ポニーテール

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 166
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104075119

感想・レビュー・書評

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  • おねえちゃんて切ないね(;_;)
    最後の方の亡くなったお母さん視点?にも涙腺決壊

  • 家族や兄弟っていいなぁ、と。
    素直になれないお姉ちゃんも、いじらしすぎる妹も、優しくて大らかなお母さんも、みんなすこしづつ近づいて家族になっていくんだなー。
    途中から入ってくる前のお母さんが、唐突感があって、なくてもよい感じがしたけど。

  • 家族の幸せってむずかしいね。単純に泣いてしまった。ありきたりといえばありきたりな話ではあるんだけど。とくに女性のほうが泣けるかなぁ。うーん。でも娘がいるパパとかもじーんとくるかな。きっとこどもにも読みやすいし。小3のフミとパパ。小6のマキとママ。死別や離婚でそれぞれふたりぐらしをしていた二組の父子、母子が、再婚という形ではじまったあたらしい家族の第一歩なストーリー。ハートフルでせつない読み切りが欲しいひとにオススメ。重松作品は飴ムチが激しいね。疾走とおなじひととはおもえない。

  • お父さんが再婚して、新しいお母さんと小6のお姉ちゃんができた小4のフミちゃんの話。

    細かい人間関係に気をつかう小学4年生の女の子の心境が毎回さみしかった。重松さんの描く子どもはいつも大人っぽい。逆に6年生のマキちゃんはツンとしてる感じが子どもっぽくて思春期な感じがしてほほえましかった。

    おおきな事件や感動があるわけじゃないけど、そこがリアルだった。
    娘が自分と一緒に鍋をつっつくのを嫌がってることをお父さんが知ったら、それはさぞかしつらいのだろう。恐怖。

  • 重松作品にはいつも泣かされるけど、その中でも特に優しさに溢れた作品。
    ぶっきらぼうなお姉ちゃんのマキがなんだか他人に思えなくて、感情移入してしまった。
    素直でひたむきなフミちゃんも愛おしい。
    欠点はあっても、登場人物に悪い人が誰もいない。
    世の中もこんな風だったらいいのに。

  • 何度も鼻の奥がツーンとしました。新米家族のポニーテール物語。

  • 母親を亡くした父娘と離婚した母娘が、一つの家族になったときの物語。
    ポニーテールが似合うがコミュニケーションが下手な姉マキと心優しいフミとが家庭や学校で織りなす心模様がおもしろい。再婚したときに、お互いの生活習慣や文化が異なることから、色々と心遣いをしなければなるが、お互いの理解を深めるためには、偶には我が侭を通すことが必要なんだと思った。

  • 血の繋がらない家族っていうのは難しいなあと。
    特にマキとフミ、この二人は難しい年齢なこともあって、本当に難しい。
    どちらも本当は優しいのに、それが上手く噛み合わず、不器用で。
    まだ親離れしきれていない年齢であることもあって、そういう問題じゃないと互いにちゃんと理解していても、母親についての意識を巡ってぶつかってしまったり。あの年齢の子供が受け入れるには、どうしても現実として酷だとは思うけど。
    そして、母親の立ち位置も難しいし、血の繋がらないもう一人の娘に関してはどう接するか難しいだろうし、悩みも凹みも傷つきもせざるを得ないのだけれど…それでも、あのお母さんはタフだなあと思います。
    少し残念なのは、父親の内面に関してがちょっとおざなりだったことかなあと…フミ、マキ、母親たちにあれだけ焦点をしっかり当てていた以上、ね…

  • 僕にとっては、もうたまらなくツボでした。ただただ涙です。購入して妻や子どもに読んでもらいたいと思いました。

  • 連れ子同士の女の子二人が姉妹になり、距離を徐々に詰めていく話。
    フミとマキのだんだん心を通わせてくのももちろんいいけど、お母さんのキャラクターがすごく温かかった!
    心理描写が本当に繊細で情景がイメージしやすいです。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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