魂でもいいから、そばにいて ─3・11後の霊体験を聞く─

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著者 : 奥野修司
  • 新潮社 (2017年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104049028

魂でもいいから、そばにいて ─3・11後の霊体験を聞く─の感想・レビュー・書評

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  • 人がとても受け止めきれないような
    過酷な経験をしたときに、
    目の前に愛する人の手が差し伸べられたら
    きっと私だってその手にすがるだろう。
    たとえそれがもうこの世の人ではないはずの
    手であったとしても。。。

    3.11後の東北では
    不思議な体験をした人たちがたくさんいたという。
    もう繋がらないはずの携帯電話に相手が出たり
    ふと気づくと津波で亡くなったはずの家族の気配を感じたり。
    亡くなった人からのメッセージを受け止めて、
    生き残った人たちは、やっと生きる希望を見出すことができたのだろう。
    死者と生者の間に生まれたこの物語を
    私は丸ごと受け止めたいと思う。
    そしてこの本の中で語られた津波の体験談は
    今まで読んだどの3.11関連の本よりも
    その悲しみと悲惨さを深く感じた本でした。

  • 喪失に対する答えの出し方、ジェントルゴーストストーリーは生者の為に語られるもの。

    津波の影響やらで遺体の未発見も多かった時期に語られる話は、かつての戦死者が会いにくる話と同じで多分日本人の深層なのかなぁ。

    話すことで救われる事はありますよね。

  • あの世とこの世、日本人特有の死生観というか。魂の存在を強く感じた。

  • 霊界はある。肉体はなくなっても霊人として生きているというしか説明できない。
    科学で説明しきれるわけでもない。
    ただ落ち込んでいる時ではなく、前向きになった時に亡くなった家族が現れるのは霊界の決まりがありそうだ。

  • 震災に合い大切な方を亡くして途方に暮れて過ごしている遺族の方
    その生活の中で、亡くなった方が夢に出てきたり、
    第六感。または虫のしらせで感じたりした話が載せられている。
    私は震災経験はないですが、大切な人を亡くすと似た感情を知り
    もがき、夢で会いたくなったり、「これってもしや・・・?」みたいな
    偶然の一致や感覚を経験した事あります。
    だから、現実離れというよりは、実際にあったんだろうと思いました。
    1万8千人の方が突然命を落とし、その家族、友人、知人達にも
    それぞれの物語がある。
    亡くなっても近くにいて欲しい、感じたいと思って当然だと思います
    その感覚こそが、生きる希望に繋がっている。
    死と隣り合わせで生を生きている。

    その当時の凄まじい様子も垣間見れてきて、想像を絶する想いです
    遺体を捜す。豆が出来てつぶれても歩くしか手段がないから必死で探す
    見つけられても時間が経っていると袋に入っていて触れられない
    自分で火葬場を探す。見つからず山形まで行ったなど。
    放心状態で、空腹で、睡眠不足で、家も家族も失い
    何も出来る状態じゃないのに・・・。泣けてくる
    特に小さなお子さんを亡くした話は読んでいてもつらい
    魂でもそばにいてあげてと思いました。
    自分にもそばにいてほしい人はいる。時々感じる偶然の一致だけでも
    とても嬉しくそれだけで前向きになれる

  • やっぱり、あるんだなあ。

    人が死んだ時に、家族に会いに行く「お知らせ」現象や、当人の死期が迫っている時に、すでに亡くなった家族が会いに来る「お迎え」現象。その他、不思議なエピソードの数々。

    3.11で多くの方が犠牲になったが、残された遺族に、不思議な現象があったかどうかを、著書が聞き取り調査していき、この作品は出来上がった。

    実は、私の家族がオカルト本を期待して購入したのを、私が先に拝借して読んだ。これはオカルト本ではないので、そっち系が好きな人には、がっかりする作品だ。著者もあとがきで語っているように、極力、オカルト的恐怖体験は排除したという。

    3.11で取り残された家族の悲しみは、関東に暮らす私にはどうしたって本当のところまで理解はできない。
    ただ、この作品を読む限り、お迎えやお知らせを体験した方々が、死ぬのは怖く無くなった。むしろ待ち遠しい。あの世で大切な人と会えるから、というのを聞いて、少しだけ安心した。

    死ぬことは決して怖いことではないんだなあと、しみじみと感じる。作者の旅は続くそうなので、ぜひ、続編を期待したい。
    読んでよかった。

  • 震災で肉親を亡くされた方の、不思議な体験の聞き語り。
    突然の巨大災害で最愛の人を亡くした悲しみ、助けることができたのではという悔い、残った者として生きていかなればならない現実。そんな中、亡くなった方の気配や夢に支えられて、前に進み始めた遺族の話が16話掲載されている。
    理性的には信じがたい話だが、詮索せずにそのまま受け止めたい。
    お子さんや孫を亡くされた方の「成仏しなくていい、そばにいていつでも出てきて欲しい」という語りが胸を打つ。

  • 私自身はこういった体験を信じる方だ。
    亡くなった人が夢に出てきて意味のあることを言ったり、亡くなる直前に夢に出てきたり、影となって現れたり。
    亡くなった人を思い悲しんでいたら突然動かないものが動いたり。
    この本は、震災を体験した人の不思議な話をまとめたもの。
    どれ一つとして、それは勘違いなんじゃ?偶然でしょ?とは思えない。
    むしろそれが起こったことで、残された人の気持ちが一瞬でも穏やかになったのなら本当に良かったと思える。

    しかし、こういう体験をしたことがない人や、信じない人には、ただの面白話としか捉えてもらえないことが多いと思う。
    だからこそ、自分を救ったこの大切な思い出、体験を他人に話すのは勇気がいったと思う。
    きっと話していないだけで、こういう貴重な体験をした人はまだまだたくさんいるんだろうなぁと思った。

    どの体験も心打たれるけれど、やはり幼い子供に関する体験は辛いね…。愛猫の話も一つあり、胸にせまるものがありました…。

  • 霊体験というより、生きている人間の能力が起こしている、不思議だけど理にかなった現象だと思えた。

  • 所詮、科学で分かることはほんの少し。実証されなくてもきっとあると思う。

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魂でもいいから、そばにいて ─3・11後の霊体験を聞く─の作品紹介

「いままで誰にも言えなかった――」喪った最愛の人との“再会”の告白。「亡き妻があらわれて語った〈待っている〉という言葉が唯一の生きる希望です」「兄の死亡届を書いているとき〈ありがとう〉と兄のメールが届いて」「夫が霊になっても抱いてほしかった」――未曾有の大震災で愛する者が逝き、絶望の淵にあった人びとの心を救ったのは、不思議でかけがえのない体験の数々だった。“奇跡”と“再生”をたどる、感涙必至のノンフィクション。

魂でもいいから、そばにいて ─3・11後の霊体験を聞く─はこんな本です

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