余命

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104256037

感想・レビュー・書評

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  • いいか悪いかは別として、生きるという気持ちを繋げたいという思いは伝わってくる。
    それでいい!

  • もっと他にできる術があったのに!と力強く言い放ったところで号泣しました。
    とても良かったです。

  • 読了日2010/05
    松雪泰子さん主演の映画の原作。
    やっぱり、谷村志穂さんの本は好き。静かな本です。

    乳がんの再発を隠しながら子どもを出産する、出産までの心の揺れ、葛藤、夫婦のすれちがい、誰にも相談できない苦しさ。とても激しい、切ない物語だけど、大号泣するような感動ではなく、静かに心にしみ入るような物語です。

    乳がん検診を一度もしたことがないので、しなきゃ!!

  • これは。。。タイトルからして覚悟して読み進めたものの。。。

    何回も涙が出ました。

    号泣というよりは、ダラダラ出るという感じ。

    乳がんを 抱えたまま 初めての妊娠。

    新しい命と限りある命。

    やっとできた子を諦めろと言われたくないため
    再発したと 誰にも言わず
    不安を抱えたまま 子供を産む滴。

    どれだけ生きていられるだろうとか、
    切なすぎる。。。

    けど、傍らにいつもいる良介が
    かなりいい。

    なんというか、静かだけど
    強く支えてて、こんな旦那さんが
    ほんとにいたら いいなぁと思った。

    悲しい話だったけど、
    なんか すごいよかったです。

    成長し瞬太の性格もいい感じだったし。

    結構 好きな話です。

  • ぶっちゃけこの作家さんの文章あまり好きじゃない!って思ってた。けど、昼ドラの影響で読んでみたらコレはなかなか良いかも!自分も子どもを持ったせいか、かなり感情移入して読んでしまった。あまり先入観持たずに他の作品も読んでみたい

  • タイトルどおり、余命宣告をされたひととその家族の話。
    こういうテーマは、大抵泣ける書き方をすると思うんだけど、これはそうではなく。
    ただ淡々と、余命宣告を受けてから、生きていく事を綴った話。
    最後の最後にスッと涙が。

  • 人生において、子供を授かることは
    一つの分岐点だ。

    とてもとても簡単に健やかな子供が
    自分の元にすんなりやってくる。

    決して、そうではなくて、
    余命では、自分の命と、子供の命を
    選択することになる。

    主人公がいとおしかった。

  • 09/10/22読了 気分が良かったからか作品が良かったからか、文章がすっと頭に入った。心地良い感じ。

  • とても重い内容でした。主人公の強さに驚き、自分だったら到底できないと思いました。ただ、自分の最も大事な夫に何も言わず一人で背負ったのはどうなのか。夫がとても気の毒で、正しい判断なのかと読んでいてとてもつらかったです。

  • 結婚10年目の妊娠、そして乳がんの再発。子供の命と自分の命、天秤にかけられるはずがないと思う。もし自分が主人公の立場だったらどうするだろう?女性にとっては究極のテーマです。

著者プロフィール

1962年北海道生まれ。北海道大学農学部卒。’90年『結婚しないかもしれない症候群』で鮮烈なデビュー後、’91年に処女小説『アクアリウムの鯨』を刊行する。自然、旅、性などの題材をモチーフに数々の長編・短編小説を執筆。紀行、エッセイ、訳書なども手掛ける。2003年『海猫』で第十回島清恋愛文学賞を受賞。

「2021年 『半逆光』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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