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- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104061075
感想・レビュー・書評
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「「私はそう考える」―ただそう言うだけで、「あなたの考えること」は、私の管轄するところではない。終わりである。」
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この本も、橋本治節炸裂である。
"「ただややこしい」に終始して、「明快なる答え」を用意しないのである。"
この本は、
『「自分のことを考える」時に、「まず自分のことを考える人」と、「まず他人のことを考える人」と2種類がいる』という、命題からスタートする。この命題の立て方から、橋本治的である。
そしてそこから、橋本治的視点で、自我の問題、恋愛の問題、世間体の問題、国家の問題、教育の問題と次々と渡り歩いていく。
多少のまどろっこしさについていけて、知的好奇心のある人なら、橋本治ワールドは、十分読む価値のあるものだと思う。 -
『考える人』に連載されていたものを単行本化。
「今の社会」、「私」や「私たち」、そして「他人」について、分からないことや漠然とした不安・・・。
そのようなものを抱えている人が、今の時代には少なくないようです。
そういえば、孤独が怖くて「みんな」の中にいるのに、それでも孤独だっていう人、
何だか多いような気がしますよね。
橋本治式「考えるレッスン」で、人生をちょっと本気で考えてみませんか?