- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104128020
感想・レビュー・書評
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筆者の元に現れた人物が、持ち込んだ紙幣のコピー。そこには三億円事件で奪われた紙幣と同じ番号のものだった。筆者は、そこから三億円事件の真相を探り始め、重要人物とついに接触する。
前半は警察の記録、当時の新聞記事、実際の現場から、当時の状況を細かく洗い出している。その上で、警察に判断などの矛盾点を指摘したり、捜査の問題を指摘する。単独犯と複数犯の違いから、警察が分裂していく点の指摘など、時間がたったこともあり、どこまで真実かというのはあるものの、おもしろかった。
しかし、取材を進める中で現れた証言者とのやりとり辺りから、ちょっと相手の態度の表現など、劇画チックというか、もっている感じがあって、気になった。最初は居所がつかめないというのが、トントンと見つかったり、大分前のことなのに、細かい点を雄弁に語りはじめて、それを筆者が指摘するところなど、実際にあったのかもしれないが、ちょっと大袈裟な表現がイマイチに感じた。奪われた現金の隠し方も説明されているものの、ちょっと気になる点もあり、流石に時代を経た今、難しい事件なのだろうと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018_04_03-038
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「グリナガ事件」の後に読んだ一橋さんの本。
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これはおもしろいです。
様々な角度から事件を検証、独自の取材で真犯人を追跡する。
これが事実ならば、数あるこの事件に関しての噂話は、真相のほんの過程に過ぎないですね。
オススメですよ。 -
未解決のこの事件の真犯人が!
完全犯罪の解く一冊です。 -
1968年12月10 朝、東京都府中市の府中刑務所北側の路上で、偽装した白バイに乗ったニセ警官が三億円を強奪したとゆう日本犯罪史上稀にみる魅力溢れる未解決事件を筆者の危険を顧みない取材に基づいた文章は読むものを驚愕させる。警察も入り込めなかった領域の真相がここにある!