38億年 生物進化の旅

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著者 : 池田清彦
  • 新潮社 (2010年2月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104231065

38億年 生物進化の旅の感想・レビュー・書評

  • ☆☆☆☆☆以前に読んだ『生命大躍進』(NHK出版)についで、地球誕生からの永い想像の旅をできた

  •  約38億年前から始まった生物進化の歴史を概観した本。古代生物の得体の知れなさや恐竜のスケールの大きさにワクワクし、38億年間という途方もない時間にロマンも感じられて、安易な楽しみ方かもしれないけど読んでよかった。
     一番印象に残ったのは、種の多様性の観点からみるとヒトは絶滅の道を歩んでいるかもしれないということ。

  • 羅列的であまり面白い内容ではない。

  • 鳥が恐竜の生き残りだったり、ティラノサウルスに羽毛が生えていたり。子どものころから、恐竜の研究ってずいぶん進んでいるんだな。

  • 38億年の進化を200頁強に纏めた。
    だからと言って生物進化の入門書という訳でもない。
    難しい部分は難しいし、読みやすい部分は面白い。進化の話は嫌いじゃない、むしろ好きな部類。
    ブルーバックス大好きな時期もありましたから。
    生命の誕生の話は難しい。タンパク質ありき、RNAありき、DNAありき、なんだそうだけど化学記号が飛び交うと、もうチンプンカンプン。(死語?)
    カンブリア紀の大爆発まで来ると著者の舌も滑らかになってくるから、ここからは頁が進む、進む。
    確かに進化を通しで(発生から現人類まで)書いている作品は少ないのかも。
    カンブリア紀に匹敵する生命の多様化は他にもあったそうだし大絶滅も何回もあったそう。
    進化とは?を判りやすく、尚且つ学問的に説明してくれる良書。
    でもやっぱり好きでないと面白くは無いかも。

  • 生物進化の通史。38億年を一冊にまとめた本は案外と少ないので本書を読んでから詳しい各時代の書籍を読むと理解がしやすいだろう。

    元はエッセイなので文体も読みやすい。

    最近はネオダーウィニズムに批判的なのが主流派になったようだ。

  • 面白い。生物38億年の歴史を遡れます。

  • (2011.06.17読了)(2011.05.25借入)
    この本を書いた動機を著者は「あとがき」に以下のように書いています。
    1.38億年にもわたる生物進化の歴史を時間軸に沿って年代順にコンパクトにまとめて読める本はほとんどない(本書を通読すれば、生物の歴史の概略はほぼ理解できるはず)
    2.進化史を画するような大きな出来事は、遺伝子の突然変異、自然選択、性選択、遺伝子浮動といったネオダーウィニズムの概念装置では解読不可能なことを、生物の進化史に即してはっきり示したかった(ネオダーウィニズムが説明できるのは、種内の小さな進化だけで、新たな大分類群の設立といった大進化については、遺伝子の使い方を制御しているシステムについて深く考察する必要がある)
    ⇒遺伝子制御システムについて考察した本が「「進化論」を書き換える」です

    章立ては以下の通りです。
    第1章、無生物から生物がいかにして生まれたのか
    第2章、シアノバクテリアの繁栄と真核生物の出現
    第3章、多様化―単細胞から多細胞生物へ
    第4章、カンブリア大爆発
    第5章、動物や植物が陸に上がりはじめた時代
    第6章、「魚に進化した魚」と「魚以外に進化した魚」
    第7章、両生類から爬虫類へ
    第8章、恐竜の進化と、鳥の起源
    第9章、爬虫類と哺乳類のあいだ
    第10章、ほんとうの哺乳類
    第11章、様々な有蹄類たち
    第12章、ヒトはどのようにヒトになったか
    終章、進化とは何か

    ●生命は宇宙から(14頁)
    「生命の種は宇宙からやってきた」という説がそれなりに力を持つかといえば、地球で無生物から生物ができたその最初の過程を考えるのが非常に難しいからである。
    ●細菌の分岐(28頁)
    生物の進化系統は、メタン菌のような古細菌と、真正細菌と、真核細菌の、三つに分岐することになる。リボソームRNAの違いを見る限り、系統的には真核生物と古細菌は近く、真正細菌はかなり異なっている。
    ●ウイルスの起源(30頁)
    かつては、ウイルスが一番原始的な生物であり、生物はウイルスから始まった、というように考えていた人もいたけれども、ウイルスは生物のDNA断片やRNA断片が独立したものだというのが現在の通説である。
    ●形が先、適応は後(100頁)
    陸棲から海棲になったクジラにしても、普通に足があるときには、海の中に入る必要もないのだけれども、構造が変わって足が弱小化したら、陸上よりも水中のほうが当然生きやすい。形が先で、適応は後、というのが動物の形態や機能の大きな変化(進化)の基本パターンなのだろう。
    構造が先に変わり、形が変わったら、その構造や形に適した環境を、生き物は目指すのである。
    (池田さんも、生き物が主体的に変わってゆこうとすることには、賛成できないようだ、形が先で、適応は後、というのでは、突然変異と自然淘汰のネオダーウィニズムと基本的に変わらないように思うのですが)
    ●足の指は8本(100頁)
    陸上歩行には不十分だったアカントステガの足には指が八本あって、より進んだ形のイクチオステガの足の指は七本だったらしい。その後、両生類の足の指の数は減っていき、だいたい四~五本ほどになったわけである。
    (指ができたのは偶然で、8本から5本に減っていったのは、機能するための必然とはいえないのでしょうか)
    ●昆虫の翅(100頁)
    原初の有翅昆虫は翅が三対あった。飛ぶにはなはだ機能的ではない。これは、そもそも飛ぶために翅ができたのではなく、構造が変化して翅ができたから飛んでみるようになった、ということを示唆している。飛んで暮らす生活環境の中でより適応的なマイナーチェンジをして翅が二対に減ったということであろう。
    ●昆虫の大型化には(105頁)
    現在の大気中の酸素濃度は21パーセン... 続きを読む

