数字は武器になる: 数の「超」活用法

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104329069

作品紹介・あらすじ

数を制する者だけが未来を制す! 日本人の「数字力」を磨く最強バイブル誕生。「数で考えること」が成功のカギを握る。統計データに潜むトリックから政治家が口にする数字のまやかし、日常で役立つスケールの捉え方、あなたの会社の業績分析まで。ビジネスパーソン必読、「超」シリーズの経済学者が指南する、混迷の現在を生き抜くための「数字力」の鍛え方。「週刊新潮」の人気連載、待望の単行本化。

感想・レビュー・書評

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  • 数字に関するエッセイ集でした。

  • 少し前の積読本を今ごろ読んだ。

    サブタイトルにもあるとおり、〈数の「超」活用法〉で、すべての社会人に非常に有用な一冊だ。

    「数学を否定する人ほど、内心ではその力を
     過大評価している」

    とはおっしゃる通りで、最近だと、データとか統計学と
    声高にいう人がそれに近い。

    で、このデータの母集団は?

    と聞いても意味が通じなかったりする。

    「文系の仕事にこそ数字が必要」なんだけど、
    職場では高校生の早い段階で私立文系一本に絞って
    数字は全く受け付けない人もかなりの数存在している。

    必要性がわかると文系でも数学やろうという気に
    なるんだろうけれど、数学の先生がそれを
    教えられない(本書によれば興味がないんだとか)。

    困ったもんだ。

    ところで、最近のSDGs、ESGブームにちょっとした
    “うさん臭さ”を感じていたのだが、

    「企業の社会的貢献で最重要のものは、法人税を支払うことだ」

    のくだりを読んで納得。

    SDGs、ESGで“イケてる感じ”を演出している
    会社は、ちゃんと税金払ってるんだろうか?

  • 技術革新がおこることにより、従来は容易にアクセスできなかった田舎に簡単にアクセスできるようにった。その結果、田舎の個性が失われていった。

    世界を支配するのは技術力でも数でもなく寛容性を持ち合わせている国。なぜ人間の生が有限なのかを考えると地球は変化に適応できる種を残そうと意図している考えられる。そして個人に対しても同様のことが言える。だから、発展を続けようと思うなら、多様性を育む努力をする必要がある。企業でも。しかし、一度安住してしまうとそれすらも難しくなる。それが日本の直面している現実ではないか?

    GDP500兆円
    一般会計100兆円 半分は国債 半分は税収

    輸出輸入は、50兆円規模

  • 数字を使うと様々なことを伝えやすくなる。ということを伝えるエッセイ集。やはり数字は大切だと実感した。

  • ふむ

  • 中野ー三鷹は10キロ
    第二次大戦はドイツとソ連の殴り合い
    間のポーランドが貧乏くじ

    人口の2割、スターリンの犠牲
    第二次大戦と合わせて4割

    人生時計、万年カレンダーなどデジャブ感も

  • 「『数字を使うのは、理系の仕事』ではない、『文系の仕事』にこそ数字が必要だ!」という著者の主張を例を挙げながら解説した本。数字を使った説得方法や数字のトリックなどがわかりやすく説明されている。後半は仕事論ではなく、数字を制したものが世界を制したということを歴史を紐解きながら説明していて、単なる仕事本でないところが本書の魅力を一層高めていると感じた。
    あと、円周率に自分の誕生日(西暦で)が何桁目に現れるかがサーチできるサイトが本書で紹介されてて、やってみたらホントに出てきたのにちょっと興奮。

  • 数字を見るとアレルギー反応が起きる人もいるが、自分は数字は嫌いではない。

    数字の魅力と強力さを知り、そして利用する事が重要だと言っている。数字を使って観察し、考え、説得する事が無限の可能性を開くと主張している。

    そして文系の仕事にこそ数字が必要という著者の主張にも納得。
    文系の数字=ビジネス戦略に方向付けを与えるため、観察したことや考えを相手に説明し同意に導くための数字と理解した。

  • 野口教授の数字に関する本。文系にも数字が必要という触れ込みだが、理系が読んでも難解な感じが受ける。数字の見方でカンマごとに、千、100万、10億と0が一つずつ減っていくなど数字のちょっとした見方を教えてくれる。シカゴのピアノ調律師を推定するフェルミの方法や曜日の管理、税金、食料自給率など数字に対する視点も興味深い。もう一度、じっくり読んでみてもいいかと思う。

  • 野口先生の本は数冊読んでいるが、週刊誌で連載中から楽しみにしたいた連載がまとまったので、再度読んだ.元々理科系の人なので読みやすい展開だったが、暗算の話しが面白かった.万・万が億、万・億が兆というのは大まかな計算をするのに記憶しておくべき事項だ.またGDPが500兆円で輸出・輸入・設備投資がその約1割だという数字も、経済を大まかにつかむのに必要な知識だと思う.

  • ちきりん著『マーケット感覚を身につけよう』参考文献

  • 数字をもって説明することは一応の説得力をもつものですが、その数字を疑うことも本書では教えてくれます。数理的推測とその実証をもって社会をみていくことをすると本書のような論の進め方になろうかと思います。その意味で武器となる教科書です。

  • どのように武器になるのか今一つだった。

  • 2015/02/27
    移動中

  • カロリーベース自給率 39% 飼料が輸入だと、卵も輸入ーにカウントされる
    生産額ベース(飼料が輸入でも、生んだところが国内)なら、全体66% 卵は95%

    都市に魅力があれば、都市規模と無関係に人が集まる

    かつて栄えた富が、歴史的建造物と美術館を残した 残されたものが人を引きつける ベネチア、フィレンツエ、小樽、長崎

    高度な情報の交換の場合はあつまる必要がある

    世界をリードする最強国の条件は 寛容性 エイミーチェア

  • 公的年金の引当不足が500兆円との数字に驚いた。ドライブスルーで顔を画像認識する話も面白い。

  • 数に関するあらゆる分野の言わば蘊蓄本。
    日常の話題から、科学や経済、そして数にまつわるジョークまで、幅広い知識と情報を気楽に楽しめる。

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著者プロフィール

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て2017年9月より早稲田大学ビジネスファイナンス研究センター顧問。専攻はファイナンス理論、日本経済論。ベストセラー多数。Twitterアカウント:@yukionoguchi10

「2023年 『「超」整理手帳 スケジュール・シート スタンダード2024』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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