スキップ

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著者 : 北村薫
  • 新潮社 (1995年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104066018

スキップの感想・レビュー・書評

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  • 大好きな北村薫さんの作品の中でも、一番好きな作品です!

    17歳の少女が17歳のまま、別の時空にトリップする話ならいくらでもある。
    でも、17歳の少女が、意識は17歳のまま、25年後、42歳の自分の体にスキップする切なさといったら!

    刻んだ覚えのない皺や、思うように動かなくなった身体にとまどいながらも、自分より年上の生徒にきちんと国語の授業をし、問題が山積みの学級経営もし、演劇部の顧問までしつつ、「25年後」の夫と娘と向き合っていく真理子の潔さに、何度読んでも勇気づけられます。

    それにしても、北村さんはこの「真理子」という名前に何か思い入れがあるのでしょうか?
    私の、北村さんが描く女性ベスト3には、この真理子の他にもうひとり、円紫さんシリーズの「秋の花」に登場する「真理子」が堂々の入賞(?!)を果たしているのです。

    「スキップ」の真理子に感動した方なら、きっと「秋の花」の真理子も好きになっていただけると思うので、未読ならばぜひ読んでみてくださいね!

  • 「片栗粉」っていい言葉だって知れました。カタ、クリ、コ。響きがいいし、片栗粉に似合っている。

  • 北村薫作品はこれが初。SFも好き、というようなことをいったら、同僚がこの本を紹介してくれた。読んでいて、余りにも学校現場の描写が詳しいので、もしかすると?、と思い著者の履歴を見てみたら、高校教師とあって、納得。
    ヒロインは25年後の世界へワープ・・・、それだけで終わる展開とは思っていなかったので、いつになったら、また環境が変わるのかな?、と思いつつの読書だった。

  • 目が覚めたら25年も経ってた、と云うのが本書のさわり。
    その後は元に戻る為のサスペンスかと思いきや、アッサリと順応(そう感じた)してしまい、現状を受け入れていく女性のお話。
    文章のせいなのか悲壮感が無くて、案外只の記憶喪失じゃ、と思ってしまう。

  • 北村薫さんの本は好きなはずなんだけど、これはちょっと読むのがしんどいな。

  • 最後の展開をちょっと期待したが戻らなかった。
    自分だったら立ち直れないなぁ。
    時間って時に残酷。

  • 学校は一つじゃない。
    それぞれの学校が全く違った別の世界なんだ。
    あちらで通用することがこちらでは笑い話になる。


    小説の中で未来の旦那さんが中身は高校生のヒロインに励ました言葉の中の一部分。
    私はこの言葉にはっとさせられた。
    中学生ぐらいのときにこの本に出会いたかった。
    そう思わせてくれる作品です。
    なんだかヒントになる言葉が沢山隠れてます。


    どうにもならないことは誰にだってある。
    歯がみして地団駄踏みたいことは。
    そこでどうするかが人の値打ちじゃないかな。

    このセリフが大好き。

  • 17歳の少女が目覚めたら25年間スキップして、42歳になっていた。人生で一番輝いているだろう時間をスキップしてしまった主人公の絶望はいかばかりのものだろうか。ベタな終わりかたではないところが、よい。

  • 2015/1/10

  • 青春真っ只中の十七歳だったはずが、目が覚めたら二十五年後、である。二十五年後の自分なんて、想像するだに恐ろしい。

    鏡を見た時の絶望。夫がいて子供もいるということへの、戸惑いを通り越した嫌悪。心が十七歳ならばさもありなん、という反応だが、この主人公は、たくましい。二十五年後の自分が高校の教師であったと知れば、その役を頑張って演じようとするのである。
    高校生が高校生に、教師として向き合うなんて、無理だろう。教えるのは知識ばかりではあるまいし。正直なところ教壇に立つ主人公は、もはや十七歳とは思えなかった。同世代だから分かり合える、などと安直にもっていかないところは好感が持てるが、同世代であるのに立場が違うという、すれ違いがもっとあるのでは。あっさり教師の立場になじんでいる主人公に、いささか違和感を覚えないでもない。本人の感覚では「スキップ」でも、二十五年の歳月は、真っ白というわけではないかな、と思う。
    とはいえ恋心は、悲しいほどに十七歳だ。この物語で描きたかったのは、喪失の悲しみと悔しさ、なのだろう。永遠に失われた、一番輝かしかったはずの、時間。自ら手放したわけではないのだから、後悔する当てもない。自身さえも恨めないのは、ひどく苦しかろう。ただ、単純に、唐突に、失ったのだ。しかし主人公の生き様は、ひたむきで美しい。
    やっぱりこの人の書く物語は、美しいのだ。

    リターンはずっと前に読んだので、次はリセットを読みたいところ。

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スキップの作品紹介

時間のねじれのなかで「17歳」の力が25年の時空を超えて、動き出す。人生の時間の謎に挑む書下ろし長編。

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