  • そもそも、最初に生命が誕生したプロセスがまだ分かっていない。

    アミノ酸までは自然の過程で合成されることは考えられるが、
    そこからタンパク質が合成され、代謝を獲得し、複製機能を獲得し、
    RNAやDNAといった超複雑な分子がどうやってできるのかが、まだまだいろんな仮説の域を出ていない。

    進化に関しても、遺伝子の突然変異と自然淘汰だけでは説明できないことが多いらしい。

    確かに、例えば鳥の羽にしても、徐々に進化していったとすれば、
    その「途中」の状態が適用的だとは思えない。
    羽は完成された状態までいかないと、飛ぶという機能を獲得できないので
    途中が存在するとは考えにくい。
    やはりそこは、一気に羽ができたと考えるほうが自然な気がする。

    一気に変化が起こる仕組みとして、池田さんは遺伝子の変化ではなくて、
    遺伝子の「機能の仕方が変化した」という説を唱えている。

    その要因は、環境の変化などの圧力。
    確かに環境が変われば、同じ遺伝子でも発生の過程において発現の仕方が大きく変わることはあるような気がする。
    また、そうでもないと、種全体として大きく変わることが考えにくい。

    なんかちょっと今までの疑問が晴れたような感じである。

    ただちょっとこの本は、38億年の生物の歴史を短くまとめようとするあまりに
    単なる説明的な箇所が多く、物語としての深みには欠ける。

    そういう意味では『生命40億年全史』のほうが圧倒的に面白かった。

  • 真核生物が出てきたのが約21億年前で、それから約6億年前まで多細胞生物ができなかったとすると、その間に生物はなにをやっていたのか?
    エディアカラ生物群のほとんどはヴェンド紀末に絶滅したが、そのうちほんんお少しのものが生き残ってカンブリア紀の大爆発がおきた。
    恐竜時代を夢想すると、現代の人間の悩みなんて小さいな。こういう本をたまに読むのはとても良い。
    サメには幾多の困難を全部乗り越えてきた動物と言える。
    陸棲から海棲になったクジラにしても、普通鵜に足がある時には、海の中に入る必要もなかったが構造が変わって足が弱小化したら、陸上より水中の方が当然生きやすい。
    現代人類の共通の祖先は約14万年前にアフリカにいた小集団。
    そのアフリカのホモサピエンスが約10万年前にアフリカを出て世界に分布を広げ始めた。

  • 【38億年 生物進化の旅】 池田清彦

    地球上に生命が誕生し38億年という月日が流れた。

    その38億年の間に生物は何度も絶滅の危機に見舞われ、
    その都度『新しい種』が『絶滅した種』にとって変わった。

    大絶滅が起きるとニッチ(生態的優位)が空き、
    その時に新しい進化が起こると考えられている。

    そのような、出来事を何度も経て今に至っている。

    太古から現代に至る経緯が書かれている。

     第1章:無生物から生物がいかにして生まれたのか
     第2章:シアノバクテリアの繁栄と真核生物の出現
     第3章:多様化-単細胞から多細胞生物へ
     第4章:カンブリア大爆発
     第5章:動物や植物が陸に上がり始めた時代
     第6章:「魚に進化した魚」と「魚以外に進化した魚」
     第7章:両生類から爬虫類へ
     第8章:恐竜の進化と、鳥の起源
     第9章:爬虫類と哺乳類のあいだ
     第10章:ほんとうの哺乳類
     第11章:様々な有蹄類たち
     第12章:ヒトはどのようにしてヒトになったか
      終章:進化とは何か



    動物、恐竜、太古、進化などは興味のあるジャンル

    新しい発見がある度に、古い定説が覆される。

    わたしの知っている知識も、かなり古いようです。(^^;)

    この本により知識が書き換えられました。

    「メモ」
    【適応放散】
     ひとつの系統が様々な環境に適応して、適当なニッチに
     はまり多様な形態をもつ種に分化していくことを指す。

    【生態学的収斂(しゅうれん)】
     異なる系統の生物でも同じニッチに適応したものは
     よく似た形態になることを指す。

     

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38億年 生物進化の旅の作品紹介

地球に生命が誕生したのは約38億年前。そもそも初期の生命はどんな場所でどうして生まれたのか?生物はいつどのように多様化したのか?生物はなぜ進化するのか?地球環境と進化の関係は?進化のスピードはどんどん加速しているのか?現生人類はこの先、進化するのか…?本書では、生物に大きな進化が生起したあらゆる局面を、年代順に追跡。様々な現象を具体的に例示しながら、遺伝子の突然変異や自然選択や遺伝的浮動といったネオダーウィニズム的理屈では読み解けない、進化の仕組みの本質を説く。38億年という長い時の間に生物に起こったエポックを画す出来事のすべてを見晴らし良く理解できる本。

38億年 生物進化の旅はこんな本です

38億年 生物進化の旅の文庫

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