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- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104231058
感想・レビュー・書評
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非常にクリティカルな(批判的な)視点で現代社会の風潮を滅多斬りにする本でした。
ただ、論破の仕方が、こういう例外があるので全体がそうだと言うことはできない、という論調ばかりなので、それってブーメランにしかならないと思う(その一つだけで全体がダメと言うのもダメじゃない、という事)のと、証拠となるデータが提示されていないの事が多いので、言い分に対してはほとんど共感できなかった。
ただ、視点を変えてみる事、鵜呑みにしない姿勢を持つ事に対しては、改めて意識する必要があるとは認識させてもらえたかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
例えば、数年前には割り箸の使用は環境破壊につながると言われ、マイ箸を持つような運動があった。あれは、実は割り箸は間伐材から作られていて、割り箸を積極的に使うことが森林の保護に有益だという意見に押し返されてしまった。また、キャンプ場で食事をする時に、紙の食器を使って終わったらその場で燃やしてしまうのと、紙ではない食器を家に持ち帰って洗剤で油汚れを洗い流すのと、どちらが環境にいいのかいつも迷う。
本書では、CO2の排出に制限をかけても地球温暖化は止められないという主張や外来生物と生物多様性、さらにはエネルギー問題に及ぶ環境問題の嘘(と筆者が考えていること)について奔放に、時に挑発的に、述べている。
個々の主張については、学術論文のデータの引用など科学的根拠が示されておらず、筆者の想いが先行するようにも思える。