双頭の鷲

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著者 : 佐藤賢一
  • 新潮社 (1999年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (618ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104280018

双頭の鷲の感想・レビュー・書評

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  • この歴史小説は、著者である「佐藤賢一」氏の解釈で古代から中世のフランスからポルトガル付近のヨーロッパ人の生活を書かれています。

  • 毎日毎日沢山読んで、5日かかった。二段組で、616頁。分厚かった〜、でもこの5日間は確実にフランスで生きていました、わたし。「貧乏騎士からフランス大元帥までのぼりつめたベルトランド・デュ・ゲクランの生涯、産まれたときから母に疎まれ、周囲から醜男と言われ、字も書けず、子供のような振る舞いで周囲を混乱させてばかりいるそんな男は、神から与えられたような天賦の戦の才能だけがあった。」とにかく痛快!という言葉が適当だ。悪ふざけばかりするこの男のことを誰もが好きになる。そして、めちゃくちゃ強い、とにかく強い。日本での知名度は低いがフランスでは有名な人らしい。イメージとして坂本龍馬的人気がありそうだ。

  • 1300年代フランス
    税金の父と後に呼ばれたシャルル5世

    生きながらにして軍神と呼ばれたベルトラン・デュ・ゲクラン

    コンビが活躍する。イングランドに奪われた領土をガンガン取り戻す。

    超大作。
    長かった。2週間ぐらいかかった。
    しかし、全く飽きなかった。読後感は、もっと読んでいたかった気持ちの方が強かった。

    一人では半人前だけれども、足りない箇所を互いに補い、互いを信頼し、高めあっていく。まさに、パズルのピースが当てはまっていく様に、サクセスストーリーが出来上がっていく。面白かった。

  • 軍の天才、フランスを救った英雄…と言うと颯爽としたりりしい姿を思い浮かべるが、ベルトラン・デュ・ゲクランは丸顔、腕長の醜男で、人間くさくて、やることなすこと型破り。
    常識を打ち破った鮮やかな勝利には胸がすく思いだが、母に愛されなかった幼少期の記憶がずっと心に影を落としていたのが哀れだった。
    彼をずっと愛し続けた妻ティファーヌ、彼を案じ続けた従兄弟の修道士エマヌエル、偉大な兄に複雑な思いを抱き続けた弟オリヴィエなど、まわりの人々の心の描写もよかった。

  • 「王妃の離婚」「カエサルを撃て」に続いて3冊目の長編を読みました。舞台は100年戦争時代のフランス。大将軍デュ・ゲグラン(実在かどうか、知りません)の一生。主人公の圧倒的な存在感、(戦いの天才、下世話な話の好きな下品な様子、愛嬌に富み王や貴婦人たちに好かれる姿)弟たち、従兄弟との確執・・・、著者の最高傑作だそうです。それなりに面白いかも知れませんが、盛り上がりに欠け、くどくどと繰り返しが多く、この著者の本を読むのはこれで終わりにします。

  • 百年戦争で劣勢にあったフランスに大きな勝利をもたらしたデュ・ゲクランの物語。

    英雄といっても人間くさくて、主人公自体に魅力は感じないのだけれど(人物としては敵のグライーの方が良い)、すごくおもしろくてストーリーに入り込めた。
    鮮やかな勝利はとても清々しい。

  • 『知恵はあるが政治的味方がいないフランス王太子シャルル。戦争に関する知略は天才的だがそれを活かす地位を持たないベルトラン・デュ・ゲクラン。十四世紀半ばのフランスで2人の天才が出会っ時、歴史が大きく揺ゆらいだ!』
    ってところでしょうか。
    ベルトラン・デュ・ゲクランの戦争における快進撃。政治におけるシャルル5世の知略・謀略。そのあたりが痛快でおもしろかったです。人物関係も入り組んでいて読み応えがありました。

  • 直木賞をとった「王妃の離婚」よりこちらの方が好きです。

    破天荒な戦上手デュ・ゲクランに振り回される、僧侶のエマヌエルを応援したくなる。

  • フランス史上最強の軍神と言われるデュ・ゲクランという人物を知らなかったが、この物語には一気に引き込まれた。
    「傭兵ピエール」と並ぶ佳作。

  •  佐藤さんの歴史小説の読みやすさは異常。二段だしページ数もけして少なくはないのですが、もう読まされるといっていいぐらい、ページを捲る手が止まりません。
     まず、キャラクターの魅力がすごい。主人公のデュ・ゲグラン、うんこで遊んじゃったりするぐらい下品で図体がでかい子供のような人なのですが、戦の天才で、采配を震わせたら負け知らず! 幼い頃に受けた予言によって、フランスの賢王シャルルとタッグを組んだら向かうところ敵なし! ずずずいと出生街道をひたはしります。しかし、破竹の勢いで伸し上がっていくデュ・ゲグランですが……もちろん、一筋縄では行かぬ部分もあり。その、人生楽ありゃ苦もあるさ的なストーリー展開が凄い好きだなぁ。無常っぽさが。そのゲグラン、ぜんぜん見目麗しくはないのですが、読みすすめればすすめるほど魅了されちゃうんだよね。リアルで何回噴いたことか。作中に従兄弟のエマヌエルの、彼に対する描写があったのですが、まさにこれこそ! と思ったので引用。

     目に眩いばかりの天才と、いびつな弱さを武器にして、自分に厳しい人の心を、たちまち虜にしてしまう。あげく、命の尽き果てるまで献身させ、くたびれた人生は捨てて振りかえることも無い。
     ——無邪気にもほどがある。

     これですよ。天才ぶりと無邪気さで相手を魅了し、献身させ、最後にポイするという酷い子供。しかも悪気無しときたものだ。これは酷い、が読んでもらえたらすごく気持わかると思う。可愛げがあるんだこれが。個人的にはいとこのエマヌエルがお気に入りのキャラクターで、ストイック+オカン属性。
     傭兵ピエールよりも、群像的な要素が強いかなと思ったのですが、それぞれのキャラクターが独立し、肉を伴っており、すごい魅力的だった。すんばらしい。
     そして、キャラクターの魅力もさることながら、緻密に描写されたヨーロッパの文化や歴史、戦争などに引き込まれます。魅力的なキャラクター、がっちりとした世界観、血沸き肉踊るストーリー。大満足でした。ヨーロッパの戦記物好きな人はぜひぜひ。

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