トロムソコラージュ

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著者 : 谷川俊太郎
  • 新潮社 (2009年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104018055

トロムソコラージュの感想・レビュー・書評

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  • 「ジャズのアドリブのような」という惹句がまさに言い得て妙の長編詩。「私は立ち止まらないよ」という主題を、ときに軽妙に、ときに皮肉に、北緯69度のノルウェーのちいさな町で闊達に「吹き」まくる。そしてすべてのフレーズは、マンガのような吹き出しに包まれて、北極圏の蒼い夜空をぷかぷか漂っては消えてゆく。

  • 請求記号:911.56/Ta88
    選書コメント:
    日記をつけるように並べられた言葉たち。
    そこには常に生活のリアリティが描かれている。
    詩人の脳内を歩いているような「トロムソコラージュ」
    あの世へ行く道すがらの体験談「臨死船」
    どの詩も豊かな表情で読まれる時を待っている。
    (美術部)

  • 数篇の詩が収められているのだけど、物語仕立てで、馴染みのある谷川詩とは少し違った印象。
    死へと向かう船上での詩、入り込んでしまった絵の中での詩、ひたすらに詩人である詩人の詩。
    どれも少しぞっとして、でもそれがとても面白い。

  • コトバが言葉以上に響いてくる。意味を超えたところに。
    詩がおもしろくなってきた。

  • 私は立ち止まらないよ のリフレイン
    これを文字文学の詩ではなく
    朗読や音楽の台本や楽譜だと思った

    絵画は止まり、音楽は生きている

    別の所で
    日本から渡航したばかりで、日本の気ぜわしさが残っていたと谷川さんが書いていたなあ

    iPhoneで談志の駱駝を聞きながらページをめくっていたら、サボテンと恋人が出てきて、あれは恋人の方の台詞だろうか、ピアノ教師だったからピアノは聞かない、落語をiPodで聞いているとびっくり

    そういう詩でもあるんだなあ

  • 表題作「トロムソコラージュ」。トロムソとはノルウェー北部の都市である。そこで断片的心象や観察をモザイクで、その土地で撮った写真もひとつの要素になっているという。この詩は、ことば遊びが結構あるのだが、単なる遊び=モザイクなだけでなく、ひとつの意味合いをもって迫ってくるところがとてもすばらしい。
    他、「詩人の墓」という詩。詩人の言葉と日常の言葉は不可分である。しかし、詩人が孤独であったとき、恋人に出会う。詩人は恋人にかけてあげる言葉がなかった時の、さらに深遠なる孤独と向き合うことのなんともいえない“譚詩 (バラード)”を感じ、感涙するのだ。詩人は死ぬ。必ず死ぬ。その時彼が無名で、詩人として残した言葉は一体どうなるのだろうか? ぞっとするものである。

  • 2011/3/30

  • 道尾さんおすすめ。

    「詩人の墓」に涙する。

  • 読後に押し寄せる言葉の波が、詩人の思いに乗せて直にやってくる。
    その波は大きくなく細波で、砂浜や岩場に海水が染み入るように、僕の心にも静かにゆっくりと染み入る。
    その感覚がとても心地良かった。

    言葉は永遠のようであり、個々の記憶の中では一過性のものに過ぎないのだと思う。
    そしてこの詩集とも一過性の出会いに過ぎないのだ。
    だからこそ何度でも読みたいし刻みたい。
    それが読む者の感謝なのだろう。

  • 金子光晴、中原中也、寺山修司、谷川俊太郎に出会えた幸運。
    しかもみんな15歳とかそのくらいの多感な時期でありました。

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トロムソコラージュの作品紹介

夜になるとオーロラが現れるノルウェーのトロムソで書かれたジャズのアドリブのように自由な表題作、臨死体験を実感溢れるルポルタージュ風にユーモラスに描いた「臨死船」、芸術と愛の物語を美しい映画のように伝える「この織物」、詩の未踏の可能性に接近し、言葉のドラマをかつてない方法で展開する、読み応えのある長編詩集。

トロムソコラージュはこんな本です

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