神様がくれた指

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104190027

感想・レビュー・書評

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  • 抜きとる瞬間のドキドキを味わいたかったけど、あまりにも平常というかさらりとした描写でした。それだけに魔術師なんだろうけど。

  • 佐藤多佳子にはずれなし。これも素晴らしかった。
    他の人のレビューを見ると、スリという犯罪者が主人公であることに抵抗を感じる人が多いようだが、僕としては序盤にもう一人の主人公が、お姉さんから借りた大事なお金をギャンブルですってしまう愚かさの方が読んでいてつらかった。一種自傷的なところがあるからか。もちろん僕も海外でなんども荷物を盗まれたことがあるので(これは置き引きだけど)盗んだ財布を捨てているシーンに、現金だけ抜いてどこかで見つかるようにしてやれよと何度も思ったりしたが。
    まあそれはともかく、登場人物ひとりひとりの気持ちがとてもリアルで本当にそういう人がいるように思えてくるのが、いつも通りの佐藤多佳子クオリティ。後半の緊迫した展開も見事だった。

  • スリ師と占い師の物語。
    ものすごく厚い上、2段構成になっているのでかなり読むのに時間がかかりますが、かなり好きな本です。

  • びっくりしたことに既読の本だった。でもよかったなあ!
    ドキドキ感もいいし、正義感がふりまわされないのもいいし、心に寄り添っていく感じもいい。すべてが解決したわけじゃないんだけど、後味も悪くなかった。

  • スリと占い師の話。
    普通に面白かったけど、どんなにプロフェッショナルでも、スリを肯定は出来ないからなぁ…

    貴重品の管理には気をつけようと思った。

  • スリを天職とする人の話だけど、この後どうなる?

  • 神様がくれたのはスリの才能?読んでいるとプロのスリは素晴らしい職人と勘違いしてしまいそう。 「盗むのはお金だけではない。そのお金を使うはずだった予定、相手の人生の一部を無残にもぎとっていくのだ」と最初の方に書いてあったけど、その通りだと思う。

  • 誰も死ななくてよかった

  • 一瞬の風になれから入った私としては、イメージが随分違くて佐藤多佳子って引き出しが広い…たいう感じがした。
    スリの話を電車で読むとやけに自分の財布が気になる笑
    なんか、事件があるようでないような話だ。でもなんか切なかった。
    咲が、おんなじ名前なだけだけど、どうも武井咲(えみだけど)を思いおこしてしまって、またそれがぴったりで、いちいちイメージしてしまった。うーん、似合う。
    すごく読ませる本だとは思わなかったけど、この人の本に流れる空気が好きだ。

  • 2人の関係性がすきです。スリはよくないなぁ・・・と思うけれど、憎めない・・・!

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。1989年、「サマータイムで」月刊MOE童話大賞を受賞しデビュー。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で98年、産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞、99年に路傍の石文学賞を受賞。ほかの著書に『しゃべれども しゃべれども』『神様がくれた指』『黄色い目の魚』日本代表リレーチームを描くノンフィクション『夏から夏へ』などがある。http://www009.upp.sonet.ne.jp/umigarasuto/

「2009年 『一瞬の風になれ 第三部 -ドン-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤多佳子の作品

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