遠い足の話

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  • 新潮社 (2010年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104363025

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遠い足の話の感想・レビュー・書評

  • はじめてのいしいしんじ
    まちの事を考えようと思って読んだ
    いしいは言う、人生だって旅なんだから、ふらふらとおもむくままに
    そうだけれど、このまちのこだわってしまう
    そんなことどっちでもよろしやんと、いしいは言う
    いしいと同じ大阪に生まれながら、そんなことどっちでもよろしやんに、なれない
    日に10度、そんなことどっちでもよろしやんと言えば,いしいに近づけるかもしれない

  • 作家いしいしんじが、「場所」について語る。直島、高野山、大阪、天草、東京、ニューヨーク、熊野、そして京都。住んでいた町、住んでいる町、住むかもしれない町。
    僕にとって、いしいしんじは「けったい」な人です。最大限の誉め言葉としての「けったい」です。東京に住んでいた頃の破天荒な行ないから受ける表面的な部分のみならず、見るもの聞くもの全てのものが、いしいしんじを通してけったいなものへとなるのです。訪れた町で偶然が重なり、縁を介して必然となる。そのためには縁を捕らえるアンテナが必要となり、いしいしんじのアンテナは常任に捕らえられない周波数のものまで受け取ってしまうのでしょう。
    一文が実に濃厚で、咀嚼して飲み込むのに時間が掛かります。しかし一度体内に取り込んでしまうと、じわりと浸透していきます。このじわりが心地好いんですね。読み終えた今も、体内をじゅわじゅわとうごめいています。

  • 東京に住んでいた話が興味深かった。ごはん日記とか読んでたら、ここまで荒んでいるとは、という暮らしぶり。闇バーしてたり着ぐるみ徘徊して職質受けたり(笑)。わかやまとおかやまの話、むすびつく地縁、人の縁。いしいさんの受信率、半端ない。目や耳や舌やそのほかの感覚をとても自然に使って、作用している感じ。京都の家に住む辺りの縁、偶然を驚き、喜び、甘受し、必然とするような。なるほど、「正しいドア」か。

  • いしいさんの本は2冊目。
    以前読んだ『熊にみえて熊じゃない』とダブるところもあり。
    「やはり」と「予め」の間のチカチカする明滅。導かれていく醍醐味。
    子供時代の生活団の話は興味深かった。
    ドイツのシュタイナー学校を思いだす。
    愛情をもって関わり過ぎずに見守る大人に囲まれた子供時代を送れた人は幸せだな。
    最後の「住んでいた町」は一段と内容が濃く、
    着ぐるみやらアパートの中のバーやら
    本当にそんな生活してたのかとにわかに信じがたいが、
    その中で多くの友人や近所の人たちとしっかりと付き合い、
    繋がりが大きくなっていくのを見ると驚くしうらやましいなとも思う。
    リアルな生活がこれだけ濃くて面白いのを読むと、
    フィクションである小説を読まなくてもいいんじゃないかと思ってしまう。
    彼の文章はゆるさときちんとした感じの分量がとてもちょうどいい。

  • ほろ酔いながら半分寝ながら水辺を漂うような気分。心地よい。

  • 熊野とか高野山にいってみたいなあと思った。
    現実と向こう側のあいだぐらいの不思議なエッセイ。

  • +++
    住んでいた町、住んでいる町、住むかもしれない町。直島、高野山、大阪、天草、東京、NY、松本…そして京都。なにかに導かれるように巡り歩いた、「遠足」の記録。
    +++

    「遠い足」とは「遠足」のことだったか、といまさらながらに思ったことである。「い」があるとないとでは趣がたいそう異なる。これはエッセイなのだが、いしいしんじという作家が語ると連綿とつながり運命づけられてきた生きてきてこれからも生きていく道のりのように感じられる。大いなるなに者かの手によって紡がれる途中のタペストリーを見ているようでもある。自分の来し方を振り返りたくなる一冊である。

  • ヨムヨム連載の土地にまつわるエッセイ。縁がキーワードか。三崎や松本にいた頃の著者の日記は前によく読んでいたので、浅草時代の話が新鮮で面白かった。

  • 荒井良二さんの表紙と、地元『犬島』のキーワードを見て衝動買い。
    いしいしんじさんの本は初めて読むけど、噂通り独特の世界観。でもエッセイなので読みやすかったし、わたしは好きな感じの文章。
    言葉の選び方がおもしろいので、読みものとしてとても満足です。

