鉄塔武蔵野線

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著者 : 銀林みのる
  • 新潮社 (1994年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104020010

鉄塔武蔵野線の感想・レビュー・書評

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  • 何だこれは、というのが読み始めの第一印象。鉄塔の魅力に取り憑かれた少年がひたすら送電線を辿って第一鉄塔を目指す行程を、まるで夏休みの自由研究を思わせる生硬な文章で綴る。ファンタジーノベル大賞受賞作品。モチーフの特異性や直球で主人公に投影された作者自身の鉄塔への偏執的愛情が小説作品としてのセオリーや完成度を不問に付させる強烈さで迫ってくる。文章は大賞受賞作品としては甚だ拙いが、一点、少年たちの心理描写や会話のまるでそのものを書き写したかのようなリアルさには驚かされる。読後の感想もやはり「…何だったんだこれは」。あらゆる点で後にも先にも並ぶもののない特異な作品。予想通り、作者はその後ほとんど作品を発表していない様子。

  • 子供の頃に似たよ〜な経験があるので感動的。只、後半はマノビしちゃったかな。

  • 夏休み鉄塔をたどっていく少年二人の物語…

    途中までとてもはらはらしながら楽しく読めた。

    ラスト、大人達が少年達の冒険を讃えるような終わり方をしているが、
    自分的には、あとわずかの鉄塔を残してたどり着けなかった、その所で終わって欲しかった。それまでのストーリィの展開があまりにリアルであったので、最後の変電所はいらなかった。その方が、普遍的であったと思うし、そのあと少年達がどのようになったか…心配してこころにひっかかって印象深かったのではないかと思う。
    この本はいくつかの出版社から改変されて出ていて、私が読んだ新潮社本は結末が変っているのかもしれないのだが。

  • 子供ながらの視点で捉えた
    1号鉄塔への限りないたび。
    途中、主人公が英断をするところは
    さすが子供だな、と思える瞬間でした。

    この本を見ると
    普段何気なく通り過ぎていた
    鉄塔に対して何らかの興味を
    抱かずに入られなくなることでしょう。

    ちなみにこの作品は出版された3冊
    すべての内容が異なります。
    完全版はソフトバンクのそれらしいので
    機会があったら読みます。

  • 私が読んだのは新潮社ハードカバー。
    新潮文庫版、ソフトバンク文庫版と3種類あって、すべてわずかに内容や結末が違っているとのこと。
    結末が違うなんて気になる・・・。
    ファンタジーノベル大賞受賞作だから仕方ないけど、ラストで急にいかにもファンタジーになっちゃったところが、私にはちょっと。

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