本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104365012
感想・レビュー・書評
-
どうして3人の幸福を奪った犯人が実質懲役7年なのか, 2004/11/4
本村弥生さん、夕夏ちゃん殺人事件はマスコミで報道されて知ったが、犯人が未成年であるという理由で保護され、裁判でも、死刑では無く、無期懲役(実際には7年で出れる)。二人の命、1人の心を殺したにも関わらずだ・・・
この本は、被害者の旦那さんである洋さんと、無くなった弥生さんのやり取りしたラブレターや、育児日記が書かれている。お互いが強く愛し合い、子どもに対する愛情に溢れている。どうして、こんな幸福な家庭が、少年の性欲という身勝手な欲求で奪われてしまうのか。私も小さい子を持つ親として、怒りや憎しみを強く感じる。
特に洋さんが夕夏ちゃんのオムツを替えている写真、これが非常に心に残った。
また夕夏ちゃんは初めて覚えた言葉が「イタイ」という言葉。しかし、その翌日に夕夏ちゃんは「イタイ」という言葉とともに殺されてしまった。
今の法律では、犯人の少年(当時)は死刑にはならないだろう。しかし、それが許されていいのだろうか。加害者の人権だけが守られ、被害者の人権が無視されていいのだろうか。
そして、洋さんは無期懲役の判決がでた時、自分が替わって犯人を殺すという趣旨のことを言っていたと思う。その気持ちは非常によく解る。
しかし、洋さんに犯罪者になって欲しくない。厳正な裁判を期待したい。裁判に当たる裁判官たちもこの本を読んで、どれだけ犯人が大きなものをうばばったのか知って欲しいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示