語り女たち

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著者 : 北村薫
  • 新潮社 (2004年4月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104066056

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語り女たちの感想・レビュー・書評

  • 「美しい」という言葉を結晶にして閉じ込めたような
    北村薫版、千夜一夜物語。

    ミッドナイトブルーにふわりと浮かぶ羽根が印象的な表紙カバーを捲ると
    ひと昔前の洋書のようなノスタルジックな表紙が現れ、

    目次に一色だけ追加されたスプリンググリーンのインクが
    見開き2頁のプロローグ部分を贅沢に彩って。。。

    そして、何よりも、そのインクで綴られた
    北村さんの日本語の、端整な美しさ!

    空想癖のある主人公に17人の語り女達が語る摩訶不思議な物語、
    その1篇1篇に添えられた幻想的なイラスト、
    そしてエピローグ部分を彩るクリムゾンのインクも
    とにかくどこをとっても美しい。

    「笑顔」 「海の上のボサノヴァ」 「体」
    「水虎」 「梅の木」の5作が、とりわけ素敵だった。

    特に、子猫と暮らし始めて、
    命あるもの同士の血肉の通った触れ合いの中に
    自分の存在を喜びをもって自覚する「体」は、
    北村さんの過去の作品『水に眠る』の中の「くらげ」の
    歌でいうならアンサーソングのような作品だなぁと思った。

    独特の作品世界を味わうためにも
    ぜひハードカバーで読んでほしい作品です。

  • うーん
    とてもきれいだ。しかし届かない。

  • 無聊を慰めるために、夜な夜な女達に奇妙な話を語らせる男。千一夜物語にならった趣向のために、女達が語る17の物語。

    うーん、なんとも艶っぽい設定です。
    それなのに全編に滲むこの硬質さ!
    もうこの味は作家北村薫の拭えない特徴なんですね。なんかもう、真面目が迸ってるなーって感じ(浅)。

    そのアンバランスさが、かえって色っぽさを生んでいる…と言える、のかな??笑

    ずっしりと地に足ついた安定感のある文章は、安心して読めるっていうのは魅力だなァ。ミステリ作家の中には、すごい文章書く人もいるからね…汗。

  • お金と時間に余裕のある青年が
    女性を招いて「不思議な話」をしてもらう

    現代版、千夜一夜物語といったところ

    ひとつひとつの話はとても短いけれど
    どれも美しい。

    最後になにかあるかと思ったら
    本当に「話を集めただけ」(笑)

    綺麗だけど、物足りないかな・・

  • かなり期待外れでした。読み物としては成立してるけど、らしさが感じられなかった。

  • 不思議な短編集。

  • (収録作品)緑の虫/眠れる森/体/梅の木/水虎/Ambarvalia あむばるわりあ/手品/歩く駱駝/夏の日々/海の上のボサノヴァ/文字/わたしではない違う話/四角い世界/闇缶詰/笑顔/ラスク様

  • 優しくしなやかな感性で収集されたさまざまな断片。それらを丁寧に文章に紡ぐ。

    でも決定打に欠けるんだよなあ。

    しっとりと文章を楽しみたい豊かな時間を持っている人向け。

    この中では「笑顔」「夏の日々」が好きだ。

  • 設定もさることながら、一つ一つの物語に、とても思い入れを感じながら読むことが出来た。
    どの女性も、それぞれの物語を持っていて、とてもすてきだなと感じた。

  • 現代のアラビアンナイトは17人の女性の話をまとめた短編集。
    すぐ読み終わるほどの短さなので、内容に深みはありませんが、
    どれも北村薫らしさが伝わる、優しく柔らかいそして品位ある文章です。
    こういう作品を読むと、自分はやっぱりこの作家さんが好きなんだと再確認できます。
    「緑の虫」「わたしではない」「歩く駱駝」「笑顔」「梅の木」が特に印象に残っています。
    不思議な話ばかりですが、読後感が良い意味でとても軽いので、
    眠る前の読書にぴったりだと思います。
    でも、ついつい次の話、次の話…と読み続けてしまって、
    夜更かししてしまうかもしれないので注意。

  • ひとことで言えば、日本版アラビアンナイトといったところですかね。だからと言うわけでもないんでしょうが、ちょっと気だるいというか眠気を誘うというか…人の話を聞く話なので、「え、それだけ?」というのもしばしば^^; 「歩く駱駝」と「水虎」は好きですね。挿絵はとても美しいと思います。

