再会

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 131
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104075102

感想・レビュー・書評

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  • 大人が子供時代と再会をはたす物語6編。 既読かなと思うお話もありましたが、こういうテーマが重松さんはお得意です。 ワンパターンのようであるのですが、読むと、ついつい、重松ワールドに引き込まれてしまいます。

  • 短編集で隙間時間に読みやすかった!

  • 6編からなる連作です。
    どれも重松氏らしい力の入った作品でした。
    人生って切ないですね。
    とてもいい本でした。
    大切にしたいと思います。

  • お久しぶりの重松さん。今回もまた良いお話でした。あったかい、優しい、ほっこりするお話たちでした。様々な「再会」が書かれているお話。人にはいろんな別れがあって、そしてまた再会があるんだなあ、としみじみ思った。その再会は嬉しいかもしれないし、寂しいかもしれないし、悲しいかもしれない。だけど人って、誰かと「再会」することに決して嫌だとは思わないんじゃないかなあとも思う。悲しくなるかもしれないけど、寂しくなるかもしれないけど、あの頃より時間が経って、また誰かと再会できたら、いろんなこと全部すっ飛ばして、懐かしさと嬉しさが勝つんじゃないかなあと。重松さんのお話はほんとうに、そっと寄り添ってくれる、優しいお話ばっかりだなあ。じんわり心があったまる。そこにちゃんと重松さんの言葉が寄り添ってくれる。読みながら、何度も「ああその気持ちわかる。すごくわかる」って思いました。全部好きなお話でした。最初と最後に、繋がりのあるお話を持ってくるのはもう、重松さんらしいというかなんというか。そしてまた、最後に瀬尾っちを主人公に持ってくるのもなんかこう、やられた感があって。良いお話たちでした。ありがとうございました。

  • 大人になれば忘れてしまう気持ちとの『再会』
    過ぎ去った思い出を懐かしむ気持ちとの『再会』
    あの頃の自分との『再会』
    そして、いつか、本書を読み終えた今の苦しい、切ない気持ちとも『再会』するのだろうか。

  • 「永遠」と「ロング・ロング・アゴー」が、よかった。
    誰もがクラスで輝いているわけじゃない。
    もどかしさや、憧れや、あきらめや、さまざまな思いを描いている。
    子どもの機微を描くのが、うまい。
    なんでもうまくいく人生ではないが、じーんとくるものを見つけられる作品。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-84a3.html

  • これはよかった。重松さんほんと多才だなぁ。全体を通したテーマはなんだろう、いじめ、ともちがう、うまくいかない人生、みたいなとこ、かなぁ。。。それでも、絶望的な諦めを残すのでなく、それでも生きていこうという力をもらえる作品じゃないかな。「いいものあげる」「ホラ吹きおじさん」「永遠」「チャーリー」「人生はブラの上を」「ロング・ロング・アゴー」6編。「永遠」がいちばんすきだったかなぁ。ユウちゃんのこと私これからもときどき思い出すとおもう。それに最初と最後の短篇がつながっていた構成も◎。そんなつもりじゃないのに、自分なりにがんばっているつもりなのに、うまくいかない人生。こういうのってみんな、あるある、と共感すると思う。みんなと仲良く、みんなで幸せに、なんてなれないし、ひととひととの問題に、戦えばいい、逃げればいいなんて簡単な選択肢はない。重松さんはほんとに人間を描ける人だなぁ。さいきんいちばん引きを感じている作家さん。

  • 再会をテーマに生きることの豊かさを伝える6編の短編集。
    遠い昔を懐かしく思い出され、切なくなったり頑張れと応援したくなったりと・・・。
    「いいものあげる」と繋がってた「ロング・ロング・アゴー」では若くして旅立たれた友の灯籠流しのシーンにお盆の時期も重なって涙誘われた。「どんなに運が悪くて、悲しいことのほうがずっと多くても、生き甲斐のある人生を生きて閉じたのだと信じていたい」の文面に今年逝かれた友達の顔が、思い出され切なかった。

  • 最後に再会が待っているとは!読者にとっての再会が嬉しい。

  • 傷ついたり疲れてしまった心を優しく包み込んでくれるような、
    6つの短編集。

    たぶん多くの人が少しは自分を重ね合わせたり、
    周囲で経験したことがある物語だと思います。

    帯より
    「子供の頃、勇気はみんなから称えられ、努力は必ず報われた。だけど、おとなになったいまは?」という言葉が胸に響きました。

    個人的には
    「人生はブラの上を」が好きでした。
    オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ、
    ライフ・ゴーズ・オン・ブラ-!

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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