いま私たちが考えるべきこと

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104061075

感想・レビュー・書評

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  • 「「私はそう考える」―ただそう言うだけで、「あなたの考えること」は、私の管轄するところではない。終わりである。」

  • この本も、橋本治節炸裂である。
    "「ただややこしい」に終始して、「明快なる答え」を用意しないのである。"

    この本は、
    『「自分のことを考える」時に、「まず自分のことを考える人」と、「まず他人のことを考える人」と2種類がいる』という、命題からスタートする。この命題の立て方から、橋本治的である。

    そしてそこから、橋本治的視点で、自我の問題、恋愛の問題、世間体の問題、国家の問題、教育の問題と次々と渡り歩いていく。

    多少のまどろっこしさについていけて、知的好奇心のある人なら、橋本治ワールドは、十分読む価値のあるものだと思う。

  • 『考える人』に連載されていたものを単行本化。

    「今の社会」、「私」や「私たち」、そして「他人」について、分からないことや漠然とした不安・・・。
    そのようなものを抱えている人が、今の時代には少なくないようです。
    そういえば、孤独が怖くて「みんな」の中にいるのに、それでも孤独だっていう人、
    何だか多いような気がしますよね。

    橋本治式「考えるレッスン」で、人生をちょっと本気で考えてみませんか?

著者プロフィール

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

「2019年 『思いつきで世界は進む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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