語り女たち

著者 :
  • 新潮社
3.10
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本棚登録 : 234
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104066056

感想・レビュー・書評

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  • ひとことで言えば、日本版アラビアンナイトといったところですかね。だからと言うわけでもないんでしょうが、ちょっと気だるいというか眠気を誘うというか…人の話を聞く話なので、「え、それだけ?」というのもしばしば^^; 「歩く駱駝」と「水虎」は好きですね。挿絵はとても美しいと思います。

  • ファンタジー。
    幻想的な物語は、謎めいていて、それがミステリとの共通項。
    美しい文章と美しい(ときに怖かったりもする)女性たちの物語。

  • んー・・・

  • 2005年3月1日読了。

  • 2004年7月27日読了。

  • 2005.11.25. 日本版アラビアンナイト、まさに。寝物語じゃないんだけど、ほんとに少しだけ"フシギ"がまざってて、心地よい。北村さんはこういうのうまいなぁ。私も、こんなのを語りに行けるか…それとも雇い主か。なんて考えるのも楽しい。一編々々がとても短いから、すごく読みやすい。

  • 海辺の街に小部屋を借り、潮騒の響く窓辺の寝椅子に横になり、訪れる女性の話に耳を傾ける、という趣向。
    語られる17編を紡いだ短編集です。

    透明感のある文章で、北村薫らしく“日常の謎"を織り込んだ物語。
    彼女たちの平凡な日常から生まれた不思議な物語です。

  • 幻想的な味わいの短編集。夜中にじっくりゆっくり読みたい一冊。謡口早苗さんの挿画も魅力的。
    好みの作品は「歩く駱駝」と「闇缶詰」。やはり私は少しホラー的な味わいのある作品が好みですね。一方で微笑ましい「笑顔」もなかなか良いかなあ。ほんわかとした雰囲気がやはり「ああ、北村さんだなあ」という印象。

  • 屋敷に一人ずつ、女性を呼んで 喋ってもらうという形式で書かれた本。

    不思議でぞっとする話、心温まる話、内容は様々。

    北村薫の得意分野!女の人の一人称。
    北村さんの描く女性は本当に魅力的だと思います。
    話の内容も、気持ちよく浸れるかんじ。

    河童?な彼氏の話がいいですね

  • 「鳥が鳴くみたいに、風が鳴るみたいに、迷いなく歌いたい。音だけは、そこにいる人、皆が共有するものだっていう、当たり前のことを大切にしたいんです。」(「海の上のボサノヴァ」より)

    不思議な話たち17編。
    特に気になった(気に入ったではなく)のは「違う話」「歩く駱駝」「笑顔」「海の上のボサノヴァ」「眠れる森」「水虎」でした。
    北村さんはこういう話が得意なのかなー。
    ミステリ系だとも伺っていたので、これからも読んでいきたいと思った。

    ホント、読みたい本がいっぱいだ!!

    【11/3読了・初読・市立図書館】

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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