1950年のバックトス

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 243
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104066063

感想・レビュー・書評

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  • バックトスとはどんな話だろう? と思ったんですが
    中身は短編集でした。

    不思議な話や奇妙な話ばかりでしたが、どれもこれも
    短編以上に短編で、小話? という方がいいかもしれません。
    4ページ程度のものもあり、この短さで起承転結をつけてるのが
    すごいな〜と。
    個人的には、最初の話が一体どうなるのか気になります。
    描写されてたら、それはそれで怖いですがw

  • 北村薫・・・大好きです。
    それなのに★三つ? いやはや私にとっては★三つはフツーということですから。
    日常に起こるささやかなミステリを扱った短篇集です。

    お言葉は「ほたてとステーキと鰻」という短篇から。
    ▲時と共に、身近な人が去って行く。そうなると、自分がグレープフルーツにでもなって、黄金の皮を剥がれるようだ。裸になってしまえば、心の実は、どうしようもなく、水気を失う。かさついてしまう。
     時は、自分を奪う前に、まず色々なものを奪う。それを、実感した。▲

    読了2007/9/4

  • 2008/01/21<br><br>
    ショートショート。幻想小説風味のものはあまり好みではなく。でも人情味のあるものは好きだ。好みが分かれる。表題作は、「街の灯」シリーズの延長線上にあるものかな。<br>
    「ふっくらと」あたりが好き

  • 様々な雑誌に掲載された『人生の時間を彩る23篇』。当たり外れ(好き嫌い)あり。

    〔図書館・初読・3/1読了〕

  • 表題作、染みました。ふたつの時がつながる瞬間を鮮やかに描いた短編。北村作品って、時間がテーマのもの多いですよね。

  • ホラーあり、落語調の楽しげな話やじんとくる話あり、彩りあざやかな短編集。 どれも一筋縄ではいかない短編ばかり。 北村さんて、日々の生活ではすぐに埋もれてしまうようなニッチな感情をすくい上げて描写するのがうまいなと思います。 他の作品と同様に、流れる時の中での人の心というテーマが底流を流れていると思うのですが、今回は親子間の情をつづったものが多くて胸が熱くなりました。

  • 短い怖いお話がたくさん。主に小説新潮に書かれたもの23編の集積。文庫本サイズの方が通勤で読めてよいかも。

  • 一瞬が永遠なら、永遠もまた一瞬。過ぎて返らぬ思い出も、私の内に生きて
    いる。秘めた想いは、今も胸を熱くする。大切に抱えていた想いが、解き放
    たれるとき――男と女、友と友、親と子、人と人を繋ぐ人生の一瞬。「万華鏡」
    「百物語」「包丁」「昔町」「洒落小町」「林檎の香」など、謎に満ちた心の軌跡を
    こまやかに辿る二十三篇。

  • ちょっと不思議な話を集めた短編集。なかには2ページ位で終わるものもあって、通勤途中に読むのにちょうど良い本でした。(2007/12/8読了)

  • 2007.12.08読了

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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