気をつけ、礼。

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104075096

感想・レビュー・書評

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  • 6編からなる物語。
    すべて学校が関係したものでした。
    重松氏らしい物語ばかりでした。
    5番目の「泣くな、赤鬼」は少し涙してしまいました。

    さすが重松氏。
    これからも読んでいきたいと思います。

  • ロックだけじゃなくて、ロールしなきゃダメ。
    なんか素敵だな。

  • 「泣くな赤鬼」もよかったのですが、
    「にんじん」が心に残りました。
    たぶん、こういうことって書きづらい内容だけれど、
    でも、実は非常にありがちなことなんだとも思いました。

  • 短編は多くの物語を楽しめるが、人物の背景や感情を細かく書き、深い教官が生まれることが難しい。

  • ニール・ヤングは歳をとることを歌った。死なないことを歌った。生き続けることを、へなちょこな声と、あまりうまくないギターとハーモニカで、歌った
    入学式の時に校長が言った「君たちには無限の可能性があります」は嘘だった。可能性が無限であるはずがない
    30年以上も高校野球と付き合っていると、結局最後は才能の勝負になんのだと思い知らされる。野球のプレイの才能ではない。努力をする才能だ

  • 卒論の研究題材が教師なので教師が出る作品ということで。重松清はくたびれた初老の哀愁を描くのが上手い。同時に他作品の「定年ゴジラ」では哀愁と僅かな希望が見えて、後味悪い終わり方にならないのがいい。燻んだリアリティに感情移入しちゃう。

  • いろんな先生の短編集

  • オイラが先生と呼べる人は高校教師が最後だ。それ以来、本気で叱ってくれるオトナって親を除けばいないかもしれない。怒られたことはたくさんあるけど、オイラのためを思って叱るなんて割に合わないもんな。不思議だけど体罰をくれた先生ほどよく覚えている。本当は愛の鞭じゃなくて、憎たらしかっただけかもしれない。後になって、叱られた意味に気がつくこともあった。先生ってガキたれに対していちばん最後までまっすぐに向き合ってくれたオトナかもしれないなぁ。
    オイラはそんなふうに人と向かい合っているか、不安になってきた。自分のガキに対してだって、本気で叱ったり、怒ったりしてきただろうか?嫁任せだよな。むしろガキに嫌われたくないって思ってる、情けない……。せめて「白髪のニール」みたいになりたい、マジで。

  • 教師と生徒のそれぞれの視点から書かれたオムニバス。「にんじん」では先生も人間で心の弱い部分もあると理解しながら憤慨し、「泣くな赤鬼」では落涙した。中学の時の先生が全国紙の読者の声に投稿しているのを見つけた時は場所が離れていてもうれしかったな。故郷は遠くなってしまったけど目を閉じれば小学生だった自分にそして先生に会いに行けます。「気をつけ、礼。先生 おはようございます」

  • 俺絶対同じ本持ってる…二冊目買っちゃった…レビュー書くのもなんか腹立たしいわ…でも面白かった。岩﨑君にあげよう、この本は。

著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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