本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104102044
作品紹介・あらすじ
今なお光を放つ卓抜な日本論の数々、そして甘美な恋愛小説など、傑作を次々と生み出す一方、隙だらけの文章で暴走し、読者を振り回す-。矢田津世子との不毛の恋に身をやつし、果敢な文学追求の道半ばで逝った正体いまだ不明の愛すべき巨人・坂口安吾を、生涯をかけて読み込んできた著者が、その魅力も弱みも大胆に語り尽す。
感想・レビュー・書評
-
安吾の全体像を明らかにしようと試みられている。
作品については、従来よく言及される「日本文化私観」「堕落論」「白痴」「桜の森の満開の下」などは触れる程度にとどめ、「恋をしに行く」などを中心に論じられている。
したがって、新鮮な点もあるが、安吾の特徴である言い過ぎや勘違いや日本語の誤用を指摘することが目立ちすぎて、いささか不快だった。
それは、安吾の勢いに任せて書く性質を明らかにするための指摘だとわかってはいるが、度々になると心地よいものではない。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示