街を離れて森のなかへ

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 31
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104120017

感想・レビュー・書評

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  • 森、木、山、環境、人間と自然などに関連のエッセイのまとめ。
    都会生まれ都会育ちの自分にとってはかなり視野の開ける本だった。
    ちょっと古い本なので今ではどうなってるんだろう?みたいなのも多いけど… 少なくとも今ある環境問題に関する懸念とかってもっと昔からあって、それにずっと声を上げつづけているような人もたぶんいて、だけど見過ごされてしまっていて、どんどんひどくなっていく。気づいてないだけで、そんなことが沢山あるんだろうな。
    著者の駒沢さん、人間に対する描写が結構細かいなと思う。取材に応じてくれた人、案内してくれた人、それがどういう人なのか、リアルに感じられる。ウミガメの産卵については、取材に対して「嫌そう」にされたという話から始まって、えっ?と思ったけど、何で嫌そうにされたかというのにも、きちんと理由がある。
    都会生まれ都会育ち。自然、感じてないなぁ。都会に生きながらしても、もっと感覚を研ぎ澄ませることは出来るだろうか、と思った。もっと木々や森林や土とお近づきになりたくなった。あと、"本物"の京野菜、食べたい。

  • 「地球を抱いて眠る」でもとりあげられた異色の放送局セント・ギガの立役者へのインタビュー、営林署の新たなとりくみ、樹の写真家の歩み、ギター作家の生活、京野菜へかける熱い思いと誇り、高野山での高僧との対話、杉の巨木をまもって暮らす町。自然の中に分け入って、そこで暮らす人との対話を重ねていくノンフィクション。

  • "森"をキーワードに音楽・宗教・エンターテイメント各方面の人々をまとめたエッセイ集。どの話も面白いので、もっと長文で読みたい。

  • 金山町に行ってみたくなった。
    雑誌の連載としては致し方ないと思うが、やや個々のテーマの掘り下げ方が浅い気がする。しかし、視野を広げる一助とはなった。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。雑誌『SWITCH』の編集者を経て、作家・翻訳家に。主な著書は、小説に『人生は彼女の腹筋』(小学館)、『夜はもう明けている』(角川書店)、ノンフィクションに『語るに足る、ささやかな人生』(NHK出版/小学館文庫)、『地球を抱いて眠る』(NTT出版/小学館文庫)、『アメリカのパイを買って帰ろう』(日本経済新聞出版)、翻訳に『空から光が降りてくる』(著:ジェイ・マキナニー/講談社)、『魔空の森 ヘックスウッド』(著:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/小学館)、『スカルダガリー』(著:デレク・ランディ/小学館)など。2012年逝去。

「2022年 『ボイジャーに伝えて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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