気をつけ、礼。

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著者 : 重松清
  • 新潮社 (2008年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104075096

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気をつけ、礼。の感想・レビュー・書評

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  • 先生をテーマに書いた重松清さんの短編集。

    子供の頃の私達にとって、教室という小さな空間で
    先生は一番身近な大人で絶対的な存在だった。


    でも自分が大人になった今、あの頃の先生は
    それほど大人でもなく若かったんですね。

    先生達だって今の私のように確信的な事なんてほとんどなくて
    毎日手探りだったんだろうなぁ。


    先生だって人間だから
    生徒の好き嫌いだってあるし、悩みだってある。
    家族がいて、生活がある。


    でも当時はそんな事気にもしなかった。


    この本を読んでその当時気付けなかった
    先生の一部を垣間見た気がしました。


    もう戻らない過ぎた日に懐かしさと寂しさを感じて
    ぐっときてしまいました。


    恩師に久々に会いたいな。

  • 先生、がキイワードの短編集。6編。「白髪のニール」(ニールヤングを愛する歌う物理教師。「ドロップスは神様の涙」ぶっきらぼうで怖いけれど、守ってくれる保健室の先生。「マティスのビンタ」才能のない美術教師。「にんじん」えこひいきをしてしまう小学校担任。「泣くな赤鬼」強面で実力主義の采配をしてきた野球部顧問。「気をつけ、礼」ギャンブルにおぼれて借金をして逃げた教師ヤスジと吃音の少年。 青い鳥、につづき吃音の話がでてきたな。なんだか、気をつけ~の話はご自身のことなのかなと思わせる終わり方。最後まで名前のでてこない少年は、小説家になっているし。…と思ってググったらそうなんだ、有名な話なんですね、重松さん自身が吃音に悩むこどもだった話。そうかぁ。この本は、感動話にはまとまってなくて、むしろ、人間はいいひとばかりではなく完璧でもないってとこを描いてる。教師だからって、ひととしてお手本になるような人格者ではないしね。これから先生になろうって若者が読むのにいいのかもしれない。まっすぐに強く美しく生きるってのはみなむずかしいけど、いかにハートをもって、ごまかさずに人と向き合うか。ってとこが大事なんだとおもう。こどもの大事な時期に大事な役割をになう先生という立場なら、なおさらね。

  • ロックだけじゃなくて、ロールしなきゃダメ。
    なんか素敵だな。

  • 色々な先生のお話。

    「にんじん」がとても印象的でした。
    先生も人間なんだなと。

  • 「泣くな赤鬼」もよかったのですが、
    「にんじん」が心に残りました。
    たぶん、こういうことって書きづらい内容だけれど、
    でも、実は非常にありがちなことなんだとも思いました。

  • いろんな先生の短編集

  • (図書館から借りた本)
    読み始めた(11月23日)〜

  • オイラが先生と呼べる人は高校教師が最後だ。それ以来、本気で叱ってくれるオトナって親を除けばいないかもしれない。怒られたことはたくさんあるけど、オイラのためを思って叱るなんて割に合わないもんな。不思議だけど体罰をくれた先生ほどよく覚えている。本当は愛の鞭じゃなくて、憎たらしかっただけかもしれない。後になって、叱られた意味に気がつくこともあった。先生ってガキたれに対していちばん最後までまっすぐに向き合ってくれたオトナかもしれないなぁ。
    オイラはそんなふうに人と向かい合っているか、不安になってきた。自分のガキに対してだって、本気で叱ったり、怒ったりしてきただろうか?嫁任せだよな。むしろガキに嫌われたくないって思ってる、情けない……。せめて「白髪のニール」みたいになりたい、マジで。

  • 教師と生徒のそれぞれの視点から書かれたオムニバス。「にんじん」では先生も人間で心の弱い部分もあると理解しながら憤慨し、「泣くな赤鬼」では落涙した。中学の時の先生が全国紙の読者の声に投稿しているのを見つけた時は場所が離れていてもうれしかったな。故郷は遠くなってしまったけど目を閉じれば小学生だった自分にそして先生に会いに行けます。「気をつけ、礼。先生 おはようございます」

  • 「先生と生徒」の関係を描いたお話を集めた短編集。
    心が温まるお話や、グサリと心に突き刺さるお話、感動するお話。この一冊で、色んな感情を揺さぶられます。一度は生徒だった人たち全員に、そして誰かに物を教える立場の人たちにぜひ。

    ***

    個人的には「にんじん」が一番強烈で、「泣くな赤鬼」に一番感動しました。
    重松清さん、やっぱり読むのに「読むぞ」と気合を入れてからじゃないと読みにくい。というのも、全部しあわせなハッピーエンドになる作品は少ないから。どこかに含みが残ってる……。そういうところに、どうしても苦手意識を感じてしまいます。

    でもこの本は良かった。まだ教わる側の人が読むのと、教える側の人が読むのとだと感想が大きく異なりそうなので、ぜひ何度も読んでみてほしいです。

    ちなみに、文庫版では「せんせい。」というタイトルに変更されています。

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