国語 心に届く日本語 ― [よのなか]教科書

  • 新潮社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104202041

感想・レビュー・書評

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  • いろんな意味で、深いですよ。これをきっかけに重松清の本を読んだりしました。

  • 38134

  • 4コマ漫画「ののちゃん」や重松清の小説を実際に読みながら、それを使った国語授業プランを学ぶ。実際に中学生に対して授業されたときの生徒の反応も載っている。

    ここでかなり長文にわたって転載されている重松清の小説が非常にインパクトがある。特に通称「ワニハブ」と呼ばれる『ワニとハブとひょうたん池で』は、冒頭から巧みに引き込んでいく仕掛けに満ちている。そして「いじめ」の標的にされた女子生徒の細かな内面描写を追うことで、痛烈な心の痛みを感じる。

    巻末にはおすすめの「BOOKリスト」も掲載。大変情報密度の濃い本である。

  • これは人生の教科書、情報編集力をつける国語と同じ。

  • リクルート出身、元杉並区立和田中の藤原和博が監修。

    情報編集能力をつけることことを目的とする「教科書」。
    「友情」の大切さを太宰治の『走れメロス』で学ぶ。「郷愁」については、魯迅の『故郷』。「人間の狂気」については芥川の『羅生門』。

    そういった、どこを切っても同じ柄がでる金太郎アメのような言葉が溢れてる。が、これはそのような本と一線を画す。

    ・プライドって良いもの?悪いもの?
    ・自分が朝起きると『毒虫』になっていたらどうする?
    ・人間って何?定義してみてよ。


    こういった模範解答のないものを、自分のその場もっている誠意と知識をもって挑んでいく。そんな力を享受してくれる。

    特におもしろいのは、実際のワークショップの様子。中学生が上の質問に対してどういう意識と答えをもっているのか。そこが一番おもしろい部分だ。

  • ■重松清さんの全作品を感想文にしてブログで挑戦中です。
    重松清ファン必見!
    http://wwjdkan01.blog68.fc2.com/

  • 国語って、こうやって教える(学ぶ)こともできるのか、と参考になる。実戦とはまた別にして。

  • これを使って授業をして欲しいなあ、と本気で思った。<BR>ウラベカネヨシくん(笑)の実態だとかサネトモくんの家庭事情とかに笑った……。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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