死のある風景

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 35
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104101030

作品紹介・あらすじ

死は、私たちの懐かしい隣人である。身近な人びとの死、文学や美術作品の中の死、そして、著者自身が抱く死のイメージ-。さまざまな『死』の横顔を媒介に、エッセーとヴィジュアルが切り結ぶ『死のコレクション』。

感想・レビュー・書評

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  • 借りたもの。
    日常にふと表れる“死”に纏わる情景。
    北川健次氏の立体コラージュ作品も美しい。
    破壊と再構築の過程を有したコラージュ作品は、久世光彦氏の死の匂いがある文章と共鳴していた。

  • 久世光彦さんの周りの「死」にまつわる話。感覚的に、好きだ。文章も美しい。

  • 死ってカサブタみたいなもんで、さわらない方がいいのについついさわってしまう。ドライで静かな「かなしみ」がけっこう沁みる。

  • 久世さんの本で、初めて手にとって読んだ本。
    まだ十代後半か二十代前半だったと思う。
    まだ自分の傾向が何なのかよく分かって
    いなかった頃の話には違いない。
    自分の傾向は分かっていなかったけど、
    「死のある風景」は、あぁ、こういうのが
    読みたかったんだ。と思わせるところがあった。
    内容としては、久世さん自身の体験で、昔の思い出や
    出来事、本、歌様々な事を『死』というカテゴリーで
    2〜3頁の短編で語っていくもの。
    死を思い、死と親しみ、それと同時に畏れ、悲しみ
    愛しんでいる感じが、とても良い。

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著者プロフィール

久世光彦

一九三五(昭和十)年、東京生まれ。東京大学文学部美術史学科卒。TBSを経て、テレビ番組制作会社を設立、ドラマの演出を手がける。九三年『蝶とヒットラー』でドゥマゴ文学賞、九四年『一九三四年冬――乱歩』で山本周五郎賞、九七年『聖なる春』で芸術選奨文部大臣賞、二〇〇〇年『蕭々館日録』で泉鏡花賞を受賞。一九九八年紫綬褒章受章。他の著書に『早く昔になればいい』『卑弥呼』『謎の母』『曠吉の恋――昭和人情馬鹿物語』など多数。二〇〇六年(平成十八)三月、死去。

「2022年 『蕭々館日録 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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