フロイトによれば、宗教とは子供が無力な自己の存在の不安に怯え、保護を求めて、父親に依存したいという願望だそうだ。つまり強い父親を求めることによって生じるのが宗教だと言っている。
    父親不在の息子たちは、再び彷徨い続けるのだ。

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