サハラ、砂漠の画廊: タッシリ・ナジェール古代岩壁画

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104025039

感想・レビュー・書評

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  • スケール、出来栄え、ミステリー、すべてにおいてヨーロッパのものを上回っている。
    一読して驚き、熟読して畏敬の念に駆られる。

    2010/06/20追加

    ラスコー、アルタミラに比して、技術的に優れているとは言えないかもしれない。彩色、色の残り方はヨーロッパの方が状態がよい。ただしこれらが基本的に牛が多いのに比べ、こっちは牛も多いがキリン、ゾウ、ガゼル、カバとかがある。人物描写もバリエーションに富み、ミステリアス。

  • 1978年に撮られた写真が中心とのこと。その約30年後に、自分が実際に訪れた時には劣化が進んでしまった絵もあり、大変貴重な資料的価値がある作品だと思う。
    写真からは、あの乾燥した空気が、岩肌のザラザラした質感まで伝わって来る。かつて緑が溢れていた土地の、変わり果てた姿を感じてみて下さい。

    日本とは対極にある自然の厳しさ。この本を手にしたのを機に、出来れば実際に体験してみて欲しい。写真集には収録されていない膨大な数の岩絵があり、自らの足で歩いて行くことで、大層な充実感が得られると思う。

著者プロフィール

野町 和嘉(のまち かずよし)
1946年生まれ。サハラ砂漠などアフリカの乾燥地帯、中国、チベット、サウジアラビア、アンデスなどの撮影に取り組み、国内外で高く評価され、米国報道写真家協会年度賞銀賞、土門拳賞、芸術選奨文部大臣新人賞、日本写真協会年度賞、講談社出版文化賞、藤本四八写真文化賞など受賞多数。2009年、紫綬褒章受章。

「2022年 『JTBのカレンダー 世界遺産 野町和嘉 2023 壁掛け 風景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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