- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104265015
感想・レビュー・書評
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この事件は本当に衝撃的でした。
被害者の頭部が中学校の正門前に置かれ、後に捕まった犯人は中学生。
うそでしょ?と言いたくなるような事件でした。
しかもこの犯人は、淳君だけでなく他にも女児1人を殺害し、女
児3人に重軽傷を負わせています。
この本、始めは淳君の小さい頃からの成長が綴られています。
「おじいちゃんのとこ、いってくるわ」と家を出るまでの事が・・・・。
その日淳君は家に戻らず、家族や周辺住民による捜索が始まります。
この何日も探し回るところは、読んでて胸が押しつぶされそうな感じがしました。
文章は割と淡々としたものですが、相当にやりきれない思いをされているのだろう事が想像できるだけに、余計読んでて辛かったです。
淳君が発見されてからのマスコミのひどさには驚きました。
この国ではどうして被害者の立場がこんなに弱いのでしょうか。
著者も書かれていますが、こんなに残虐な事件を起こした犯人を少年法で守る必要はあるのでしょうか?
なんでもかんでも少年法ではなく、罪の重さによって対応は変えていくべきではないのでしょうかと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分が普段なにげなくテレビで見ているニュースの背景にはこんなこともあるのか、と気付かされました。
特に「お父さん、淳くんが泣いています~」の手紙には衝撃を受けました。
世間は鬼ばかりですね。身の回りのこと以外なんかどうでもいいと思っている私も鬼ですが。 -
残された家族はつらいね・・
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2007.8/12
報道について考えさせられる。遺族をさらに傷つけるような取材ならしなくていいのではないか。また、未成年の犯人の名前や顔は伏せられるのに、被害者のプライバシーはあまり考えられない点についても。 -
神戸連続児童殺傷事件の被害者の父親による手記です。
行方不明になった淳君を必死で捜索する家族。殺人事件という最悪の展開になってしまい、失意の両親に、家までおいかけてコメントをせまるマスコミ。最低です。
それにしても、自分の子供の事件なのに、加害者が未成年の場合、こんなに蚊帳の外におかれてしまうなんて・・・。やりきれません。