ゴランノスポン

著者 :
  • 新潮社
3.28
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本棚登録 : 373
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104215027

感想・レビュー・書評

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  • 2019.03.06読了。
    今年6冊目。

    初めての町田康さんの本。
    テンポ良く読めて面白い!
    けど好き嫌いすごくはっきりしそう笑
    実際私もサクサク読めたものもあれば、全く乗れず全然読み進まないものもあり。

    一般の魔力、二倍、先生との旅が好き。
    不思議な世界観だけど、登場人物たちはとても人間らしい部分もあり、引き込まれた。

  • 言葉をリズムに乗せて読み込んでいく、その躍動感に町田康の愛読者は中毒になっていく。その中の一人が私。この短編集はその言葉のリズムに乗れないモノも確かにある。百発百中なんて無理難題なので気にしない。徘徊して違う作品があれば読む。中毒患者の最適なる療法なり。

  • 相変わらず意味不明でシュールで脱力系の破壊力満載のポポポ町田ワールド。末摘花、最高。まさに、正露丸トーイ飲んで心が辛いので雲がかかった崖に本物の醤油が垂れている様がよい。って感じ。

  • ♫俺の存在を頭から打ち消してくれ〜
    なんて言いながらINUの町田町蔵さんは小説家としてしっかりと存在を主張していらっしゃったわけで…
    流石に文章はメシ食うな、つまりパン食う、パンクなのである(そのスジの方にはおわかりかとw) なんで歴史物?との疑問も牛若丸に端を発する個人的な趣味だな、面白いけどあんまり巫山戯て弄るなよなどと思ったりする。
    他の今風の作品は総じて良い、実にシュールで実にエモい。
    なかでもイチ押しは「一般の魔力」、薄田併義をどう読むのかはわからなかったのだが…どなたか教えて下さい。
    と言うことでこの本の感想はゴランノスポン…Sirでお送りしました

  • 一般の魔術と先生との旅

  • とにかく人名が読めない!

  • 末摘花、良いかも、どこまで源氏しゃかすんねん、みたく      
    一億の魔力が一番良くかけてる。

  • 装丁の奈良美智の絵も町田康も別々に好きだったので、この本は驚いた。しかーし、内容と絵とのつながりが??帯にあった「それは誰かの物語ではなく、あなたの物語である」は納得。この短編小説にある極端な人たちは、自分の一部をクローズアップされてるような気がして。存分に不穏な気分になりました。

  • いつのも町田節で普通に面白い。吹くまではいかない。

  •  町田康、久々の短編集であります。
     かなり書かれた年次がバラバラなので前評判どおり統一感のなさを感じるとともに、これまた前評判どおりパターン化された書きぶりが過去作品と類似しているような。「尻の泉」とかね、面白いんだけど。
     しかし面白いとかだけではなく、世界観が浸透してくる文章はやはりさすがだなぁと思い、一気に読了した後は町田節が身体に染み込んでしまっている。
     町田流に訳した源氏物語「末摘花」が素敵。

著者プロフィール

町田 康(まちだ・こう)
一九六二年大阪府生まれ。作家。九六年、初小説「くっすん大黒」でドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞。二〇〇〇年「きれぎれ」で芥川賞、〇五年『告白』で谷崎潤一郎賞など受賞多数。

「2022年 『男の愛 たびだちの詩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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