ビタミンF

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104075034

感想・レビュー・書評

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  • 頭文字にFにつくキーワードで、人生のちょっとした元気の素がテーマかな。
    父や友達など。短編集

  • 2016.9.11 読了


    the 重松 て感じの短編集。

    思春期の長男と父親、とか
    母が入院中の長男と父親、とか
    思春期の長女と両親、など。

    どれも あるある、や
    あるんだろうなぁ、と思わせるような。

    たまに 読みたくなる作者さん。

  • 読了。
    初重松清。読書倶楽部の課題図書で図書館からかりて。

    父親の視点で書かれた家族の話。

    当時の作者の歳の父親像なのかな?今で言うアラフォー世代でおじさん扱いされてたのにギャップを感じた。

    37歳とかって今は当時よりもまだ子供扱いな気がするのだけど。

    読んでみて家族って面倒だなと思った。煩わしいし。好んで作ろうと思わないや。

    『ゲンコツ』
    『かさぶたまぶた』
    『母帰る』

    この3つが好き。
    全てが一応ハッピーエンドになるから読後感は悪くないけど、激しく揺さぶられもしなかった。

    確か読書芸人の誰かが好きな作者に選んでたので他のも読んではみる。
    (160427)

  • すべての父親の視点から描かれている短編集です。
    家庭にそれぞれ一抹の不安や悩みを抱えた父親がそれぞれその問題にいろんな折り合いをつけていく過程が魅力的でした。
    読むと少なからず自分にとっての「家族」についていろんなことを考えされられる良いお話です。

  • 再読。
    15年ほど前、新刊で読み、それから重松さんの本が出るたび購読してきた。

    改めて読むと、当時自分より若干年上だった主人公が年下になり、背景は少し昔の話になった。

    それが影響してか、当時の感動を再び味わうことはできなかった。

    多くの小説というものは、世代や時代に依存するものなのかもしれない。
    その世代や時代を超える作品が、名作なのかもしれない。

    単に読み手の心の調子の問題なのかもしれないけど。

  • 2015.4.11

  • とんび、に引き続き、直木賞を取ったとの、この作品を読みました。短編集ではありましたが、微妙に自分の位置付けである三十代後半子持ちのシチュエーションが多く、いろいろと共感させられました。
    2000年の作品ではありますが、今読んでも、そんなに時代錯誤は感じない、親子の問題は普遍的なのか、はたまた自分が2000年頃から成長してないのか。
    広島弁の章も、標準語の章もありました。重松さんの経験してきたもろもろがベースにあって、この本が出来たのかな。池井戸小説のスッキリ感とはまた異なった、共感ほっこり感がありました。
    こちらもオススメな本です。

  • また短編だった。できれば長編が読みたい。この人の作品は読み応えがあるので。。

    それにしても、今のイジメは嫌だ。

  • 親父だって悩んでる。


    そうキャッチコピーがつけられそうな作品群です。

    少し前の作品なので今とはちょっとずれてるなと思うこともあるのですが、心情はよくわかる。

    せっちゃんという一作は胸に来ました。

    NHKでドラマ化もされてたハズ。

  • 私は女性で、きっと人間の母には一生ならなくて、家庭の事情で"父親"というものに対して、不思議な感覚を持っています。
    だから、重松清さんの描く父親が大好きです(❁´◡`❁)*✲゚*

    「セッちゃん」が特に印象に残りました。

    明暗で分けると、私にとっては明ではないビタミンだったけど、今の私に必要なビタミンだったと思います。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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