乱鴉の島

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著者 : 有栖川有栖
  • 新潮社 (2006年6月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104308026

乱鴉の島の感想・レビュー・書評

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  • タイトル通り孤島もの。館ものと続いて好きなシチュエーションなので、すいすい読めた。

    余談ながらこのシリーズの有栖川は江神さんシリーズを書いている設定だったような気がするのだが、微妙に本当の有栖川氏に反映しているのかも?と思ったところがあった。子供達二人が、有栖川の名前を知っている、という設定で、その時に一冊だけ子供向けのを書いた、というくだりがあった。多分それは、「虹果て村の秘密」のことなのだろう。

  • 火村サイドの長編です。

    行き先を間違われて、別の島に連れて行かれた火村先生とアリス。
    そこは小さな島で、現在は老小説家だけが住んでいた。

    年齢や職業がまちまちな人達が老小説家に招待されていて、「ミダス王」と称されているデベロッパーも闖入している。
    彼等は企みごとがあるらしく、その内容を火村先生やアリスには教えてくれない。

    二人はしばらくの間、招かれざる客として肩身の狭い思いをする。
    そんな中、閉鎖的な状況で殺人事件が起きた。
    事件には、クローン計画が絡んでいるらしい。

    帯に「ハイテク」「IT」がどうのと書いてあったので、火村先生が電脳対決をするのかと思っていました。
    ハッシーはホリエモンみたいですね。
    ふてぶてしい奴で色々と嗅ぎ回っていたせいか、殺されてしまいました。

    自分と若くして亡くなった妻のクローン同士を結ばせる為、実験体にされた子達は可哀想です。
    まだ恋愛を意識する年ではなさそうなのに。

    今作でも、火村先生はお得意のロジックで犯人を追い詰めました。
    殺人順番が入れ替わっていたのね。
    クローン等が題材になっている割に、動機が俗だった気がします。

  • 読了日2010/06

  •  警察からの依頼を受けて捜査するパターンでなく、2人が間違って送迎された孤島で事件に巻き込まれるタイプのストーリー。
     思った以上に壮大なテーマのお話でビビった。

     携帯電話も圏外で、固定電話も繋がらなくて、迎えの船が明後日まで来ない、ていうだけで、私だったら底なしに不安だけど、そんな状況で殺人事件とか、現実だったらもうホント堪えられないよなぁ。

  • 本格ミステリで評価が高かった本だけど、少し冗長だったかな。好きなシリーズではあるけど秘密が見えちゃったのも今ひとつ。

  • シリーズを追って読んでいる本。

    孤島もの。なんだか知っている引用が多かった。
    ミステリって思わせぶりで、長編だと集中を持続するのが結構難しい。

  • 随分前に読んだはずなのだが,,,覚えていなかった(^-^(^-^;
    うっすら覚えていたのと違うので、それは違う話なのかなー
    話はやっぱ面白かった。火村が言ってた通り、ありふれた事件、だけど奇妙な事件。虚しさの残るお話だね。

  • 別荘や孤島に閉じ込められるタイプの密室もの。
    火村先生と有栖のシリーズだから興味上乗せだけど、やはりこういう登場人物が多いものだと、キャラクターの紹介的な部分が長くて、そのあたりが退屈かも。
    メンバーが集っている理由が…
    そんな事考える人たち本当にいるんでしょうかねえ~
    火村が推理した木崎氏の行動は面白かった。
    キョーレツなキャラのハッシー以外はちょっと印象薄し。
    子どもたちは可愛かった。

  • その昔大学生シリーズの最初のほうをいくつか読んで、関西弁にウヘァとなって挫折した有栖川氏。時代が変わったのか、今回はそんなに気にならなかったです…そう、関西人だからって、いつもいっつもベッタベタのしゃべりかたしてるってことはないねんで…!
    冒頭から、男2人の道行きが面白い。さらに「嵐の孤島」シチュの作りかたが相当にユニークで、ユーモラスで、なのに自然でとてもよかった。自分がいざその年齢になってみると、齢34でこんな落ち着いた男がいるか…? とも思わせられるが、そのへんのリアリティはともかく、付かず離れずのこの関係は確かに萌える。そうそう、ふつーでいいんですよ、ふつーにしてるふつーの男2人で!!
    上記理由で有栖川氏はあまり読んでおらず、もっぱらアンソロジーが多かったのだが、読後感はそれらと変わらずとにかく「安定、安心」。基本を押さえてカッチリ真面目に作られた本格で、むだにエグいとかゲスいとかグロいとか厨二とかいった部分がなく、上品でマイルド。いろんなものがどんどん過激になるご時世だが、こういうものも確実に需要があるはずだ。地味と言えば地味なのかもしれないけれど、これはおそらく有栖川氏の「芸風」ではなく「持ち味」なのだろう。狙って出せるわけではないこの品格は、本当に貴重なものだと思う。
    殺人事件よりも大きな謎が全編に渡って横たわるが、そちらが遅々として解明されないので、やや中だるみ感がなくもない。「何もない」って…どー見てもそんなわけないやろふざけんな! と、作中人物のアリスではないが怒鳴りたくなった。ただ、このもやもやした展開も作品の詩的・幻想的な雰囲気づくりに一役買っていることはわかる。そこのところは本当にすばらしい。火村も言っているとおり、事件自体はありふれたものなのだが、この島のこの館で起きたがゆえに特別な彩を帯びることとなった。

    動機が弱いという声が散見されるが、個人的にはそうは思わなかった。伏線も示されているし、何よりそれこそ「ありふれた」動機ではないか。一つ確かめておきたいのは——「そんなくらいで殺すかー?」という言葉は、犯人と動機人物が共有する「ある属性」ゆえに出たものではないのか? ということだ。もしもこれが逆だったなら、「うんうんそりゃー殺したくなるよね! そーゆー事件いっぱいあるし!」となっていたのではないのか…と、一抹の不安が拭えなかった。

    2016/2/4読了

  • 再読。
    やっぱり孤島もの、そして旅はいい……
    そして火村シリーズは長編が好き。

    事件の動機そのものも方法も、特にこれといった特徴はないけれど、やはりなんといってもここに集まった人々を覆う哀しさのようなもの。
    哀れを誘うほどの美意識。
    これがよかった……

    著者本人の好きな小説や映画へのオマージュもほどよくいい感じ。

    二番目の被害者と一番目の被害者の間にある利害関係には「なるほどぉ」と唸った。
    外部との連絡が絶たれた状態にいるということで、そういう利益があるんだな~と。

    キャッチボールな火村センセェとアリスセンセはサービスですね。ありがとうございます。

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