語り女たち

  • 217人登録
  • 3.09評価
    • (8)
    • (20)
    • (94)
    • (15)
    • (4)
  • 54レビュー
著者 : 北村薫
  • 新潮社 (2004年4月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104066056

語り女たちの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 「美しい」という言葉を結晶にして閉じ込めたような
    北村薫版、千夜一夜物語。

    ミッドナイトブルーにふわりと浮かぶ羽根が印象的な表紙カバーを捲ると
    ひと昔前の洋書のようなノスタルジックな表紙が現れ、

    目次に一色だけ追加されたスプリンググリーンのインクが
    見開き2頁のプロローグ部分を贅沢に彩って。。。

    そして、何よりも、そのインクで綴られた
    北村さんの日本語の、端整な美しさ!

    空想癖のある主人公に17人の語り女達が語る摩訶不思議な物語、
    その1篇1篇に添えられた幻想的なイラスト、
    そしてエピローグ部分を彩るクリムゾンのインクも
    とにかくどこをとっても美しい。

    「笑顔」 「海の上のボサノヴァ」 「体」
    「水虎」 「梅の木」の5作が、とりわけ素敵だった。

    特に、子猫と暮らし始めて、
    命あるもの同士の血肉の通った触れ合いの中に
    自分の存在を喜びをもって自覚する「体」は、
    北村さんの過去の作品『水に眠る』の中の「くらげ」の
    歌でいうならアンサーソングのような作品だなぁと思った。

    独特の作品世界を味わうためにも
    ぜひハードカバーで読んでほしい作品です。

  • うーん
    とてもきれいだ。しかし届かない。

  • 無聊を慰めるために、夜な夜な女達に奇妙な話を語らせる男。千一夜物語にならった趣向のために、女達が語る17の物語。

    うーん、なんとも艶っぽい設定です。
    それなのに全編に滲むこの硬質さ!
    もうこの味は作家北村薫の拭えない特徴なんですね。なんかもう、真面目が迸ってるなーって感じ(浅)。

    そのアンバランスさが、かえって色っぽさを生んでいる…と言える、のかな??笑

    ずっしりと地に足ついた安定感のある文章は、安心して読めるっていうのは魅力だなァ。ミステリ作家の中には、すごい文章書く人もいるからね…汗。

  • お金と時間に余裕のある青年が
    女性を招いて「不思議な話」をしてもらう

    現代版、千夜一夜物語といったところ

    ひとつひとつの話はとても短いけれど
    どれも美しい。

    最後になにかあるかと思ったら
    本当に「話を集めただけ」(笑)

    綺麗だけど、物足りないかな・・

  • かなり期待外れでした。読み物としては成立してるけど、らしさが感じられなかった。

  • 不思議な短編集。

  • (収録作品)緑の虫/眠れる森/体/梅の木/水虎/Ambarvalia あむばるわりあ/手品/歩く駱駝/夏の日々/海の上のボサノヴァ/文字/わたしではない違う話/四角い世界/闇缶詰/笑顔/ラスク様

  • 優しくしなやかな感性で収集されたさまざまな断片。それらを丁寧に文章に紡ぐ。

    でも決定打に欠けるんだよなあ。

    しっとりと文章を楽しみたい豊かな時間を持っている人向け。

    この中では「笑顔」「夏の日々」が好きだ。

  • 設定もさることながら、一つ一つの物語に、とても思い入れを感じながら読むことが出来た。
    どの女性も、それぞれの物語を持っていて、とてもすてきだなと感じた。

  • 現代のアラビアンナイトは17人の女性の話をまとめた短編集。
    すぐ読み終わるほどの短さなので、内容に深みはありませんが、
    どれも北村薫らしさが伝わる、優しく柔らかいそして品位ある文章です。
    こういう作品を読むと、自分はやっぱりこの作家さんが好きなんだと再確認できます。
    「緑の虫」「わたしではない」「歩く駱駝」「笑顔」「梅の木」が特に印象に残っています。
    不思議な話ばかりですが、読後感が良い意味でとても軽いので、
    眠る前の読書にぴったりだと思います。
    でも、ついつい次の話、次の話…と読み続けてしまって、
    夜更かししてしまうかもしれないので注意。

全54件中 1 - 10件を表示

北村薫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

語り女たちを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

語り女たちを本棚に「積読」で登録しているひと

語り女たちの作品紹介

微熱をはらむその声に聴き入るうちに、からだごと異空間へ運ばれてしまう17話。色とりどりの、"謎"のものがたり。

語り女たちの文庫

ツイートする