善魂宿

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著者 : 坂東真砂子
  • 新潮社 (2002年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104147038

善魂宿の感想・レビュー・書評

  • 面白かったです。この小説は飛騨白川郷の合掌造りの村を舞台とした、著者の想像で書かれた小説とのこと。今は親子だけで住んでいる山奥の大きな家に旅人がやってきて、ポツポツと話す昔語りがそれぞれ短編になっています。自決した身分の低い武士をいつまでも忘れられず孫娘の髪の毛に思いを残す「侍の妻」や、15歳になった娘が神様の決めた相手とお盆の3日間だけ夫婦になる「盆嬶」はきらきらした若さを感じ印象に残りました。

  • 人里離れた山に住む親子の話。
    訳ありの様子が伺える。
    そんな親子のもとに道に迷った旅人が立ち寄り、不思議な話を語っていく。
    最終的に母親の秘密、子供の出生の秘密が明らかにされる。

  • 山奥にひっそりと暮らす母子の元に迷い込んだ旅人の話にからめて、白川郷の独特の家族制度から発想した大家族の変遷が明らかになる。
    旅人ごとに読み切りスタイルなので読みやすい。
    囲炉裏端で自分も昔話に聴いている気分になる。

  • 六話連作で、山奥に住む元大家族だった合掌造りの一軒家迷い込んだ人達が母子に里での珍しい話をする。第一話「侍の妻」は土佐藩士による泉州堺事件、第二話「毒消し売り」はコレラ流行のパニック、第三話から土俗的要素が強まり、第五、第六で母子の家の事情が解き明かされる。
    夫婦や子供との繋がりも家でまとめ制度化してしまう。隠れ里の発想で村を家に集約させても無理がある。だから、崩壊するのかな〜
    坂東さんは短編向きかと思いましたが、この作品はピンとこない。中篇向きに訂正(笑)

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善魂宿の作品紹介

天鏡峠に連なる山襞の合間に建つ合掌造りの一軒家。かつては蚕を育て暮す大家族がいたこの家に、今では母と息子がひっそりと暮らしている。道に迷った旅人たちは、一夜の宿と引き換えに里の話をとせがむ母に促され、それぞれの人生を語り始める-。彼岸に日金山に登れば死人に会えるという老女、子供のころ村に来た毒消し売りの女との淡い思い出を回想する男、願掛けで蛭を食った北前船主の哀しい人生を語る仏壇売り…。因習にとらわれながらも力強く生きる男と女の性を浮かび上がらせる。

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