  • ファンタジー。
    幻想的な物語は、謎めいていて、それがミステリとの共通項。
    美しい文章と美しい(ときに怖かったりもする)女性たちの物語。

  • 2005年3月1日読了。

  • 2004年7月27日読了。

  • 2005.11.25. 日本版アラビアンナイト、まさに。寝物語じゃないんだけど、ほんとに少しだけ"フシギ"がまざってて、心地よい。北村さんはこういうのうまいなぁ。私も、こんなのを語りに行けるか…それとも雇い主か。なんて考えるのも楽しい。一編々々がとても短いから、すごく読みやすい。

  • 海辺の街に小部屋を借り、潮騒の響く窓辺の寝椅子に横になり、訪れる女性の話に耳を傾ける、という趣向。
    語られる17編を紡いだ短編集です。

    透明感のある文章で、北村薫らしく“日常の謎"を織り込んだ物語。
    彼女たちの平凡な日常から生まれた不思議な物語です。

  • 幻想的な味わいの短編集。夜中にじっくりゆっくり読みたい一冊。謡口早苗さんの挿画も魅力的。
    好みの作品は「歩く駱駝」と「闇缶詰」。やはり私は少しホラー的な味わいのある作品が好みですね。一方で微笑ましい「笑顔」もなかなか良いかなあ。ほんわかとした雰囲気がやはり「ああ、北村さんだなあ」という印象。

  • 屋敷に一人ずつ、女性を呼んで 喋ってもらうという形式で書かれた本。

    不思議でぞっとする話、心温まる話、内容は様々。

    北村薫の得意分野!女の人の一人称。
    北村さんの描く女性は本当に魅力的だと思います。
    話の内容も、気持ちよく浸れるかんじ。

    河童?な彼氏の話がいいですね

  • 「鳥が鳴くみたいに、風が鳴るみたいに、迷いなく歌いたい。音だけは、そこにいる人、皆が共有するものだっていう、当たり前のことを大切にしたいんです。」(「海の上のボサノヴァ」より)

    不思議な話たち17編。
    特に気になった(気に入ったではなく)のは「違う話」「歩く駱駝」「笑顔」「海の上のボサノヴァ」「眠れる森」「水虎」でした。
    北村さんはこういう話が得意なのかなー。
    ミステリ系だとも伺っていたので、これからも読んでいきたいと思った。

    ホント、読みたい本がいっぱいだ!!

    【11/3読了・初読・市立図書館】

  • ○2009/10/24 
    これぞ余韻。いい。こういう形態がやっぱりツボにはまる。最高。妙な独白から始まる序章からもう引き込まれた。雰囲気も、畳みかけるように出てくる不思議な体験談もそれをしっかり引き継いでて、かつエピソードごとにちゃんと話になっててオチもついててよい。「眠れる森」が一番好き。
    ちゃんと語り女(かたりめ)さんたちにも特徴らしい特徴があって気分が変えられるところもいいかも。
    読み終わるのが惜しいと無理やり半分で切り上げてしまうほどだった。連作短編奇憚もっとこい。
    「夏の日々」の中の気に入った一節。
    ”薄暗くなりかけた空を、より暗くするように、葉はこんもりと茂っています。真下に立つと空が見えません。黒ずんだ視界と、重なる葉の境界が、もうじき溶けて一緒になるでしょう。”

  • 走れメロスが出てくる「違う話」が心に残った。

  • 数年ぶりに北村薫さんを読みました。
    語る女のひとたち。

  • 何か楽しい『話』はないだろうか、という
    金持ち男の道楽? に付き合っていく女達、です。
    次々と語っていくので、短編集のような感じで
    不思議な奇妙な話が続いてきます。

    最初の、話に入るための文章が緑色だったためか
    その次のページから、文字の色がどうしても
    茶色に思えてなりません。
    多分どころでなく目の錯覚かと思われるのですが。
    読んでいる最中、半分くらいそれが気になってしかたなかったです。

  • おそらく図書館で借りたの3回目じゃなかろうか。
      何度読んでもすぐに忘れてしまうような内容。
      それこそこの本のネタになりそうな、不思議な小話を集めた本。

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語り女たちの作品紹介

微熱をはらむその声に聴き入るうちに、からだごと異空間へ運ばれてしまう17話。色とりどりの、"謎"のものがたり。

語り女たちの文庫

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