  • 長い通勤時間が「旅」に変わるような。
    宮本常一の本を読んだ時と似た気分にもなった。
    ちらっと自分の故郷が出てきて嬉しかった。

  • 大阪、直島から東京、三崎、松本を経て、京都へとたどる「住む」場所の軌跡。独特の世界観が、実在の土地の地平に広げられていくのを読む快感。この作家の小説を大事に読んでいらっしゃる方はもちろんだが、小説よりも「ごはん日記」などが好きな私のような読者にとっても、「これぞいしいしんじ」とでも言いたくさせる一冊だと思う。

  • 住んでいた町、住んでいる町、住むかもしれない町。直島、高野山、大阪、天草、東京、NY、松本…そして京都。なにかに導かれるように巡り歩いた、「遠足」の記録(「BOOK」データベースより)

    子供時代のお話とか、なごむ。
    ごはん日記の方がとっつきやすいけど、こちらはこちらでファンにはたまらない一冊。

  • 土地と人の記録でした。大竹伸朗さんや鬼海弘雄さんちょっとだけ都築響一さんの名前が登場し、交友関係が伺えます。大学時代の京都から書く仕事を始めたけど食生活がめちゃめちゃな吾妻橋生活までの「住んでいた町」がいちばんオモシロかったです。吾妻橋の外食生活は、ごはん日記のいしいしんじさんから想像できない偏食ぶりです。

  • 場所についてのエッセイです。
    旅で訪れた場所、暮らしていた場所、暮らしている場所、関わりのあった場所、気掛かりな場所などなど・・・。それらの場所について、いしいさんらしい独特の視点で思いが綴られています。人や物との関わりに、時を超え、空間を超えた、不思議なつながりを感じます。生きるということは〝縁〟に導かれるということなのかもしれません。縁とは趣のあるものですネ。いしいしんじさんの小説の原点を、ここに垣間見たような気がします。

  • 新潮社のニュースタイル・文庫マガジン「yom yom」(Vol.1-9)に連載された9本のエッセイに、書き下ろしの最終章「転がる縁のかたまり」を加えて単行本化。 連載に合わせて、ニューヨークを始め、日本全国各地を訪れた記録となっているのだが、それらはすべて縁を求めての旅だったようだ。あるいは縁によって導かれた、旅と思考の記録とも言い変えられるのかもしれない。 人は誰しも少なからず、人生の中で不思議な縁を感ずる機会に恵まれるものだが、いしいさんクラスになると、それがどーんとかたまりで訪れるものらしい。この本を読んでみると、いしいさんの住まいの変遷と人々との出会いも、それこそ数奇な運命の糸のようなものでつながっているかのようだ。 小説家としての原型を育んでくれた幼少時の体験を描いた第三章「ちいさい石井くん」(大阪)が、ことのほか興味深かった。「友の会幼児生活団」という組織も運動も知らなかった私は、詳細に語られるこの生活に驚いた。子を育てるというよりは親を育てるようなメソッドで、4−6歳児の頃にこういう体験をしていれば、かなり自立した人間が育つはずだ。 出生地の大阪から始まる住まいの変遷について、いわゆる無頼の浅草時代から、作家活動を本格的に始めた三崎や松本まで、そして縁あって新たに住み着くことになった京都まで詳細に語る後半部分は、いしいファンであれば実に面白い内容だろう。

  • 物語作家いしいしんじの紀行エッセイ集だ。
    「yom yom」に連載されていたものが単行本化されたらしい。
    日本各地をめぐり感じたことを実際の地名や人名をあげながら語っているのに、なぜだろう、現実ではないどこか物語の中の紀行文を読んでいるような不思議な気分になる。
    いしいしんじの目を通して見ると、五島には過去の暗がりがそのまま土地の隙間に存在し、熊野にはこの世ならざる者がある。
    いしいしんじ本人の思い出と各地の空気が溶け合い、なんとも不思議な色彩の世界が見えた。

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遠い足の話の作品紹介

住んでいた町、住んでいる町、住むかもしれない町。直島、高野山、大阪、天草、東京、NY、松本…そして京都。なにかに導かれるように巡り歩いた、「遠足」の記録。

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