ファイティング寿限無

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104247011

感想・レビュー・書評

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  • 落語には興味無いですが、ボクシングものは大好き。落語家の書いたボクシング小説とはなんぞやと手に取りました。
    当然駆け出しの落語家がボクシングにはまり一喜一憂する小説であろうと当たりは付けておりましたが、ここまでボクシング側い針を振っているとは思いませんでした。
    あれよあれよとボクシングでスターダムにのし上がっていくのですが、その駆け上がり方が半端ないので想像とはだいぶ違っておりました。
    文章のスピード感は落語の畳み掛けるような口上と共通する感じでしょうか、スカッと読める内容と相まって爽快です。

    思えば昔はTVで結構落語やっていて、子供の頃は見て笑っていた記憶があるので誰でも楽しめるものなんだと思いますが、いつからこんなに縁遠くなったんでしょう。演歌ももっと身近でポップスと並べてみんな聞いていたような気がします。バラエティーに歌のコーナーありましたしね。昔のTVの方が混沌としていて懐は広かったのかもしれません。

  • 落語とボクシングの融合
    というよりはスポーツですね。

    ここまでボクシングに傾くとは思ってませんでしたけど
    なんか最後まで読ませましたわ。

  • 話が飛躍しすぎる部分もありましたが、
    爽やかに楽しく読むことができました。

    読んでる途中で、談志さんがなくなったのは、
    なんとも不思議な感じでしたね。

  • 落語家を目指し
    大好きな師匠 龍太楼に
    弟子入りした小龍

    二つ目を目指すも
    師匠の口癖は
    落語が上手くなることよりも
    「売れること」を考えろ

    とりあえず売れちまえ

    言われるままに
    売れるために始めた
    ボクシング

    頂点を目指す
    落語が出来るチャンプを目指す

    ボクサー
     ファイティング寿限無
    龍太楼を敬愛する落語家 
     小龍

    小龍が
    本気だから
    向き合っているから
    期待してるから
    期待に答えるから

    そしてみんな
    彼のことが好きだから

    小龍のことを思う
    小龍は頑張れる

    落語とボクシング
    アンバランスだけど
    どちらも本気

    戦う気持ちは同じ気がした

  • 落語以外に目立ちたくてボクシングを始めた前座、あっという間に世界チャンピオンまで登りつめるが、チャンピオンになったその時に師匠を亡くし、ボクサーをやめ、落語家一本に。面白かったけれど、話ができすぎで、もうひとひねり欲しかったな。

  • 第4回(2008年)酒飲み書店員大賞受賞作品。

    2008年12月15日(月)読了。

    2008−118。

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著者プロフィール

1951年、群馬県生まれ。1970年、立川談志に入門。1990年「シャレのち曇り」(文藝春秋 現PHP文庫)で作家としてもデビュー。以来、本業の落語会で全国を飛び回りつつ、多くの小説、エッセイ、書評等を執筆。主な著書に『談志が死んだ』(新潮社)『声に出して笑える日本語』(光文社文庫)『いつも心に立川談志』(講談社)『落語家のもの覚え』(ちくま文庫)等がある。

「2022年 『文字助のはなし 立川談志を困らせた男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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