小林秀雄の恵み

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著者 : 橋本治
  • 新潮社 (2007年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104061105

小林秀雄の恵みの感想・レビュー・書評

  • 私は文芸評論にも、評論にも縁のない人間である。
    それでも小林秀雄の「本居宣長」を繙いたことはあった。さっぱり面白くなくて途中で投げ出した。
    縁のない人間だから、それで挫折感を味わうこともなかったが、しかし気にはなっていた。

    だから今回この本を読んだのだろう。
    橋本治を読んだのは初めてだが、偉いと思った。
    なかなか小林秀雄を論じようという男はいない。

    それにしても小林秀雄は「本居宣長」で世の中に害をなしたと思う。
    さほどでもない宣長という人間を、われら宣長のノの字も知らない凡人に対して分からないままに神格化させるような作用を果たしたのだ。
    それを判らずに書いたとは言わせない。

    先行き短く、これからますます縁のない世界のこんな本を読むのは無駄であった、との反省がある。
    もっと的を絞って庭関連に読書を限定しなければいけない。
    小林秀雄に関わっている時間は私にはもうないのだ。

  • ○○論のたぐいはたいてい最後まで読めないけれど、これは面白かった。読みきった。批評=トンネル仮説。目から鱗が落ちた。

  • 小林秀雄はいい人だ。という一文がすーっと心に馴染んだ。で買った。さすがこの人の文章は読みやすくズイズイ読み進めていくことができた。まだ『本居宣長』を読んでいないのでなんともいえないが、「当麻」「無常といふ事」「徒然草」「平家物語」などを連続性をもってドラマチックに読み解いていくあたり、なるほど小林秀雄はそうやって読んでいくのかと、今後の指針になった。

  • 小林秀雄より、むしろ本居宣長の方がおもしろそうだ。

  • 晩年の大著『本居宣長』を読み解き、元祖「学問する知性」である宣長とそれに連なる小林秀雄を、「学問」という恵みを与えてくれた人として読み解き、彼らの励ましを受ける著者自身をも語る、愛のある論考。

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小林秀雄の恵みの作品紹介

ベルグソン論「感想」を中断した小林秀雄が、63歳から11年間、まさに「晩年の仕事」として、人生のすべてを賭けるように書き継いだ『本居宣長』。本居宣長こそ、日本における「学問する」知性=近代の始まりだと小林秀雄は考え、その宣長に自分を重ね、ひそかに生涯を振り返ったのではないか?37歳で読んだこの本に震えるほど感動したことが、日本の歴史・古典と格闘する作家、橋本治を生みだした。小林秀雄という存在を、人生に「学問」という恵みを与えてくれる人として新たに読み解いてゆく愛のある論考。

小林秀雄の恵みはこんな本です

小林秀雄の恵みの文庫

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