- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104270019
感想・レビュー・書評
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南米の教会に現れた無名のオルガン奏者の演奏を聴いた主人公は、事故後で半身不随となり失踪した天才オルガン奏者の友人の影を見出す。はたして彼はかつての友人なのか、と、ミステリ仕立てでストーリーは展開していきます。
そして中盤以降は本当にミステリな展開になり、さらにラストはSF的に、、、
第10回日本ファンタジーノベルズ大賞受賞作だそうですが、音楽に取りつかれた結果、神または悪魔の領域に踏み込んでいく天才音楽家の業の深さはなかなかに興味深い。
また、オルガンに関する描写が素晴らしく、音楽小説としても一級ではないかと思います。 -
読んでから時間が経っているので詳細が思い出せないけれど、
オチがかなりすごかった。そこだけが想像の映像ではあるが、時折思い出すくらいインパクトのあるオチだった。 -
最近通っている教会にパイプオルガンが入り、パイプオルガンの話をいろいろと聞いていたタイミングに重なった。
オルガンの各部の機能、音など、見たばかり聞いたばかりのものが本に出てくるので、とてもリアルだった。(もちろんドイツの教会の大オルガンとは規模が違いますが。)
ストーリー展開は、骨格は予想通りに進んでいくが、意外な肉づけになっていて楽しめた。
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読み終わって、本の裏(?)の「日本ファンタジーノベル大賞受賞」の文字を見てものすごく納得。この狂気にも似た純粋さあるいは繊細さ。ファンタジーノベルにはこういう傾向の作品が多い気がします。美しいけどぞくぞくする。
「オルガニスト」だけあって全体的に音楽的知識がふんだんに描かれているのだけど、わたしはしばしば比喩に登山が現れるのが気になった…山登る人なのかな?それともドイツだから? -
第10回大賞受賞作品。
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音楽にしか生きがいを感じない天才オルガニストの話。事故によって半身不随になってしまいオルガンを弾けなくなってしまった天才は………
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衝撃的だった