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みんなの感想・レビュー・書評
救いがなさすぎる。
悪や負の連鎖が最後まで続いて、読むのがきつかったけど読まずにはいられなかった。
難解なイメージだったがテーマはミステリータッチで兄弟関係、介護、いじといった問題点を絡めた傑作
沢野良介殺害から始まる不幸は伝播し、誰にも止めることができなくなります。作者は下巻で犯人の過去について触れ、そこで少年期に父親から虐待を受けたと設定しています。
不幸が不幸を呼ぶ、不幸の連鎖というのでしょうか、それがこの作品のテーマだと思いました。
エンターテイメントは物語の結末があり、謎解きがあり、最終的にどんなものになったとしても一定のすっきり感をもたらしてくれる。そういう意味ではこれはバリバリの純文学である。投げかかるだけ投げかけて、なにも解決しない。最後に残るのはいやーな気分と、現実の救いのなさだったり。生きてくのが嫌になるような変な示唆だったり。しかしこれも、小説の醍醐味だと思う。時に登場人物が吐く哲学的で難解な言葉の数々は、物語に巧妙にまぶされると意外にグサリとくる。人間の幸福に関する独白は秀逸。なるほどと思った。
非常に重たいストーリーです。試されます。読後,しばらく頭から離れなくなりました。これから読む方はご注意を。
一気に読んだ。良介の殺害ビデオのシーンはきつかった。冷静沈着の崇が最後はどうなるのだろうと思ったが、救いようのない結末。他の作品も読んでみたくなった。
2011.8.3読了。
読後感の悪さ/重さは半端ないが、徹底して救いがないことで嘘くささはなかった。
平井氏を読んだのは初めてで、「頭のいい人」という印象。
自身と言葉の不一致について考えさせられる。
人を愛することの難しさから生まれる悲しい出来事。
途中きつかったけど、色々考えさせられました。
下巻は上巻よりも気持ち悪くなる。あまりにも不条理。犯人逮捕までの興奮もさることながら、被害者家族の末路があまりにもひどい。身につまされる思いがする。ただ、実際にこういうことは起こっているわけで、もう少し被害者の立場に立って我々は行動すべきなんではないか、と思う。
2年前くらいに買ったが、少しずつゆっくり読み進めてやっと読み終わった。
平野氏の小説はこの小説が始めて。
非常にカッチリとした文章を書くという印象。知的。
ベタに言えば心の闇を描いた作品。
現代にはびこる、インターネットに潜む無数の悪意、怒り、殺意を詳細に描き、現実に殺人が起きる。
人はこんなにももろく、壊れたりするものなんだなと。
この話をやはり他人事に思える僕は健全なのか不健全なのか。
ずんずん読めた。途中までは、リアルにありそうだと思った。けど、最後に本当の容疑者がテレビに写って自殺したり、(クリスマスに1人でいる人をテレビに映さないだろ!とか)良介の最期の思いが、崇や佳枝に伝わってしまうのが、微妙だった。
今回は、自分だったら、ここはこうするな、みたいなのを考えながら読んだ。
救いのないラストであることは間違いない。 上巻、下巻ともにページの端が黒く塗りつぶされた本のデザインが表しているように列車の人身事故(これも飛び込み?)に始まり、兄の崇がホームで飛び込み自殺をする瞬間に物語は終わるという終始暗い色調に彩られている。 とりわけ弟の良介を悪魔に惨殺され、鬱病の父に自殺され、言葉の無力感/全能感からやがて現実感を失い、白い浜辺で精神的に完全に失調をきたす崇の在り... 続きを読む »
ゾワゾワ。いくつか、ネット上の書評を読んでみると共通してるのが、不快な読後感という言葉。自分にとっては不快ではないが、どこか落ち着かない今ここにいるコトが不安になるそんな気持ち。
下巻では、崇(自分と同じ名前だ!)の気持ちをつかめなかった。前半のできる兄、モテる男、誰にでも優しい男として描かれている時はテンプレート化された誰にも心の中は見せない男として理解できていた。
ただ、下巻で犯人扱いされ始され始めてからストーリーに惑わされてしまい、崇のパーソナリティを見失ってしまった。この作品は崇個人や崇と彼女たち、母、良介の妻である佳枝の関係性がキモだと思うのだけど。
で、結局、崇と篠原は関係があったの?
夢中になって読んだが、いつも重たい。
頭のよい人が書いた本だと思った。頭よくなくてよかったと思った。(苦笑)
う・・・、重すぎる。誰もが気の毒で救われない。生まれて初めて、「頭が良すぎるってことは、ある意味不幸なのかもしれない」と思った。主人公は著者自身の姿なのだろうか。

今回、ネタバレ的な内容になります。ネタバレというのかな。
上下巻を読了してからの感想なので、これから読もうと思っている方は避けてください。
崇が沙希に胸の内を明かす場面。
そして、崇が室田と...





